京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/25
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「体育大会の魅力」
 今年の体育大会も大盛り上がりのうちに終わりました。生徒たちは、自分たちの行事を自分たちの力で盛り上げ楽しむ方法を既に十分に身に付けているようです。
 開会式の挨拶でも述べました。今日までの学年練習が終わった後、たまたま隣にいた2年の生徒と話していたところ、「校長先生、体育祭メッチャ楽しみです。」と言いました。その生徒は100メートル走で1着になったりリレーで前の子を追い抜いたりできるような子ではなかったので、キラキラの笑顔でそう話す言葉が余計に印象に残りました。
 徒競走でははっきりと順位が出ます。中には前を走る人が上げる土を顔面で受けながら走る人も居ると思います。その時は決して楽しくはないでしょう。でも、体育大会には、レクレーション種目や団体種目もあります。また、仲間を応援する場面もあります。BGMが鳴り実況放送もあって、将に特別な日です。そんな体育大会が生み出す雰囲気は楽しく、足の速い人だけでなくみんなが十分に楽しみにできる行事です。
 昨年度も思いましたが、リレーと綱引きの場面が特に面白いです。応援に力が入って思わず自席から競技をしている人たちのすぐそばまでやってきます。これまで赴任した学校なら、生徒会本部の人の放送か先生の声かで即刻注意が入るところですが、本校ではそれがありません。生徒が節度をもって行動し、危険な状況になるようなことがないと、教職員が生徒を信頼しているからだろうと思います。お蔭で選手と応援が一体となることが出来ます。もの凄い臨場感です。
 火曜日の全校体育(本番に向けての練習)の際、同じような場面がありました。子どもたちの自主性に任せて練習をさせるのです。これまでの経験では、事故の危険性を危惧してこんなやり方はさせてきませんでした。今年来られた先生で、多くの学校を経験されたベテランの方が近くに居たので、その状況をどう思うか尋ねました。
「子どもたちが元気で、自分たちで盛り上げて楽しそうにやっていて、とてもいいじゃないですか。二条の子のよい所だと思います。」そう言われました。
 確か春体の頃にも書きました。特に3年生たちのことを“大人しい学年”だと思っていたのに実は“熱いエネルギーをもった学年”だと再認識したと。今回の体育大会でその気持ちがさらに強くなりました。開会式後の準備運動ダンスで出す大声は決してふざけた不快なものではありません。楽しんで会を盛り上げている爽快な大声です。
 自分たちで雰囲気を作り出して盛り上がる。そして、その雰囲気を思い切り楽しむ。こんな感じ、私は高校生や大学生の頃には経験したことがあるかなって思います。
 こんな雰囲気を作れる二条中学校の生徒を心から愛おしく思います。そして、この雰囲気こそが二条中学校の体育大会の魅力なのだと改めて気づきました。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「生徒の言葉の力」
○友達に相談したり本気で話したりするのは勇気がいると思うし、不安とかもあると思うけど、本当の友達なら受け止めてくれる、支えになってくれるということが分かりました。もう残り少ない時間なので、今のクラス、仲間に感謝し、楽しく過ごしたいです。
○本当に悩んでいるときや困っているときは、本当に友達の暖かい声が励みになります。私もこれまでたくさん友達に助けてもらってここまで来れたので、これからは友達の助けになれるようにしたいです。
 2日(土)の休日参観で、今年度も3年生を対象に学年道徳をさせてもらいました。上の2つの文章は、3−3の学級通信から拾ったその時の感想文です。
 授業者として、伝えたかったことを子どもたちがしっかりと受け止めてくれていることに大きな喜びを感じます。
 今回も「友情」をテーマに授業を作りました。これは、中学生にとって実は少々苦手なテーマです。というのも、中学生の時期には、友達関係にとても気を遣いながら生活している生徒が少なくないからです。『今は友達のことなんて考えたくない!』と思っている生徒もいるでしょう。生徒はみな、「友情」が大切なのは分かっています。友達との間に強い友情を築きたいとも思っています。それが上手くいかないと傷つくことも知っています。だからこそ、このテーマに向き合うことを苦手としています。
 今回の授業の中で、私は「友情を大切にいよう!」とは一言も言っていません。多分そんなことを言えば、『分かってるわ!』という反発の心を湧き上がらせる生徒もいると思います。道徳嫌いの生徒は往々にして「なぜ、分かりきったことを考えなければならないのか?」という疑問をもっているものです。そして、こう思わせてしまっている背景には教師の指導のまずさがあります。今回の授業で言えば、「友情を大切にいよう!」という言葉を使わずに『友情を大切にしないといけないなー』と思う気持ちをもたせるように授業を工夫しました。それが今の道徳教育の目指すやり方であって面白いところだと認識しています。
 「私のことが嫌いな人も居ると思うけど、みんなは私を受け入れてくれて…」今回の授業では、こんな言葉から始まる素直な思いを発表し、涙を流す生徒もました。極度に緊張しつつも自分の思いを発表できたこと、それを学年のみんなに届けられた喜びと安堵感、そんなことから感情が揺れて美しくカッコいい涙となったのでしょう。
 生徒の本音、飾らない言葉には力があります。生徒の思いのこもった言葉を連ねていくことは、伝えたい価値を教師が示すことの何倍もの効果があるものです。道徳は実に奥が深いです。道徳の時間に輝く生徒の数も増えてきました。道徳教育を通してもっともっと生徒の心を耕し、併せて教師の指導力も向上させていきたいです。

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