京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/11
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「自覚と自主性で」
 皆さん,元気に過ごしていますか。「人との接触を8割減らす」を目標に,私も『この土・日は家にすっこんでいよう』と決意して臨んだのですが,辛抱できませんでした。TVはどの番組も同じような内容です。大好きなDVDも,そう何本も続けて観ることはできません。新聞や本の活字は長時間読むと乱視が出てきます。
 『今日なら家以上に人との接触がないだろう』と思って学校へ来てみました。途中の道は,いつもの日曜日に比べると圧倒的に車通りは少なかったです。道を歩いている人の数も同様です。『みんな,ちゃんと「非常事態宣言」を意識しているんだな。』と思いました。しかし,学校の近くまで来たときです。二条公園の人の多さに驚きました。うちの生徒が居たら注意しようと注視しましたが,その姿は認められませんでした。良かったです。
「人との接触が7〜8割減らせたら,感染者数を減らしていける。しかし,半分程度なら今と同様に増え続ける」TVの中で専門家の人が言っていました。この事態をGW明けで終わらせるために,国民全員が一致団結して臨まなければなりません。
 今年度の1年生(小学校・中学校・高校・大学)は本当に気の毒です。希望に胸を膨らませてくぐった新しい学校の校門。入学したとたんに休校です。ほとんどの大学では入学式すらなかったそうです。「せっかく努力して合格したのに,まだ大学生になった実感がない。」これもTVの中での学生のコメントです。経済も既に大変な状況です。自粛が求められる中,お客が来ないために経営ができない会社やお店が続出しています。勿論そこで働く人たちも給料がもらえません。
 日本の「非常事態宣言」には罰則規定がありません。行動の自粛は国民の自覚と自主性に任せられているのです。阪神淡路大震災や東日本大震災の大惨事の際,日本人の道徳性が世界中から高く評価されたことは以前にも書きました。今回もそれが試されています。被害の大きさ,深刻さが見えにくいのが今回の大きな特徴ですが,私たちはあの時と同じような意識を持って臨まなければなりません。
 GWがあけて学校が再開されたとしても,気を付けなければならないことはたくさんあると思います。2年間取り組んで,大いに成果を上げてきた「対話できる力」をつける学習活動を続けていく方法を模索しなければなりません。体育大会の団体種目は密集状態を作ります。プログラムも再考しなければならないでしょう。文化祭の頃には全校生徒や保護者の皆さんが揃って講堂へ入れるようになっていてほしいです。
考えれば考えるほど不安が大きくなりますが,先のことより先ずは,5月6日で「非常事態宣言」が撤回されるように,私たちのできることに取り組みましょう。
 私には二条中学校の関係者に呼びかけることしかできませんが,是非とも賛同して,不要不急の外出や密集状態での活動は厳に慎んでほしいと思います。5月7日,生徒の皆さんと共に楽しい学校生活を再開したいと心からそう思っています。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「“s”は生徒一人ひとり」
 今年度のキャッチフレーズは,
“Dreams come true !”〜夢は叶う〜
としました。ところで,“Dream comes true !”とどう違うでしょう。1年生には今は分からないと思いますが,じきに英語の時間に学習するはずです。
 昨年度のはじめに私の夢を語りました。「二条中学校を京都で一番の学校にしたい」というものです。その際,どうなれば一番と言えるのかという指標も示しました。そうして迎えた今年度,私はこの学校に在籍する生徒一人ひとりの夢が叶ったとき,私の夢が叶うという考えに至りました。だから,DreamではなくDreamsとしたのです。“s”には“生徒一人ひとり”という意味を込めました。
 小さい子は「ウルトラマンや仮面ライダーになりたい」と言ったりします。そういう夢を否定するわけではありませんが,中学生には,実現可能な,出来るだけ具体的な夢をもってほしいです。そして,それは二条中学校を卒業するときやこの一年を終えるときに実現できるようなものであることが望ましいです。
 一つ,例をしめします。「医者になりたい」という夢をもつ人がいたとします。それを逆算して考えるのです。『医者になるには,大学の医学部に行かなければならないなあ。』『それって,理科系の学部だな。』『だったら,高校でも理科系・科学系の勉強ができたらいいなあ。』『嵯峨野高校や桃山高校にそんな専門学科があったんじゃないかな?』とまあ,そんな風に考えて夢というか目標を定めてほしいのです。
 全校生徒の皆さんが,個々の夢を見事に実現できたとき,私の夢は実現します。
 教職員にも保護者の皆さんにも「夢(目標と言ってもよいでしょう)」を持ってほしいと思います。『男女の仲が良く,何事にも楽しく一生懸命に取り組める学級を創りたい。』『行事のたびに盛り上がれる,でも決して一人も辛い思いや悲しい思いをする人がいない学年にする。』『いつも子どもの声に耳を傾けられる関係でいたい。』『進路実現に向けて,子どもと一緒に悩み考え,行動できる一年にする。』実現に向けて,決して難しくない「夢(目標)」がよいでしょう。
 一つひとつの夢を実現してください。そして,子どもも大人も,夢の実現に向けて,その経過を交流してください。大いに語り合いましょう。夢は一人ひとり別のものでも,交流し共有することで案外共通点が見えてくるかもしれません。また,そのことで夢の実現の時期が早められたり,より高度な夢が設定できたりするかもしれません。
 新型コロナウイルスの影響で,学校生活がストップしたままです。しかし,こういう時期だからこそ,今一度,自らの「夢(目標)」について,具体的に構想してみましょう。それが明確に定められたのちに再スタートが切れたら,この時期の休校が今年度の学校生活に有効に働くかもしれません。
 Dreamsの最後の“s”は,生徒・保護者・教職員の皆さん一人ひとりを意味しています。私の夢を実現させてください。
 Dreams come true 〜夢は叶う〜

