京都市立学校・幼稚園
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「中期選抜に向けて」
 早いもので、もう2月が終わります。今月は特に3年生にとっては大変な月でした。
9日から私立高校の入試が行われました。週が明けて合格発表。続いて15日には公立高校前期選抜が実施され、21日に合格発表です。この間に盲学校と聾学校の入試も行われ、この時点で既に約70%の人が進路を決定しました。今日は中期選抜の出願ですが、本校では30人が願書を提出します。どうか、全員が願う進路につけるように実力を発揮してほしいものです。
 前回のエッセイにも書きましたが、公立高校普通科を志願する場合、本番は定員の7割を合格させるこの中期選抜です。ところが、私立高校と前期選抜とで本校の場合は70%の人が進路を決定してしまうので、どうしても『自分たちはまだ残っている』という気持ちが大きくなります。この点はここ数年来、校長会でも議論しているところです。優秀な生徒を早く獲得したいと願う高校側と、少しでも長く受検勉強の緊張感を持続させたい中学校側との折り合いが今の所は「前期で3割 中期で7割」となっています。個人的には「1割 9割」でもよいと思うのですが…。
 公立高校中期選抜を受検する皆さん、「焦ることなかれ!」です。うちの学校ではまだ受検の残っている人は30人と少なめですが、全市的に観れば、頑張っている人たちは本当にたくさんいます。皆さんの競争相手はむしろそちらだということを肝に銘じて辛抱して努力し続けてほしいと思います。
 私立高校入試の前日に言ったことを思い出してください。高校入試は、皆さんが大人へと育っていくにあたって必要な試練です。近頃、「高等学校も義務教育にしてはどうか」という議論もありますが、私は反対です。人は試練を乗り越えてこそ強くなるのです。皆さんのご両親も、そしておじいさんやおばあさんも乗り越えてこられた試練です。この時につける力が高校での3年間を生きるエネルギーになります。ここで苦労しなかった人は、高校の3年間を大事にしないかも知れません。苦労して、しんどい思いをして入学した高校だからこそ頑張れるのだと思います。今のもてる力を全部発揮してください。これまで担任の先生をはじめとして、多くの先生方や保護者の方といっぱい話をして決めてきた進路です。よっぽど大きな失敗をしない限り大丈夫ですから、どうぞ、自信をもって目ざす高校へ向けて勉強に励んでください。
 また、1・2年生は、3年生の姿をよく見ておいてほしいと思います。3年生の姿は、2年後1年後のあなたたちの姿です。その時になって慌てなくてもよいよう、十分な力を付けておいてほしいです。その時にならなければ分からないことは当然あります。でも、今つけなければならない学力を今のうちにつけておくことは、分かりきったことですがとても大事です。「今を大切に!」精一杯学校生活を送ってほしいです。
 何事も一生懸命努力する姿はカッコイイのです。

30学校評価   学校評価年間計画

<swa:ContentLink type="doc" item="89765">学校評価年間計画</swa:ContentLink>30 学校評価結果

30 学校評価結果

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「まだ、行ける!」
 こんなことって本当にあるんです。2月9日からの3連休のことです。この日から私立高校の入試が始まりました。ほとんどの3年生はどこかの高等学校へ受験に行きます。当然3年担当の先生方も総出で高校の前で出欠確認をしたり中学校に詰めたりします。私も学校に来ました。翌日も同じです。
 全員が滞りなく受験を終えました。ホッとしたからでしょうか、それともそれが油断になったのでしょうか、3日目(11日)に風邪をひきました。咳と鼻水が止まりません。それでも寝込むほどではなく翌週は学校に来ていました。校医さんの医院に行ってお薬を処方してもらい何とか一週間を過ごしました。しかし、この週は勤務後の楽しみの“ニジョラン”と“ジム通い”が一度もできませんでした。そして、土・日を迎えました。1・2年の「学年末テスト」前で部活動もありません。『ゆっくり身体を休めることが出来るわ』と思ったとたん、どうでしょう。一気に熱が出ました。元々平熱は低い方なので37度はしんどかったです。16日の午後以降、一歩も外へ出られませんでした。というか、17日は一日布団の中で過ごしました。咳で腹筋が筋肉痛になったほどです。こんなことは久しぶりです。10年以上前にインフルエンザで苦しんだことがありますが、それ以来でした。
 夕方になって、『明日は、何としても行かなければならない!』と思って、ない食欲を振り絞って熱いうどんをすすりました。校医さんから頂いた最後の薬を飲み、少々無理をして風呂にも入りました。新しいパジャマに着替えて布団に入り直しました。どこかで生活にけじめを付けたかったのです。おそらく、あの時『明日は休もう』と思っていたら学校に来られていなかったと思います。
 非科学的な文章になってしまいましたがこれらはすべて真実です。『もう、だめだ!』と思っている場合と『まだ、行ける!』と思っている場合とではきっと行動が異なるはずです。だったらポジティブに考えるべきです。
 さて、今日の午後は公立高校前期選抜試検の合格発表です。専門学科は定員全部の合格者を出しますが、普通科の合格者は全体の30%です。公立高校普通科を目指している人たち、たとえ今日不合格の結果を得ても落ち込む必要はありません。君たちにはまだ次があります。私立と公立前期で進路を決定した人たちが居る一方で、この上頑張り続けるのは確かにしんどいことです。でも、今一度思い起こしてください。君たちの第一志望を。公立高校普通科の入試本番は定員の70%が合格できる中期選抜なのです。これからです。諦めない。逃げない。弱音を吐かない。ポジティブ、ポジティブ。下を向くな。後ろを見るな。前を見ろ。顔を挙げろ。『もう、だめだ』と思ったらそれ以上は進めません。『まだ、行ける!』そう思って頑張りましょう。
 君たちのゴールはここじゃあない。もう少し先にあるのです。

