京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/25
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「一年の終わりに」
 校門の桜が今を盛りと咲き誇っています。さて、明日の離任式をもって今年度が終わります。1年前に赴任して以来、素晴らしい時間を過ごさせてもらいました。生徒・保護者・地域の方の他、教職員のお蔭です。そんな仲間との別れは寂しいですが、異動先でのご健闘を期待して、明日は笑ってお見送りをしましょう。離任される教職員を紹介します。
○井木範之教頭先生 本校では6年間、教頭として頑張っていただきました。“お堅い人”に見えますが、実はとても熱い心をもった楽しく素晴らしい先生です。
○溝口喜代子先生 教育に対して、決して妥協を許さない態度が厳しさとして表れていました。生徒と保護者から深く信頼され尊敬された数学の先生です。
○末永理沙先生 新3年生の国語を担当しながら熱心に陸上部の指導をしていただきました。授業は常に工夫され、とてもよい授業であったと思っています。
○前田正先生 本校では卒業した学年の5組を2年間担当していただきました。いつまでも生徒に対する熱い思いを持っておられる先生です。 
○牧野智香子先生 小さな身体からすごいエネルギーを出して指導される音楽の授業には迫力を感じました。また、きめ細かい心配りの出来る先生でした。
○鳥羽毅彦先生 二条中学校の生徒指導の一時代を築かれました。体育の授業、学級・学年経営、バレー部の指導、きっとそのどれもで次の学校でも中心になられます。
○矢野好美先生 プレゼンテーションを上手く使った楽しい授業をされます。工夫された熱心な英語の授業を次の学校の子どもたちもきっと喜ぶでしょう。
○寺岡悠紀子先生 出産と育児でのお休みから復帰され、約4カ月のご勤務でした。授業はよく工夫され、楽しく効果的な学習方法を実践されていました。
○田中 茜先生 新3年生を1年の頃から担当していただきました。特に新3年生は、皆さんが一生懸命頑張ることで田中先生を安心させてほしいです。
○井澤 知紗先生 優しいですが、教科指導に関してはとても熱心な先生です。二条中学校での経験を大切に、生徒を徹底的に大事にしてほしいと思います。
○徳山明恵SC 毎週木曜日に来ておられました。皆さんの中には徳山先生とお話をするのを楽しみにきていた人も居ると思います。
○川田立希先生 教育実習以来、総合育成支援員として主に新2年生に関わっていただきました。年齢が近く、皆さんとは親しく付き合ってくださいました。
○丹羽絵梨佳先生 新2年生と6組を担当していただきました。二条中での経験を活かして次に行かれる中学校でも頑張ってほしいと思います。
○白 静姫(ペク チョンヒ)先生 卒業生の李君の日本語指導を担当されました。李君の高校合格を我が子の合格のように喜ばれたあったかい先生です。
○井上 繁先生 校長室の前やグランドの出口で本の整理や表紙を使った新刊本の宣伝をしておられた姿が印象的でした。
 皆様、次の職場でも頑張ってください。ありがとうございました!

