京都市立学校・幼稚園
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top ! 〜

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「よろこび 遣り甲斐」
 教育委員会に居た頃から、教師を目指す高校生や大学生、成りたての教師に対して「教職の魅力」について話す機会を頂くことが多いです。また、長く人権教育に携わってきた関係で、よく「教職の魅力」を人権教育を通して話すことを求められます。
 先日も、京都教育大学の1回生対象の「人権教育」講座にゲストティーチャーとして招かれました。年に2回、もう10年以上勤めています。内容は少しずつ変えてきましたが、本質的なことは変えていません。(いえ、変えることが出来ません。)
 若い人たちに対して自分の歩んできた道、考えてきた(いる)ことを伝えるのは私のよろこびの1つです。感想を読ませてもらうと、特に大学では理論的な話が多くなりがちだからでしょうか、実践を中心とした私の話はウケがよいようです。反応がよいので、それがよろこび、遣り甲斐となって長く勤めさせてもらっています。
 今年度、この講座で嬉しいことがもう一つありました。
 前の時間に、この講座を担当しておられる先生が次時のこと・講師の私のことを紹介されたのでしょう。大講義室の入り口に一人の女子学生が立って私を待っていました。「先生、覚えてくださっていますか?」「あっ!」流石に名前はすぐには出てきません。いつものように、脳内コンピュータがフル回転で検索を始めました。
“花山中”“バレー部”“生徒会役員”“学年合唱の指揮者”などのワードが頭の中に現れました。「校長先生に覚えて頂いていて嬉しいです。」そう言って彼女は席に着き、授業の準備を始めました。
 授業が始まって暫くすると、プレゼン画面に写る写真に敏感に反応する女子学生が居ることに気づきました。「どうしたん。知ってる人が写ってるんか?」これまでも、“そこに写る先生に習った”などのことがあったのでそう尋ねたところ、何とその女学生はニコッと笑って言いました。
「校長先生、私、向島中です!」「あっ、そう言えばっ…!」講義をしながら脳内PCはまた回転し始めます。“バレー部”“リーダー”“妹もバレー部”“母親、応援熱心”などのワードが引っ掛かってきました。
 花山中の卒業生は、その子が2年生の頃まで知っており、向島中の卒業生は、私が赴任した時の3年生でした。こんな形で出会えるなんて、しかも2人とも教師を目指して我が母校で学んでいます。とても不思議で嬉しくもありました。
 よろこびや遣り甲斐は、私たちの周りの至るところにあるものです。しかし、案外気づかないでいることも多いのかもしれません。目の前のよろこびに気づきキャッチし、やりがいを感じて仕事が出来たらこんなに嬉しく楽しいことはありません。
 二条中学校の生徒たちともこんな幸せが待っていることを期待して頑張ります。

H30 学校評価

平成31年度 学校教育目標

『学年レク』1年

 6時間目、1年は学年レクレーションをしていました。

 どこかでやったレクの続きだと言っていたように思います。
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「私たちにできること」
 「愛の反対は、憎しみではなくて無関心です。」マザー・テレサの有名な言葉です。テレサは、インドのカルカッタで、放っておけば誰からも見放され独りで死んでいくような人々を救済する活動を始めます。彼女のこの活動は、後進の修道女たちによって全世界に広まります。彼女はこの活動を始めたことが認められて1979年にノーベル平和賞を受賞しましたが、テレサは授賞式にも特別な正装はせず、普段と同じく白い木綿のサリーと革製のサンダルという身なりで出席しました。授賞式でのスピーチは有名です。
「私は皆さんが考えておられるようなノーベル平和賞の受賞者には値しません。でも、誰からも見捨てられ、愛に飢え、死に瀕している世界の最も貧しい人びとにかわって賞を受けました。私には受賞の晩餐会は必要ありません。どうか、その費用を貧しい人たちのためにお使いください。私に与えられるのは祈りの場だけしかないのですから。」
 マザー・テレサが授賞式後、マスコミのインタビューに答えたときのやり取りを以下に紹介します。私は初めて知ったとき深く考えさせられたのですが、案外知られていません。
○記 者:「世界平和のために、私達に出来ることを教えてください。」
○テレサ:「家に帰って、家族を大切にしてあげてください。」
 修学旅行で平和セレモニーを行いました。それに向けて、学校で何度も練習も行いました。『こんなことをして、いったい、なんになるの!?』生徒の中にはそう思っていた人が居たかもしれません。また、『こんなことで、世界が平和になる訳がない!』と考えていた人が居てもおかしくはないと思います。平和セレモニーの練習を繰り返す様子を見ていて、先ほど紹介した記者とマザー・テレサの会話を思い出しました。
 当初、テレサは『こんなところにいつまでも居てつまらないインタビューをしていないで、早く家に帰って家族と関わってあげなさい』と、記者に皮肉を込めて答えたのではないかとも思っていました。しかし、後になって考えが変化しました。『大それたことを考える必要はありません。あなたはなたが出来ることを精一杯やればよいのです。それがきっと世界の平和という大きなものへ繋がっていきますよ。』そんな純粋なメッセージだったと思うようになったのです。
 私たちは大統領でも総理大臣でもありません。その言動で大きく世の中に影響力を与えられるような人ではないですが、それでもできることはあると思うのです。
 平和セレモニーを真剣に行うこと、それに心を込めることは、国の首脳が世界平和について会談することに比べればちっぽけです。でも、多くの国の名もない人々がこのような取組を繰り返すことが世界に平和をもたらす第一歩だと思うのです。どんな時、どんな場面でも自分たちにできることに心を込めて一生懸命やりたいものです。

