京都市立学校・幼稚園
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「“ほんまもん”の力」
 今週は2年生がたいへん貴重な体験をしました。司厨士(シェフ)の指導による調理実習と助産師さんによる性教育(講演会)です。
 京都市内の有名なホテル等でシェフとして活躍されている方々から一般人、特に中学生が料理について学ぶ機会はまずありえません。また、赤ちゃんの出産に立ち会っておられる現役の助産師さんの話は、生々しくもたいへん感動的でした。
 調理実習では、はじめに司厨士(シェフ)の方が説明しながら見本を示されます。包丁さばきを見つめるとき、生徒は瞬きすることさえ忘れているようです。調理の場面では、生徒の手を取って直接指導をしてくださいました。最も勉強になったのは質疑応答の場面です。生徒の質問に真摯に丁寧に対応してくださいます。「なぜそんなに背の高い帽子を被っているのですか?」この質問は、複数のクラスで出されました。「料理をする上で気を付けていることは何ですか?」この質問に対する答えは是非とも紹介しなければなりません。第一に清潔にすること、異物混入や食中毒防止には常に気を付けています。今回やお客様の前に出る際はこの帽子を被っていますが、調理場ではネット帽を被っているんです。(これには驚きました)次に、素材を無駄にしないこと。捨てる部分を最小限にするように心掛けています。最も大事にしていることがお客様のことを考えながら作ることです。調理する間中『おいしくなれ!』と念じています。お客様の「美味しかったです」の言葉が一番うれしいです。
 シェフからのメッセージは特に印象に残りました。出来あいの食べ物が豊富にあるけれど、一から料理を作ることに興味を持ってください。そして、食事の際は、それを作ってくださった方の思いや、食材を育てて下さった農家の方々の気持ちまで感じ、感謝の気持ちをもって食べてください。また、別のシェフは、朝ご飯を食べてくださいと仰いました。今の世の中を見て、朝食を食べる習慣を親から子へと繋いでいく必要があると感じておられるのだと思います。小さな頃から言われてきたことですが、プロの方々から改めて言われると心に沁みました。
 性教育では出産シーンのDVDと、出産の際の赤ちゃん自身の頑張りの話、そして、最後に話された「命は有難うで始まり、有難うで終わる」という話が特に印象的でした。「生まれてきてくれてありがとう」「今まで本当にありがとう」子どもが生まれたとき、父を看取ったとき、その両方の気持ちになったことを思い出し、私も思わず涙が出そうになりました。子どもたちの心にもしっかりと届いたように感じました。
 いずれにせよ、“ほんまもん”は凄いです。現場で感じ現場で学ばれたことには説得力があります。子どもと直接接している私たち教師には、その瞬間瞬間を子どもの学びの場面に代えていく力が必要だと今改めて感じています。

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