『今日の部活動』テニス

 先日のOB戦に来られなかった卒業生が2人、練習に参加していました。
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「感動と感謝の卒業式」
 「映ゆ緑 真澄の空よ 二条城…と始まる校歌を歌っていると、なぜか声がつまり、二条 二条 我が二条 は声になりませんでした。」
 卒業生のおじい様(ご自身も二条中学校の卒業生です)から頂いたお手紙はそんな風に始まっています。
「二条中学校の校歌を歌う卒業式への出席は、最後の機会になりました。孫が二条中学校の卒業生であることを本当に喜んでいます。運動部にも籍を置き、友達もたくさんでき、大人になっても話し合いができる友人が出来たことは孫にとって大きな宝だと思っています。」
 手紙にはそんなことも綴られています。
 15日(木)卒業証書授与式を終えました。自画自賛だと笑われることを承知で書きます。とてもよい卒業証書授与式が出来たと思っています。
 男女のすべてがあんなに大きな声で国歌と校歌を歌う学校はそうないと思います。誇りをもって一生懸命に校歌を歌う生徒の声を聴きながら、私も胸が震えました。卒業証書授与の場面では、担任の呼名に対して全員が大きな声で返事をします。学校長式辞の際には、私が話し出した瞬間に涙した生徒が居ました。また、ほとんどの生徒が頷きながら聴いてくれます。本校の卒業生でもあるPTA会長の来賓祝辞には重みがありました。近い将来、多くの生徒がきっとこの地域に貢献するでしょう。先輩を敬愛する気持ちのこもった暖かい送辞と、3年間の学校生活を振り返る答辞の内容、そして手話による同時通訳は、聴かせるだけでなく十分に見せました。間のとりかたや抑揚の付け方など、代表者は読むのが上手で式が引き締まりました。大きな声と美しいハーモニーの「旅立ちの日に」の時には、涙をこらえて歌う男子、泣きながら歌う女子を見て目頭が熱くなりました。『蛍の光』斉唱では、体育館が感謝と激励の気持ち、優しさと温かさで満たされました。閉式後に行われた保護者代表謝辞は、保護者の方の感謝の気持ちがストレートに伝わってくるとても素敵な内容でしたし、今年度からとり入れられた感謝の歌『ぜんぶ』では、卒業生の感謝の気持ちが素晴らしい歌声となって保護者や教職員の心に届きました。
 冒頭のお手紙は次のように結んであります。「校長先生の式辞は、…(略)…卒業生にとって一生心に残る、忘れられない励ましの言葉であったと思っています。
 二条中学校が京都市立の地域中学の中核として益々発展されますこと、教職員の皆様のご健勝をお祈り申し上げます。」
 今回は、完成度の高さによる“非常に爽やかな感動”をもらうことが出来ました。また、式後に頂いたお手紙によって、素晴らしい卒業証書授与式が出来る背景には卒業生と教職員を支えてくださっている保護者や地域の皆様が居られることを改めて知ることが出来ました。素晴らしい経験をさせて頂きました。心から感謝申し上げます。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「いざ、卒業式へ」
 今、明日の卒業証書授与式のリハーサルを終えて校長室へ戻ってきました。市内のすべての中学校で、式の内容は同じですが、学校によって進め方やお作法が少しずつ異なります。本校のそれを確認したくてリハーサルを最初から最後まで観ました。明日の本番は立派で感動的なものになると確信したところです。
 さて、昨日の「3年生を送る会」では、1・2年生の大いなる成長を感じることが出来ました。幼かった1年生がいつの間にか身体だけでなく心も豊かになっていることに改めて気づかされました。子どもっぽくて、先生に注意されたり叱られたりすることが多かった生徒たちも、見事に自分に与えられた役割を全うしていました。元々、頑張る生徒の多い学年です。「3年生を送る会」の取組では、そんなこの学年のよい部分が全部出たと思います。
 2年生。いやーっ、迫力満点の演出に驚きました。『ここまでやるか!』と思わされました。恥ずかしがり屋さんが多い学年で、どちらかというとパワー不足と思いがちでしたが、なんの何の、昨日の発表を観る限り「大人しい学年」のイメージは払拭されたと言ってよいでしょう。半月後には二条中学校を引っ張っていく学年になることを思えば嬉しい再認識です。