家庭学習コンテンツの紹介

昨日は、KBS京都テレビの番組を紹介させていただきましたが、今回は他の家庭学習のコンテンツを紹介いたします。
休校期間中の自主学習に活用できるような教材や、インターネット上で利用可能なコンテンツについて、京都市教育委員会から紹介がありました。
家庭学習の習慣をつけて、毎日の生活を規則正く過ごせるように、皆さん頑張りましょう。

下記は案内プリントです↓↓

     【京都市家庭学習コンテンツ】 


「プリントひろば」の利用ガイドです↓↓

     【プリントひろば ご利用ガイド】







『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「石垣」
 「映ゆ緑 真澄の空よ 二条城 湛えし み濠の ゆかしさに
我が学園の いや栄え 二条 二条 我が二条」
 言わずと知れた二条中学校々歌の一番の歌詞です。
 今日の昼,昼食を買いがてら二条城の周りを歩きました。まさに今,二条城が校歌にある通りの様子を見せてくれており,とても美しいと感じました。
 私が二条城のお濠を見て,一番美しいと思うのが左上の角度から見た写真です。この場所がなぜ「かぎ状」になっているのか分かりませんが,きっと理由があるのだと思います。
 さて,石垣に目を移します。美しく積みあがられた石垣ですが,よく見ると,大きな石の間に細かな石が挟み込まれていることが分かります。そして,おそらく,この部分こそが築城当時のものだと思うのです。同じ大きさに美しくカットされた大きめの石だけが組まれた部分は,後に修復あるいは造られた部分だと思うのですがどうでしょうか。
 ところで,私は大きな石の間に小さな石が挟み込まれた石垣に「組織」を感じます。学校の組織もそうですし,会社や役所の組織もそうです。組織には大きな役割の人ばかりではありません。必ず大きな役割の人の間を埋める小さな役割の人が必要です。いえ,この小さな役割の石(人)がいなければ組織は傾いたり,場合によっては崩れたりしてしまうでしょう。小さな石は,自分の役割を意識しているかどうかは分かりません。また,整った形の大きな石の方は,小さな石の存在に気付いているかどうかも分かりません。でも,この小さな石は,石垣を持ちこたえさせるうえで,なくてはならない重要な役割を果たしているのです。
 私はこれまで,教師になりたてや教師を目指す若い人たちに対して「自転する歯車に成れ!」と言ってきました。次のような話を続けます。
 「組織には大きな歯車も小さな歯車もある。それが学校なら校長や教頭,各主任などは大きな歯車と言えるだろう。一方,先生になりたての人たちはギア数の少ない小さな歯車だ。各歯車がきっちりとかみ合っていれば,大きな歯車が頑張っていれば組織は動く。しかし,それでは大きな歯車はしんどくて仕方がない。小さな歯車も自分で動いてほしい。そして,『たとえ小さくても自分という歯車がなかったら,この組織は動かないんだ』という自覚と誇りを持ってほしい。すべての歯車が自分と仲間の役割を知り,自分で回りだした時,その組織は勢いよくどんどん前へ向けて動くんだ。」
 二条城の石垣を見て,そんなことを思い出しました。我が二条中学校の組織はどうでしょうか。生徒の皆さんが所属する学級という組織はどうでしょうか。PTAという組織はどうでしょう。大きな石も小さな石も,それぞれに役割があります。そして,その一つでも外れれば石垣は崩れてしまうのです。

