京都市立学校・幼稚園
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜〜

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「人権教育を学校教育の根幹に」
 今週末に「第70回全国人権・同和教育研究大会」が滋賀県で行われます。この大会には毎年参加しています。目的は、自分の中にある“人権教育の軸”がぶれていないかの点検、万一ぶれが生じていればその修正です。自分としては、「じんけんドックに入る」とか「人権感覚のメンタナンスに行く」と位置付けています。初めて参加したのは25年前の大阪大会でした。分科会での熱い議論に『全国には、子どもの人権や教育について、深く熱く考えている人がこんなにもたくさん居るんや!』と感じ、心が大きく震えたのを思い出します。
 翌年の徳島大会では、全体会で熱く語る森口健司先生の姿に同和教育の素晴らしさと普遍性を強く感じ、自校でも活かしたいと思ったものです。そして、その翌年の三重大会では、分科会で発表する機会を得ました。今でこそ、多人数の前で話すことに抵抗も少なくなりましたが、当時はまだ34歳。全国から集まった500人を超える人の前で話をする重圧は想像を絶するものでした。今改めて、この経験が今日の私を作ってくれたと思えます。同和教育を通じて交友関係も全国に広がっていきました。その仲間たちが今年の研究発表に来てくれもします。全人同教へ行き始めた頃、遥か遠い存在だった森口先生とはその後に交流が始まり、今も強く繋がっています。
 全国の舞台で発表したことで、当時勤務していた学校の取組が広く知られ、全国各地から視察を受け入れるようになりました。全校生徒100人ほどの学校の研究発表会に、全国から600人もが来られた年もありました。その後はNHKのTVで取組をとり上げても頂き、年間を通して視察者の対応に追われるようになりました。
 時代は変化します。京都市でも同和教育という言葉が徐々に聞かれなくなっています。20年間勤務した学校を離れ、5年後にはその学校も廃校、統合されて、現在は新しい学校として生まれ変わっています。課題のある生徒に対する特別な施策は徐々にできなくなっていきました。また、学校内外での人権教育、特に同和教育についての研修は極端に少なくなってきているように思います。
 各学校には様々な課題のある生徒が居ます。本校には“聞こえ”に課題のある生徒が居ます。特別施策は出来なくてもその課題に応じた取組はしなければなりません。
 たとえ時代が変わろうと、生徒を自らの課題に向き合わせ、教師もそれに向き合い続けるという教育理念と強い意志は求められます。授業の場面、学級活動や部活動の場面、或いは生徒指導の場面に、人権を尊重するという考え方がなくなると教育は危険です。
「優しいけれども甘くない、厳しいけれども冷たくない教育(指導)」の根底に人権教育があります。同和教育が華やかなりし頃の教育をしようというのではありません。その精神と普遍性を現在の教育活動に浸透させていくことが重要なのです。
 学校教育の根幹に人権教育を据え直さなければならないと思っています。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「20年後の学校教育」
 本市のすべての中学校で「生き方探究チャレンジ体験」が始まって、今年で確か19年目になると思います。もうすっかり各学校の年中行事として定着しました。どの学校でもこの行事にはかなりの時間と手間をかけます。学年として取り組む行事でいえば、3年間で修学旅行に次ぐ大きな行事だと言っても過言ではないでしょう。
 生徒にも概ね好評です。先日も下校する生徒と次のような会話をしました。「来週からチャレンジやね。楽しみか?」「はい!すごく楽しみです。」「君は、どんなとこへ行くんや?」「はい、ホテルのレストランです。」実にハキハキと、瞳をキラキラさせて語る姿がとても印象的でした。この生徒と学習のことを話しても、多分こんな風にはならないだろうと思います(笑)。
 さて、チャレンジ期間の楽しみの一つに買い物があります。生徒が体験している事業所へ行ってその店の商品を買うのです。二条中学校が体験先としている事業所には、結構な有名店があります。一覧表を見せると妻が「ここのロールケーキを買ってきて」とか「ここのシュークリームは美味しいよ。」と教えてくれます。何より、お土産によって家族の間に“プチ幸福感”が生まれることを喜んでいます。
 チャレンジ体験の際にした買い物で最大のものは、私の場合は自動車です。15年以上乗った愛車ではありましたが、買い替えのタイミングにあり、事業所(カーディーラー)と打ち合わせを重ねて、ちょうどその時期に納車してもらえるように手はずを整えました。花束をもって自動車を届けたのが私の家であると知ったとき、生徒は座敷で跳びあがらんばかりに驚いたと聞いています。もう6年前のことですが、その車は今も妻が大事に乗っており、毎年この時期になると愉快に思い出しています。
 「いい生徒さんですね」「皆さん、大人しいですね」「挨拶もしっかりできて…」「毎日でも来てほしいくらいです。」「(幼児たちの)人気者なんですよ。」
 どの事業所でもそう言って褒めてもらいます。校長として嬉しい瞬間です。
 しかし、この事業が始まった当時はなかなか事業所開拓が難しかったのです。生徒には、働く意義を実感させ将来の自分像を描かせる、という目的があり、地域の方々には、中学生の生の姿を知ってもらう、という目的がありました。当時はまだ、『中学生は乱暴だ 怖い!』というイメージが残っていた頃で、進んで受け入れてくださる事業所さんばかりではなかったのです。20年で、生徒が変わり学校が変わり、地域や社会が学校を観る目も随分と変化したと実感します。
 現在、「対話する力」を身に着けさせることをテーマに掲げて取り組んでいますが、20年後には、すべての学校で講義形式の授業から脱却し、当たり前のようにスピーチや集団討議、話合い活動や議論する授業が行われるようになるのかもしれません。
 20年後、30年後の学校がどうなっているのか、想像してみると楽しいです。

『校内あれこれ』その5

 なんと、私までスキップが出来るかどうか試されました。

 何年もしたことがないので一瞬不安になりましたが、何とかちゃんとできました。それにしても、中学生でできない人がいるなんて、少なからずショックです。
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