 3年生は流石でした。学年発表の演出もさることながら、その内容一つひとつの完成度が高く、目頭が熱くなる場面が何度もありました。今年度から取り入れられた“代表者によるスピーチ”は、そのどれもがきっと熱く深く後輩や教職員の心に届いたと思います。群読もスピーチも、そして合唱も、今回も後輩に対しての素晴らしいモデルとなりました。学校を代表して改めてお礼を言います。本当にありがとう。1・2年生は、君たちを目標にしてこれからの学校生活を送っていってくれると思います。
 実は、私が行事の成功を嬉しいと感じるのには別の理由があります。(裏理由です)二条中学校の生徒は確かに“よい子”ばかりなので立派な発表が出来ます。しかし、当然のことながら子どもの力だけでここまでの発表を作り上げることはできません。そこに教職員の指導の手が入っていることが見えるのが嬉しいのです。また、指導の意図を理解し、それに素直に従っている生徒と指導する教職員との信頼関係が見えることが嬉しいのです。これは、校長としての独特の喜びなのかもしれません。
 「3年生を送る会」と「卒業式の予行」を立派に終え、明日の「卒業証書授与式」本番を迎えるに至りました。3年生とはたった1年間の付き合いでしたが寂しい気持ちで一杯です。しかし、寂しさや悲しさは一旦胸に押し込め、明日は凛とした態度で臨みたいと思っています。子どもたちにとっては一生に一度きりの中学校の卒業式です。厳粛な中で整然と執り行い、彼らにとって一生忘れられない、喜びと感動のある式典にしたいと思っています。さあ、今年度も卒業証書授与式まできました。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「心情」
「…自分が二条中に行こうと思ったきっかけは覚えていないけど、今は二条中に来てよかったなと思っている。ここに来なければみんなと出会うこともなかったし、自分について見つめることもなかったんだろうし、二条中と出会わせてくれた人に感謝しないとな、と思う。…支援の多さに戸惑った。本当にびっくりしたし、正直支援がいやだった。自分だけが特別扱いされているみたいで恥ずかしかった。もちろん、今では支援にはとても感謝しているし、そのおかげでここまで困ることもあまりなく過ごすことが出来たと思う。それから、「5組さん」と言われるのもあまり好きじゃなかった。交流のみんなが気を遣ってくれたりすることはとても嬉しいことだし助かる。でもそれさえも特別扱いされているみたいでいやだった。1つ1つの支援に戸惑い、感謝すらできなかった。改めて、その時の自分はばかだなと思った。でもそのおかげで、自分がしてもらっていることに対して感謝は忘れてはいけないと学べたしよかったのかなと思う。…成長するにつれて、補聴器を人に見られることが恥ずかしいと思う気持ちが強くなった。これから社会へ出ていく上で、自分のことを自分から伝えていかなければいけないのに恥ずかしがっていてはだめだなと思うし、1つ1つのことに感謝の気持ちを忘れずに過ごしていきたいと思う。」
 5組の学級通信「ほちょうき」から抜粋しました。毎年、卒業前のこの時期に“自分史”を綴るのだそうです。中学生らしい文章の中に、戸惑いと苦悩、喜びと感謝など、正直な気持ちがよく表現されています。「ほちょうき」は、難聴学級の生徒と保護者の方の間の通信ですが、今回は3年5組の皆さんの了解を得て、一部を特別に紹介させてもらいました。彼らの正直な気持ちを多くの人に知って欲しいからです。
 社会には色々な立場の人が居ます。本校のHPには、毎日元気な生徒たちの笑顔の写真をアップしています。しかし、一方で学校に来にくい状況の生徒も居ます。カメラの前で笑顔を振りまくことのできる生徒を横目で見ながら複雑な心境で居る生徒もいることでしょう。それらの生徒の声をすべて拾うことは難しいのでしょうが、二条中学校の責任者として聞かなければいけないと思っています。上の文章のように、それで改めて知ったり確認できたりすることがあるからです。
 昨日の公立高校中期選抜に向けての激励会で、ずっと涙を流しながら話を聴いている生徒が居ました。その時以来、彼女のその時の心情を推量し続けています。また、今日の早朝、受検する高校へ向かう前に二条中学校へ来た生徒が居ました。誰に会うでもなく、じっと校舎(ヤシの木かもしれません)を見つめたのち、意を決したように歩き出しました。
 中学生は、もう十分に大人です。自分で色々に考え判断し行動します。そうして親や教師から徐々に離れていきます。彼らの成長を信じ、彼らの行動を見つめ応援し続けたいと思います。
 みんな、しっかり頑張るんやで!

