京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/25
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the Top〜

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「見極め」
 二条中学校では、この時期の定期テストを「夏テスト」と呼んでいます。以前の学校では「第2回定期テスト」とか「第2回総括考査」と言っていました。学校が2期制になってこの呼び方が学校ごとに変わりました。因みに私が中学生の頃は、「1学期の期末テスト」でした(笑)。
 ところで、このテストの時期はかつてと比べると早くなりました。私が教師になって暫くはまだ7月に入ってからでした。当時の方が生徒数も多く答案の採点には時間がかかったと思います。初めて赴任した学校では1学年を全部受けもっていたので約200人分の採点とノート点検、宿題や学習態度などの評価をしました。
 評価に時間をかけるようになったのは、評価の在り方が大きくかわったからです。具体的に言うと、「集団に準拠した評価、いわゆる“相対評価”」から「目標に準拠した評価、いわゆる“絶対評価”」に替わりました。前者では評定である「5・4・3・2・1」の各割合が決められていて、定期テストの点数はこれに大きな影響力を持っていました。後者に替わったことで、より多くの観点で評価するようになり、評価に時間を要するようになりました。もちろん、生徒の力をより詳しく評価しそれを伸ばすためにはこちらの方がよいのは言わずもがなのことです。
 この改革は、前々回の学習指導要領の改定の時ですから、もう20年も前のことです。当時は教務主任でしたので、これらの内容を教職員に伝え、通知表を新しくしたり懇談会用の資料を作りかえるなど、忙しくもやり甲斐のある思いをしたものです。
 昔のことをあれやこれやと語り出すと「年をとったなあ」と自分でも思います。でもこの際、思い出話にもう少し付き合ってもらいましょう。
 当時は生徒指導上の問題行動が多発する学校に勤務していました。まだまだ教職員の指導が上手くいかないこともありましたし、対応のまずさから保護者の方にお叱りを受ける場面もありました。いつの間にか年をとり、後輩を育てる立場になった頃、若い教師が生徒や保護者と上手くいかないとき、関係の修復・改善のため間に入ることが増えました。生徒も保護者の方も、よく知った教師を信頼してくれます。だから経験豊富な教員が間に入ると上手く収まります。しかし、やがて、これでは若手教員が育たないことが分かってきました。
『彼らにしんどい思いをさせたくない』『生徒や保護者に迷惑をかけられない』という気持ちで間に入るのですが、結果的には若手教員の力量が伸びる機会を摘んでしまっていたということを大いに反省しました。
 学校の責任者として、今も時々同じようなことを思います。口を出すべきか否か。どの程度まで意見をし行動を起こすのか。ケース・バイ・ケースだとは思います。生徒や保護者の方の満足度を高め、教職員の力量を伸ばすためにこの見極めは重要だと思って取り組んでいます。

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