子供の学習応援番組の紹介

生徒の皆さん、元気で過ごしていますか?
昨日から各学年に休業中の課題が順次配布されています。
今週中に届けられると思います。
この休業中、計画的に取り組んで下さいね。 

さて、プリント学習ばかりで飽きてしまった人に良いお知らせがあります。
京都市教育委員会、京都新聞、KBS京都が一体となって「京都・学びプロジェクト」を展開し、休校中の皆さんをサポートする活動を行っています。

その一環として、来週からKBS京都テレビにて特別教育番組が放映されます。
ぜひ見て下さい。

○KBS京都テレビ
 4月20日(月)〜30日(木)の平日に放送されます。
  放送時間帯は 
  ・午前「9:00〜9:30」「10:00〜10:30」「11:00〜11:25」
  ・午後「14:30〜15:00」「15:30〜16:00」
   
 詳細は下の番組表を見て下さい。

KBS京都 番組表


『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「ニジョランのすゝめ」
 振り返ると,2019年度は病気やけがに悩まされた一年でした。このように書くと心配されそうですが,健康が取り柄の私にしては…ということです。
 6月には10数年ぶりに痛風発作が出て歩行困難になる。8月にはジョギングのあと熱中症で倒れる。2月にはジムでギックリ腰になり整体や整形外科通いになる。どれも公務に支障が出るほどの大きな病気やケガではないものの,日常生活では不自由な思いをしました。特に,健康と気分転換のために楽しく実践しているジム通いとニジョランができなかったのは辛かったです。
 昨日,2か月ぶりにニジョランをしました。腰のリハビリもかねての“ゆっくりジョグ”です。3周を走り切ることを目標に出発しました。スタート直後は快調でしたが,すぐに脚に感じたことのない疲れを覚えます。歩幅が徐々に縮まります。途中で,同じく二条城の周りを走っている在校生や卒業生に出会いました。たとえ走るスピードは遅くても無様な姿は見せられません。彼らの前では颯爽と走ったつもりです(笑)。
 今朝は,特に下半身が強度の筋肉痛です。ニジョランくらいで筋肉痛になることはなかったので,筋肉や体力の衰えを感じざるを得ません。初めてそれを意識したのは,5年位前です。教職員バレーボールの練習が始まる頃,早めに体育館へ行ってバレー部の練習に参加させてもらいました。パスの練習では何ともなかったのですが,スパイクの練習を続けると急に跳べなくなり疲れを感じました。まさに『あれっ!?』と思った瞬間でした。また,その頃から体育祭のリレーで前を走る生徒を抜くことが難しくなりました。バトンをもらったときは『この距離なら…』と思って走り出すのですが届かないのです。ソフトボールをしても思うようにボールが投げられません。得意のテニスでさえ,乱打でボールを長く打ち続けられなくなりました。
 どのスポーツも何とかごまかしながらやってはいますが,頭の中のイメージ通りにはできていないのが実情です。とうとうそれがジョギングまでに来たことは少なからずショックです。しかし,年齢を重ねるとともに体力が減退するのは当然のこと,受け入れてうまく付き合えるように努めることにします。
 昨日のニジョランは,肉体的には疲れましたが,精神的には爽快な気分になりました。生徒と出会えるのも大きな楽しみです。今後も勤務終わりに続けます。生徒諸君,私を見かけたら気軽に声を掛けてください。遠慮せずに抜いていって結構ですが,「校長先生,がんばれ!」などの声掛けは絶対に忘れないようにお願いします。私としては,いつまでも生徒の皆さんと触れ合えることを楽しみとしているのですから。
 二度目の休校体制に入って3日目になりました。そろそろ家に閉じこもっているのに退屈を感じるころだと思います。みなさん,時間を作って二条城の周りを軽く走ってみませんか。“いい汗”をかいたら気分は最高です。