『”てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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『おきなわマジック』
 15日の午後10時30分過ぎ、沖縄への修学旅行校から無事学校へ到着しました。ホントに中身の濃い有意義な3日間だったと思います。
 学年主任が生徒集団の前で涙したのを見たのは今回が2度目です。1回目は前任校で長野県への修学旅行へ行ったときです。スキー講習が終了して、これで帰るという場面の集会で学年主任が次のように言いながら声を詰まらせました。
「雪の魔法のお蔭で、君たちを叱る場面がなかった。こんなに楽しい3日間はなかったし、君たちの成長した姿を見られて嬉しいです。」
 今回は学年レクレーションが終わった後でした。『何事が起ったのか!?』と驚いた生徒も少なくなかったようです。ほんの一瞬時間が止まったように感じました。
「これまで何度も叱ってきて、心配もしてきたけど、今日のレクでのまとまりと盛り上がりを見て、先生はホンマに感激した。これできっと、これからも1・2年生の見本としてやっていけると思う。」
 修学旅行に掛ける学年主任の思いは特別です。旅行団の団長は学校長が努めますが、1年の頃から計画し、旅行会社の方と交渉を進め、生徒を動かし、学年の教職員をまとめて取り組んできたのは学年主任だからです。
 生徒の良い所をたくさん見つけることが出来た3日間でした。一人ひとりの意外な一面を発見したりもしましたが、集団としてもたくさんあります。私の場合、特に印象に残っている場面は「平和セレモニー」と「海での活動」です。“静”と“動”の二つのこの場面は、私にこの学年の姿を改めて認識させてくれたと思っています。
 「平和セレモニー」は毎年見てきました。『今年はどんなふうになるのか』毎年、楽しみな部分と不安な部分があります。正直に書きますが、最初の練習から観てきたからかも知れません。今年は不安な気持ちが勝っていました。ところが、それを子どもたちは見事に杞憂に終わらせてくれました。これまで経験してきたどの「平和セレモニー」にも負けてはいません。立派な態度と内容でした。観ていて、心が震えました。
 「海での活動」は、あの子たちの“子どもらしい部分”を存分に観ることが出来たと思っています。無邪気に遊ぶ姿を心から『愛おしい』と感じました。
 翌朝の学年集会で、主任が生徒たちに「顔つきが変わってきた」と語っていましたが、私も全く同じことを感じながら観ていました。
 前任校の主任は「雪の魔法」と表現しましたが、今回は「おきなわマジック」が生徒を大きく変容させてくれました。場所・人・状況など、「おきなわマジック」のタネは幾つもあると思います。ただ、この変容がこのまま3月の卒業まで継続し、生徒たちが更に成長し続けていくことを願うばかりです。