『授業の様子』2年その3

 3組は国語。
 積極的に質問をする人が増えてきました。受け身の学習ではいけません。ドンドン能動的な学習をしていってください。
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『学校運営協議会 期末総会』

 2回目が、今年度の期末総会となりました。

 11月29日に発足以来、各部会で運営方針と事業計画を立てていただきました。
 今日は、来年度に向けてその報告会です。

 今後、もっともっとボトムアップで面白い企画が出てくることを期待しています。

 皆様、お忙しい中お集まりいただき有難うございました。
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「経験を次にいかす」
 ピョンチャンオリンピックが終わりました。冬季五輪最多の13個(金4・銀5・銅4)のメダルを獲得した選手たちの大活躍には多くの感動をもらいました。また、ジャンプの葛西選手やフィギュアスケートの宮原選手など、メダルには手が届かなかったものの、その姿から勇気と希望、感動をもらった選手もたくさんいます。
 ソチ五輪に続いて2大会連続で金メダルを獲得した羽生選手については、「怪我からの復活」がその話題になることが多いです。彼が、ソチ大会の前には東日本大震災との関連で報道されることが多かったのを覚えている人はどれくらいいるでしょうか。
 2011年3月11日、午後2時46分、大震災が発生した時、彼は出身地である仙台市のスケートリンクで練習をしていました。大きな揺れでリンクの氷が波打ち、壁が崩れ落ちる中、彼はスケート靴を履いたままで逃げました。自宅も大きな被害を受け、家族4人が避難所で暮らす生活も経験しました。その後、既にその実力が有望視されていた羽生選手は、コーチのつてで練習の拠点を横浜に移します。そこでも故郷の惨状が報道されるたびに「スケートをやっている場合じゃない!」と止めることも考えます。しかし、多くの人の励ましと期待に自分自身を奮い立たせて練習し続けました。そして迎えた五輪本番では、被災地の人達の思いを胸に滑り、見事に金メダルを手にしたのでした。
 4年後の今大会では、金メダル候補の筆頭に挙げられていたにも拘らず、練習中に大怪我をします。その後のすべての試合には出場せず治療とリハビリを続け、オリンピックがぶっつけ本番の復帰戦となりました。多くのファンやコーチ陣だけでなく、本人さえもが不安な中、見事に66年ぶりとなる2大会連続の金メダリストとなったのです。栄光の裏には様々な秘話があるものです。
 五輪と共に2月が終わります。3月になると2週間ほどで卒業と学年修了の時を迎えます。中学生の皆さんは、3年間を、或いはこの1年間を悔いなく過ごせたでしょうか。『もっと出来ることがあった…』と思っている人もいるでしょう。保護者の方や教職員も同様です。子どもたちのために、もっと出来ることがあったかもしれません。
 平成29年度のまとめの時期です。4月になれば、3年生は次の大きな舞台へと出ていきます。1・2年生にも新たなステージが待っています。
 1年にはサイクルがあります。4月に入学式があってGWには春体、修学旅行と体育大会を経て夏休み、夏季大会の後には文化祭。新人戦、生徒会改選にチャレンジ体験、冬休みが明けると本格的に受験体制…、1年なんてあっという間です。
 人は、経験を糧にして生きていくことが出来ます。今年度の経験を来年度の生活へいかしましょう。たとえよくないことがあったとしても、羽生選手がそうであったように、それをバネにして跳ね上がってほしいと思います。来年度を輝かしい1年にするためにも、今年度の締めくくりをしっかりとしてください。君たちなら十分にそれが出来ます。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「山あり、谷があって…」
 昨晩は、多くの人が固唾をのんでTV画面に食いついたことでしょう。ピョンチャン五輪スピードスケートの団体パシュートの決勝戦です。
 まだ多くの人が起きている時間帯でもあったので、家族で応援した人も多かったのではないかと思います。それにしても凄かった。そして素晴らしかったです。対戦相手のオランダも強く、一時はオランダにリードを許しました。ラスト半周。圧倒的なリードを奪ったタイミングで日本の各地から「ヨッシャ、勝ったーっ!」と大きな声が上がったのではないかと思います。(少なくとも、我が家ではそうでした。)
 先日までは金・銀のメダルを獲得した小平選手を「凄い!」と思っていたのに、何と高木選手は金・銀・銅のメダルをすべて獲りました。こんな人っているんですね。