『お詫びと訂正』

 4月6日付けのプリント「新型コロナウイルス感染拡大防止を踏まえた教育活動の再開等について」のなかに1か所,重大な誤りが見つかりました。
 深くお詫びいたしますとともに,以下の通り訂正させていただきます。

〇訂正箇所〇
*土曜参観の日程変更(5月30日→6月6日)
 正しくは,6月7日(日)です。
 (6日は,二条城北小学校の土曜参観日です。)

大変申し訳ありませんでした。

※写真は,今年度の始業式の朝に撮影したものです。
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「気持ちを引き締めて」
 「人との接触を8割減らす努力を!」首相はじめ,都知事や有識者が繰り返し言うので,昨日は早朝に愛犬の散歩に出たほかは,一切家から出ずに過ごしました。こんな休日を送ったのは本当に久しぶりです。
 子どもたちが小さなうちは,休日に我が子と遊ぶのが楽しみでした。二人の息子たちはそれぞれに部活動を頑張っていたので,彼らが中・高校生の間は部活動の試合の応援に行きました。下の息子の時には保護者会長まですることになり,忙しい思いはしたもののこれもよい思い出です。下の子が大学生になってからは,妻と愛犬と過ごす時間を,2人(一人と一匹)には悪いのですが,退屈に感じるようになりました。以来,休みの日も学校へ出るようになりました。学校に来ると,練習試合を始め,部活動等に励む生徒の姿を見ることができます。生徒の様子を先生から聞くこともできるし,活動を見に来られている保護者の方とお話しすることもできます。溜まった仕事を片付けるにしても,休日だと落ち着いてできるので,これは今も嫌いではありません。
 半月後にGWがやってきます。例年ならば,テニスの会場を起点にして各部の応援に市内をバイクで走り回っています。試合会場で生徒や保護者の方といろいろなお話をしますが,それが楽しく,関係を築くきっかけにもなっていました。GW中の生徒の応援はこちらのエネルギー補給になっていたのに今年はそれもできません。
 とはいえ,私も生徒たちも健康でいられるからこそ,こんなことも言えますが,ひとたび身近なところに感染者が出たら様相は一変するでしょう。そうならせないための方策であることは分かっていながら,どうしても愚痴っぽくなってしまいます。生徒たちが辛抱しているのですから大いに反省しなければなりませんね。
 今は,特に3年生を大事にしてやりたいと思っています。楽しみにしていた修学旅行は,日程だけでなく方面までも変更せざるをえません。部活動の春の大会もなくなりました。この体制がいつまで続くのかは分かりませんが,日曜参観や体育大会などもどうなるのかわからない状態です。3月の初めから授業が止まったままで,高校受験のことを考えると大いに不安です。
 「今の二条中学校はどんなことにも熱心に取り組み、一人一人が主役になれる最高の学校です。また、生徒だけでなく、校長先生を始めとする教職員や保護者の方々は二条中学校の自慢です。いつも僕たち生徒のことを1番に考えてくださり、熱い言葉で僕たち生徒を引っ張ってくださる最高の道しるべです。僕たちはこのような素晴らしい環境で学校生活を送れることを幸せに思っています。」
 着任された教職員に対して代表生徒が述べた言葉の一部です。こう言ってくれる3年生の想いに何としても応えなければいけません。授業が再開されたときを思い,どんな時も気持ちを引き締めてかからなければならないと思っています。