1年生校外学習 その4

二条中学校から1時間ほどバスに乗り,降りてから少々上り坂を15分ほど歩きます。
もうちょっとで着きます,がんばれ!
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「いざ沖縄へ」
 来週、沖縄への修学旅行に出発します。昨日も今日も学年集会を行い、集団行動や平和セレモニーの練習などをしました。
 修学旅行で沖縄へ行くのはこれが7回目です。校長になって以来10回目の修学旅行ですが、この間、スキー研修を主目的とした長野県への修学旅行を2回と九州長崎方面へのそれを1回経験しました。それらも楽しく意義深い内容でしたが、やはり沖縄への修学旅行は特別です。これまで何度か述べてきましたが、私はその魅力が、絞りに絞り込んで3つあると思っています。
 1つめは飛行機に乗ることです。多分初めて経験する生徒が半数以上居るでしょう。荷物検査時や離着陸の際の生徒の緊張感はまるで目に見える様です。特に飛行機の離着陸の際には大抵拍手と歓声が上がります。この瞬間、自校の生徒たちのことをたまらなく可愛らしく愛おしく思えます。
 2つめは平和学習です。長崎に行った際にも平和学習を行いました。この時は原子爆弾によって一瞬に街が、そして多くの人々が死に絶えたこと。今も苦しんでいる人が多く居ることを学びました。一方、沖縄では地上戦の厳しさを学びます。間違った価値観のために、沖縄の民間人からも多くの犠牲者を出してしまったこと、基地問題をはじめとして、人々が今も戦争の脅威と隣合せに生活している実態などを学びます。特に壕(ガマ)に入って語り部さんの話を聴く体験は、子どもたちのこれからの人生に大きな影響を与えてくれるはずです。
 3つめは民泊体験です。沖縄の人々の何とも言えない心の広さ、人としての大きさが子どもたちの心を包みガッチリと捉えます。たった1泊の宿泊ですが、島の人たちは言います。「一日一緒に過ごしたら、もう島の子。また、いつでも戻っておいで!」そう言って別れの場面では「行ってらっしゃい!」と送り出してくださいます。こんな風に言われたら、中学生たちにはたまらんですよね。涙しながら別れを惜しんでいる場面を何度も観てきました。
 先ほど、結団式を終えて校長室に戻ってきてこれを書いています。集団指揮・生徒指導・学年主任・平和セレモニー担当など、それぞれの立場の先生と、生徒の代表が修学旅行に掛ける思いを語りました。平和セレモニーの最後の練習もしました。直前に注意を受けたこともあって、最後のそれが一番良かったです。多分、本番は周りで観ている人たちが感嘆の声を上げるような立派なセレモニーが出来上がると思います。
 沖縄の人たち、青い海・緑の山々・鳥や動物たちなど豊かな自然、戦争も含めた歴史と文化、もうすぐ二条中学校の生徒がそちらに行きます。私たちの自慢の生徒たちは、それらをいっぱい吸収すべく出発の時を待っています。
 子どもたちとの出会いを大いに期待していてください。いざ、沖縄へ!

『授業の様子』2年その3

 1組は理科です。電気分解の実験でしょうか。

 生徒たちは興味をもって聴かせてもらいます。
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「若者に臨むこと」
 これまで経験したことのない10連休のGWが終わろうとしています。3日までは各部活動の試合があって、忙しくも楽しみな日々を送っていましたが、4日からは、特にすることのない1日がとても長く感じられます。それでも、今春の就職で家を出た下の息子が帰ってきたので、買い物に行ったり食事をしに行ったりで楽しく過ごしました。
 GW中の世の中の動きで言えば、何と言っても「平成」の時代が終わり「令和」の時代が始まったことです。新旧天皇の、それぞれ退位と即位の儀式がTVで生中継され、私も興味深く見ました 
 30年前の改元は昭和天皇の崩御を伴うものであったため、様々な場面で“自粛ムード”があり、国全体に沈んだ雰囲気がありました。それと比べて今回は、各地で花火が打ち上げられるなど、まるで新年を迎える大晦日の夜のような華やかさがありました。国全体、国民全体が新しい時代の幕開けを歓迎し祝福し、期待し、頑張ろうと決意していることを心地よく感じたところです。
 新旧天皇が退位と即位の儀式の中で強調されていたのが「象徴としての天皇のあり方」です。本校ではGW前の憲法の話のための全校集会でそのことに触れましたが、天皇が「元首」から「象徴」へと変わったことについては、中学生だけでなく、国民全体がもっと深く考えなければならないと思っています。
 令和の幕開けについて、“よいムード”だと思う反面、若者たちの軽々しさを危うく感じるのは、私が社会科の教師だからでしょうか。あるいは、60歳に近づいたオッサンだからかもしれません。日本国憲法は、その第1条で天皇の地位について次のように規定しています。「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は主権の存する日本国民の総意に基づく」
 戦後生まれ人たち、特に平成生まれの若者たちは、天皇の地位は主権のある国民の総意に基づいていることに対して自覚と責任をもたなければいけません。
 また、GWといえばもう一つ忘れてはならないのが部活動の試合結果です。
 今年度は、現在野球部がベスト4に残っているほかは、すべて敗退しました。男子バスケットボール部やバレー部のように惜しい試合はありましたが、負けは負けです。敗因をしっかりと分析して夏の、3年生にとっての最後の大会に向けて精進してほしいと思います。野球部の強さの秘訣を考えてみました。勿論、タレントが揃っているという部分はあると思いますが、何と言っても全員が野球をよく知っていること、そしてミスをしないことです。だからこそ、“ここぞ”という場面で得点をしますし窮地を凌ぎます。11日には準決勝と決勝が行われる予定です。ぜひ優勝してほしいです。そして、他の部に刺激と目標、そしてエネルギーを与えてほしいです。
 本校の中学生をはじめとして若者へ、今伝えたいことをまとめました。

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