 彼女は、15歳で初めてバンクーバーオリンピックに出場しました。しかし、次のソチ大会では候補から外れます。そして、今大会の栄誉です。もの凄い練習量をこなし、もの凄い精神力でこの8年間を過ごしてきたのでしょう。姉に憧れてスケートを始めた彼女はその姉と一緒にゴールドメダリストになりました。これも快挙です。
 一年のほとんど(300日だと報道されていました)をメンバー(選手とスタッフ)と一緒に過ごし、『チームワークと練習量ではどこの国にも負けない』という自信をもって今大会に臨んだそうです。
 さて、話題を私たちの生活場面に戻しましょう。
 今日は、公立高校前期選抜の合格発表日です。今、次々と結果をもって3年生が学校へ帰ってきています。毎年、この時は生徒に会うのがつらいです。前期選抜では少なからず不合格者が出るからです。ほとんどの高校には、一緒に受検したメンバーで発表を見に行きます。全員揃って合格していればよいのですが、今回はなかなかそうもいかないのが現実です。発表会場では、仲間のことを慮るがゆえに合格者も心境は複雑でしょう。結構しんどい状況が想像されるので『発表の方法を改善できないものか』と考えもしますが、一方で『これでいいんだ。そういう現実を受け止められる心の強さを持たせないと』とも思い、今年もまたどちらにも決められません。
 今日、願った結果を得られなかった人たちは、人生の先が真っ暗になったような気持ちでいるのかも知れませんね。
 先ほど高木選手のことを書きました。高木選手は、バンクーバー五輪では、出場選手中最下位。ソチ五輪では代表選考からも漏れました。それでも頑張り続ける気持ちが今回の栄光を掴ませたのです。進路変更もまたよしです。何年か経って、『自分の歩んできた道がよかった!』って思えるようにしてほしいです。
 皆さんにとってのゴールは、まだまだずっとずっとずーっと先です。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「ホッとが半分 悔しいが半分」
 「メダルが獲れて“ホッ”としている気持が半分です。でも、金メダルを狙ってきて、獲れそうだったので悔しい気持ちが半分です。」ピョンチャン五輪のノルディック複合ノーマルヒルで2大会連続銀メダルを獲得した渡部暁斗選手のインタビューが印象的でした。また、同じようなことをジャンプの高梨選手、スピードスケートの小平選手が言っていたことも強く心に残っています。
 高梨選手が銅メダル獲得の瞬間に涙したのを見て、思わずもらい泣きしそうになりました。高木選手と小平選手のスピードスケート1000mの競技を『いけー!頑張れ!』と念じて見守りました。ピョンチャンとの間には時差がないため、今大会はライブで観戦出来るのも嬉しいですね。
 彼らがオリンピックに向けて取り組んできた練習内容とかけてきた時間は、我々の想像を絶するものだと思います。また、期待されればされるほど大きくなるプレッシャーとの戦いも相当なものだったはずです。長くソフトテニス(はじめは軟式テニス)という競技をしてきました。自分なりに頑張ってきたという自負もありますし、それを通して勝つ喜びも負ける悔しさも味わってきました。そして、試合のたびにプレッシャーとも戦ってきました。私でさえそんなだったのに、彼らは世界一を目指して戦っているのです。その重圧が想像を絶するものだと書いた理由です。
 重圧から解放され帰国した選手が「今一番したいことは何ですか」という問いに対して次のように答えていました。伊藤選手「温泉に入りたい」。高梨選手「お布団に入ってぐっすり眠りたい」。是非、ゆっくりと心身の疲れを癒してほしいと思います。
 さて、私立高校入試が終わり、明日は公立高校前期選抜です。
 3年生の多くは、今晩から再びプレッシャーと闘わなければなりません。今は世界と戦うことと無縁な彼らにとってはこれ以上大きなものはないでしょう。どうぞ、それに押しつぶされることなく踏ん張り、乗り越えてほしいと思います。しんどいのは自分だけではありません。クラスの仲間も、学年の友達も、そして、もっといえば、ライバルとなる他校の3年生も同じなのです。
 オリンピックのメダリストたちのインタビューを聴いていて、もう一つ共通点があることに気づきます。
「これまで支えて頂いた方へ感謝の気持ちで一杯です。何とかメダルが獲れて、少しは恩返しができました。」
 3年生の皆さん、皆さんの周りには保護者の方や先生方など、皆さんを支えてくれている人がたくさんおられます。一緒に戦う仲間の存在と同様に、その人たちの存在と感謝の気持ちを忘れず、明日以降も全力を尽くしてください。皆さんを応援する一人として、私からも心からエールを贈ります。粘れ! 逃げるな! 頑張るんやで!

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