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「信じた道を進む」
 12日、水泳の池江璃花子選手が自らのツイッターで白血病であることを告白したというニュースが日本国中を駆け巡りました。彼女は今や、我が国において知らない人が居ないほどの超有名人です。今夏のアジア大会では6冠に輝き、5つの日本記録(短水路では7つ)を持っています。
「あんなに健康そうに見える人がまさか…」多くの人と同様、私の最初の感想です。 それ以来、報道番組の最初に池江選手の話題が上がるようになりました。
 私が教師になって初めて担当した学年に白血病と闘う女生徒が居ました。体育の時間はほぼ見学。いつも青白い顔色でしたが笑顔がチャーミングな子でした。薬の副作用で髪が抜け、明らかにそうと分かるかつらを被っていました。教師になったばかりの私にはその子の存在そのものがショッキングでしたが、その子に対する周りの生徒の接し方が実に自然で、中学生の素晴らしさと凄さを実感したものです。最近では、研究会の先輩教師がこの病気になりました。突然メールで知らされたときには跳びあがらんばかりに驚きました。職場で一緒になったことのある先生のときには、骨髄バンクへの登録も考えたのですが、それに年齢制限があることを知りました。
 そして、これら身近な人たちの闘病の様子から、今や白血病が“不治の病”ではないことが分かりました。池江選手も完治されることを願うばかりです。
 「私は、神様は乗り越えられない試練は与えない。自分に乗り越えられない壁はないと思っています。…今は完治を目指し、焦らず周りの方々に支えて頂きながら戦っていきたいと思います。」一昨日更新された池江選手のツイッターからの抜粋です。
18歳の女子高校生とは思えない精神力の強さを感じます。いえ、本当は心細くて、こうでも書いていないと不安に押しつぶされそうなのかもしれません。是非、池江選手には東京五輪にこだわらず、時間をかけて治療に専念してほしいです。そして、いつの日か、カムバックを果たしてほしいと思います。これまで彼女の姿に多くの勇気と感動をもらってきました。まだまだ若い彼女ならきっとやってくれると思います。
 自分たちの周りに目を移しましょう。確かに上手くいかないことはありますね。第一志望の高校に合格できなかった人が居るでしょう。嘆いて自棄(ヤケ)になってはいけません。冷静になって次の手を考えましょう。保護者の方や先生と十分に相談してください。友達関係で悩んでいる人もいるでしょう。改善への努力をするのがよいでしょうが、じっとしている方が良い場合もあるかもしれません。勉強が思うように進まないと嘆いている人もいると思います。大切なのは自分の信じた道を迷わずに進むことです。12日のツイッターにはこうも書かれていました。
「さらに強くなった池江璃花子の姿を見せられるよう頑張っていきたいです」そう、その意気です。

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「命を守る」
 「お父さんにぼう力を受けています。夜中に起こされたり、起きているときにけられたりたたかれたりしています。先生、どうにかできませんか。」
 先月24日に父親からの虐待によって命を奪われた千葉県の小学4年女児が学校の「いじめアンケート」に書いた内容です。児童生徒に関わる「先生」としてとしてたまらない気持ちになります。
 今月になって、児童相談所や学校、市の教育委員会の連携と対応に問題はなかったのかということで連日報道されています。
 父親の上司によれば、「彼の勤務態度は良好で、対外的にも丁寧でいたって実直。お客さんの評判も良かった。協調性もあり、他の職員にも目配りできる人物」ということですが、おそらく恐ろしいほどの二面性があると考えるべきでしょう。
 新聞数紙を読んで得た情報をまとめ、事件の経過を簡単に紹介します。
 アンケートを見た学校は市に通告し、女児は児童相談所に一時保護されます。数週間後、一時保護が解除され女児は親族の家庭に預けられました。その後、父親は学校を訪問し「引き離された家族の気持ちが分かるのか」「訴訟を起こす」などと訴えます。学校がアンケートの内容を伝えたところ「実物を見せろ」と要求。教育委員会に相談した結果、市教委がアンケートのコピーを手渡したそうです。これについて市教委は「しつけと体罰とが違うことを分かってもらうために渡した」とした上で、「今となっては、配慮に欠けていた。大変申し訳なく思っている」とコメントしています。
その後、父親は女児に「お父さんにたたかれたのはうそ」「(両親と妹の)4人で暮らしたい」などと書かせた書面を児相に提示します。児相は、女児が自分の意思で書いたのかを本人へ確認しないまま翌々日、女児を自宅に戻したということです。
 一時保護の解除は適切だったのでしょうか。親族宅への一時避難以外に方法はなかったのでしょうか。父親の学校への執拗な要求。それに対して困窮し疲弊する学校。相談を受けた教育委員会の困惑と苦渋の決断。これらを想像するのは決して難しくはありません。そして、女児を自宅へ帰すという判断は正しかったのでしょうか。色々な考えや意見、苦悩があったとは思いますが、今も事情聴取に対して「“しつけ”として休ませずに立たせた。悪いことをしたとは思っていない。」と供述している父親へアンケートのコピーを渡したこと、父親のもとへ女児を帰したことは、結果からみると誤っていたと言わざるを得ません。
 今回の事件は、大人のやり取りの間で「子どもの命」が軽んじられた結果生まれた悲劇です。学校は、そして教育委員会や児童相談所は父親と“取っ組み合い”をしてでも「子どもの命」を一番に考え守るべきだったと思います。今日の学校でも毎日様々なことが起こります。私たちは何を置いても「子どもの命」を守ること、「子どもの幸せ」を第一に考えた選択や決定、決断をしなければなりません。

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学校行事
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