京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/25
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「空気は人がつくる」
 実に厳粛で、まるで入学式か卒業式のようでした。昨日の「認証式」です。
 この雰囲気を作るきっかけになったのは、前生徒会長の退任の挨拶だったと思っています。厳選された美しい言葉を聴きやすい口調で伝えてくれた挨拶には、体育館に居た生徒と教職員の全員が聴き入りました。時折発せられる若者感覚と、今この人にしか語ることのできない率直な内容だったからです。
 「この二条中学校をマンガよりも面白く、コンビニよりも身近な存在にしたい。」「皆さん人は今、夢中になれるものはありますか。私の中学校時代の思い出といえば、生徒会活動ばかりですが、…(略)…何か一つ自分の好きなものを見つけてください。そして、それを中学校生活の中で十分に楽しみ、全力を尽くしてください。」
 総勢9人が退任の挨拶をしましたが、決して長くは感じませんでした。そのどれもがその人らしく、生徒会活動への熱い思いが溢れる内容でした。そして、すべての挨拶に共通していたことが、周りの人に対する感謝の気持ちが込められていたことです。「先生や本部の仲間、委員会の人たちに支えてもらってやってこれました。心から感謝しています。」異口同音にそんなことを言っていました。素直な感謝の言葉は、強い力をもっているということを確認もできました。
 会が進行していきます。選出された新役員の呼名、認証書の授与、代表者の挨拶などと続きますが、雰囲気は変化しません。会場は水を打ったように静かで緊張感に満ちていました。全員がまっすぐに舞台を見上げ、頭を動かす人は一人も居ません。フロアで見守る人たちもこの雰囲気を作るのに貢献しているのです。教師をやってきて30年以上が経ちますが、ここまでの雰囲気の「認証式」は初めてです。壇上の人のつくる緊張感がフロアに伝わってそれを更に強くし、出来上がった特別の空気感でした。生徒たちだけでなく教職員も、そうそうできないよい経験が出来ました。
 今正直に打ち明けますが、式の最後に話をすることになっていた私はこの雰囲気に呑まれそうになっていました。普段通りでは済まされないような気がしたからです。
 雰囲気は、その場にいる人間全員が作ります。ミュージャンや役者、そして芸人、いくらそのパフォーマンスがよくても、観客が“しんどい”(のりが悪い)場合は良い舞台になりません。同じことが授業でも言えます。よい学びは、一生懸命に伝えようとする授業者と、一生懸命に学ぼうとする学習者との間にのみ生まれるのです。どちらか一方でもいい加減な気持ちで居てはダメなのです。
 新たに生徒会の役員になった皆さん、新生徒会長の挨拶の中にあったように、素晴らしい先輩から受け継いだよき伝統を大切にしながら、思い切った行動を起こして、二条中学校に是非新しい“熱い風”を吹かせてください。

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