京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/25
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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『根を張り広げろ』
 台風21号による暴風雨の影響で校門横の森の大木が1本倒れました。『案外、根が広がってないんやなあ』倒れた木の元を観て率直にそう思い、処理をしに来てくれた植木屋さんにそのことを尋ねました。
「土がすこぶる良いのだと思います。だから、木が根を広げなくても十分な栄養と水分を吸収できるんです。」納得しましたが、なんだかとても複雑な気持ちになりました。
 教育や子育てと同じです。良すぎる環境で育つと“ここぞというときに弱い子”が育ってしまいます。そういえば、富士山麓にある青木ケ原という森の木々は、溶岩と火山灰の上に積もった10センチもない土に生えている。でも、縦横にしっかりと根を張っていて少々の風雨でもビクともしないと聞いたことがあります。
 一昨日、生徒会本部役員の立会演説会と投開票が行われ、新しい生徒会役員が決定しました。立会演説会でのスピーチは、内容・態度とも誰ものがとても立派で、生徒たちは誰に入れるか迷ったに違いありません。特に、1年生の2つのポストには、どちらも3人が立ちました。これまでもあらゆる場面で活躍してきた人たちです。スピーチも十分聴かせました。「長い時間でお疲れになっているでしょうが、もうしばらく聞いて下さい。」そんな言葉から始める1年生がいました。アドリブでしょうか。1時間を越えて演説を聴いている全校生徒の様子を見て、とっさに判断しそう発言したのだとしたらこの機転には驚きます。
 1年副会長のポストに立った3人も合わせると、4人が落選することになりました。理解したうえで立候補しているとはいえとても残念です。2年生の中にも落選した人がいて、その人たちも実にもったいない思いです。今後は是非学級や学年のリーダーとしてその力を発揮してほしいと願っています。
 昨日今日と、それとなくその子たちの様子を見ています。授業中も登校の様子も普段と変わりなく過ごしているように見えます。でも、きっと胸中は穏やかでないに違いありません。『よくぞ頑張っているな』とじっと見守っています。おそらく、ほかの先生も周りの生徒たちも同様にしているはずです。
 人生は、上手くいくことばかりではありません。上手くいかないときを成長にとってのプラスの時期だと捉えてみてはどうでしょう。「根性」という言葉があります。生まれつきの性格のことですが、しんどい時に“グっ”と踏ん張り、それを乗り越える強い気持ちを表すように使われています。ここに「根」という文字が使われているのも興味深いですね。何か重大なことが起こった時、簡単に倒れてしまわないように、普段から太く強い「根」を張り広げていってください。
 校門横の倒れた大木の切り株からは、きっとすぐに次の芽が出てくると思います。

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