『お知らせ』

 今日から新型コロナウイルス感染拡大防止策として臨時休校にしています。

 既にプリント等でお知らせしておりますとおり,今日以降,週に1回程度,担任が健康確認と家庭学習,家庭生活の点検及び指導のために連絡をとることとしております。

 各ご家庭との連絡のとり方について,以下の通り確認させていただきます。

〇課題や配布物を届けるなどの場合
 原則として,ごく短時間(1分以内と考えています),玄関先で生徒の顔を見て話をしたいと考えています。「元気にしているか?」「変わったことはないか?」「課題や今後のことで困っていることはないか?」など,簡単な質問や会話をします。
 もちろん,生徒と十分な距離をとってマスクを着用して会話します。

〇家の中まで入って話をする家庭訪問の場合
 生徒や保護者の方と時間をかけて話をしなければならない場合は,必ず事前に電話等で連絡をしてから伺います。マスクを着用して伺います。ご家庭の方でも,窓を開けるなど「3密」を避ける工夫をお願いします。

☆家庭訪問は困るという場合は,その旨遠慮なくお申し出ください。
 お手紙や配布物,課題などをポストに投函して帰るなどの方法を考えます。

〇その他の連絡
 原則として電話等で連絡させていただきます。

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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「部活動でつけさせたい力」
 春季大会の中止が正式に決定しました。新型コロナウイルスの感染が拡大しつづける中,仕方のない措置だとは思いますがやはり残念です。特に,秋の新人戦で3位に入った野球部や,1年生の頃からレギュラーとして活躍する選手の多いサッカー部とテニス部に対する期待は大きかったので,今回の中止の決定を受け入れるのは厳しかったです。
 約1か月前,「選抜高校野球大会(春の甲子園大会)」の中止が決定したとき,選ばれていた学校の選手たちが,その報告を聞かされて涙している模様がTVで放映されていました。そのとき,『ひょっとしたら中学校の春の大会も同様に中止になるのではないか』と思ったのですが,果たしてその通りになりました。
 高校球児たちは「夏の大会を目指してがんばる!」と言っていましたが,本校の生徒たちも同じように強い気持ちをもって今後の成り行きを見守り,体力づくりなどを中心に,個人で出来ることを考えて取り組んでほしいと思います。
 3月5日以来,部活動がない中学校での生活を送っています。毎日が定期テスト前のような感覚で,放課後の仕事がはかどる一方で確実に物足りなさを感じています。というのも,私にとってもそうでしたが,“部活動指導は中学校の教職員の大きな役割のひとつ”と捉えて取り組んでいる者が多いからです。
 部活動の指導は,昨今取り沙汰されている「働き方改革」の中でも特に注目されている部分です。中学校の教職員の超過勤務時間の多くを部活動指導が占めるからです。欧米はじめ諸外国の多くでは,学校は勉強だけを教えるところだという認識が当たり前です。教師は学習指導のプロであって,生活指導や部活動指導はしないと考えられており,日本の部活動が担っている活動は社会体育や習い事の中で行われています。
 日本が貧しかった時代の学校給食や修学旅行,態度や言葉遣いなどの躾など,部活動と共に日本では学校がそれらを丸抱えしてきました。「学校の先生の言わはることは親の言うこととおんなじや! 先生に謝れっ!」私が教師になった頃には,まだこんなフレーズが聞かれました。教師反抗をした生徒に父親が実際に発した言葉です。
 時代の変化と共に学校教育も変わってきました。教師の生徒丸抱えは,家庭からの絶対的信頼を得た半面,学校依存・教師依存をも生み出してしまいました。教師の働き過ぎは是正されなければなりませんが,一方で,部活動指導で大事にしてきたもの(それは技術指導以上に重視してきた挨拶や言葉遣いや道具を大事にする姿勢などの生活態度です)まで失わせてはならないと思います。
 放課後の学校から部活動に励むの声や音がなくなってしまった今,改めてこれからの部活動の在り方や学校の在り方について考えてしまいます。
 このテーマについては,今後も考え続けていきたいと思います。
※写真は,現在のキャプテンと副キャプテンの集合写真です。

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京都市立二条中学校
〒602-8155
京都市上京区竹屋町通千本東入主税町911
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