京都市立学校・幼稚園
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
ハートフルマーク
Canvas 描くのは私達

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

画像1
「経験を次にいかす」
 ピョンチャンオリンピックが終わりました。冬季五輪最多の13個(金4・銀5・銅4)のメダルを獲得した選手たちの大活躍には多くの感動をもらいました。また、ジャンプの葛西選手やフィギュアスケートの宮原選手など、メダルには手が届かなかったものの、その姿から勇気と希望、感動をもらった選手もたくさんいます。
 ソチ五輪に続いて2大会連続で金メダルを獲得した羽生選手については、「怪我からの復活」がその話題になることが多いです。彼が、ソチ大会の前には東日本大震災との関連で報道されることが多かったのを覚えている人はどれくらいいるでしょうか。
 2011年3月11日、午後2時46分、大震災が発生した時、彼は出身地である仙台市のスケートリンクで練習をしていました。大きな揺れでリンクの氷が波打ち、壁が崩れ落ちる中、彼はスケート靴を履いたままで逃げました。自宅も大きな被害を受け、家族4人が避難所で暮らす生活も経験しました。その後、既にその実力が有望視されていた羽生選手は、コーチのつてで練習の拠点を横浜に移します。そこでも故郷の惨状が報道されるたびに「スケートをやっている場合じゃない!」と止めることも考えます。しかし、多くの人の励ましと期待に自分自身を奮い立たせて練習し続けました。そして迎えた五輪本番では、被災地の人達の思いを胸に滑り、見事に金メダルを手にしたのでした。
 4年後の今大会では、金メダル候補の筆頭に挙げられていたにも拘らず、練習中に大怪我をします。その後のすべての試合には出場せず治療とリハビリを続け、オリンピックがぶっつけ本番の復帰戦となりました。多くのファンやコーチ陣だけでなく、本人さえもが不安な中、見事に66年ぶりとなる2大会連続の金メダリストとなったのです。栄光の裏には様々な秘話があるものです。
 五輪と共に2月が終わります。3月になると2週間ほどで卒業と学年修了の時を迎えます。中学生の皆さんは、3年間を、或いはこの1年間を悔いなく過ごせたでしょうか。『もっと出来ることがあった…』と思っている人もいるでしょう。保護者の方や教職員も同様です。子どもたちのために、もっと出来ることがあったかもしれません。
 平成29年度のまとめの時期です。4月になれば、3年生は次の大きな舞台へと出ていきます。1・2年生にも新たなステージが待っています。
 1年にはサイクルがあります。4月に入学式があってGWには春体、修学旅行と体育大会を経て夏休み、夏季大会の後には文化祭。新人戦、生徒会改選にチャレンジ体験、冬休みが明けると本格的に受験体制…、1年なんてあっという間です。
 人は、経験を糧にして生きていくことが出来ます。今年度の経験を来年度の生活へいかしましょう。たとえよくないことがあったとしても、羽生選手がそうであったように、それをバネにして跳ね上がってほしいと思います。来年度を輝かしい1年にするためにも、今年度の締めくくりをしっかりとしてください。君たちなら十分にそれが出来ます。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

画像1
「山あり、谷があって…」
 昨晩は、多くの人が固唾をのんでTV画面に食いついたことでしょう。ピョンチャン五輪スピードスケートの団体パシュートの決勝戦です。
 まだ多くの人が起きている時間帯でもあったので、家族で応援した人も多かったのではないかと思います。それにしても凄かった。そして素晴らしかったです。対戦相手のオランダも強く、一時はオランダにリードを許しました。ラスト半周。圧倒的なリードを奪ったタイミングで日本の各地から「ヨッシャ、勝ったーっ!」と大きな声が上がったのではないかと思います。(少なくとも、我が家ではそうでした。)
 先日までは金・銀のメダルを獲得した小平選手を「凄い!」と思っていたのに、何と高木選手は金・銀・銅のメダルをすべて獲りました。こんな人っているんですね。
 彼女は、15歳で初めてバンクーバーオリンピックに出場しました。しかし、次のソチ大会では候補から外れます。そして、今大会の栄誉です。もの凄い練習量をこなし、もの凄い精神力でこの8年間を過ごしてきたのでしょう。姉に憧れてスケートを始めた彼女はその姉と一緒にゴールドメダリストになりました。これも快挙です。
 一年のほとんど(300日だと報道されていました)をメンバー(選手とスタッフ)と一緒に過ごし、『チームワークと練習量ではどこの国にも負けない』という自信をもって今大会に臨んだそうです。
 さて、話題を私たちの生活場面に戻しましょう。
 今日は、公立高校前期選抜の合格発表日です。今、次々と結果をもって3年生が学校へ帰ってきています。毎年、この時は生徒に会うのがつらいです。前期選抜では少なからず不合格者が出るからです。ほとんどの高校には、一緒に受検したメンバーで発表を見に行きます。全員揃って合格していればよいのですが、今回はなかなかそうもいかないのが現実です。発表会場では、仲間のことを慮るがゆえに合格者も心境は複雑でしょう。結構しんどい状況が想像されるので『発表の方法を改善できないものか』と考えもしますが、一方で『これでいいんだ。そういう現実を受け止められる心の強さを持たせないと』とも思い、今年もまたどちらにも決められません。
 今日、願った結果を得られなかった人たちは、人生の先が真っ暗になったような気持ちでいるのかも知れませんね。
 先ほど高木選手のことを書きました。高木選手は、バンクーバー五輪では、出場選手中最下位。ソチ五輪では代表選考からも漏れました。それでも頑張り続ける気持ちが今回の栄光を掴ませたのです。進路変更もまたよしです。何年か経って、『自分の歩んできた道がよかった!』って思えるようにしてほしいです。
 皆さんにとってのゴールは、まだまだずっとずっとずーっと先です。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

画像1
「ホッとが半分 悔しいが半分」
 「メダルが獲れて“ホッ”としている気持が半分です。でも、金メダルを狙ってきて、獲れそうだったので悔しい気持ちが半分です。」ピョンチャン五輪のノルディック複合ノーマルヒルで2大会連続銀メダルを獲得した渡部暁斗選手のインタビューが印象的でした。また、同じようなことをジャンプの高梨選手、スピードスケートの小平選手が言っていたことも強く心に残っています。
 高梨選手が銅メダル獲得の瞬間に涙したのを見て、思わずもらい泣きしそうになりました。高木選手と小平選手のスピードスケート1000mの競技を『いけー!頑張れ!』と念じて見守りました。ピョンチャンとの間には時差がないため、今大会はライブで観戦出来るのも嬉しいですね。
 彼らがオリンピックに向けて取り組んできた練習内容とかけてきた時間は、我々の想像を絶するものだと思います。また、期待されればされるほど大きくなるプレッシャーとの戦いも相当なものだったはずです。長くソフトテニス(はじめは軟式テニス)という競技をしてきました。自分なりに頑張ってきたという自負もありますし、それを通して勝つ喜びも負ける悔しさも味わってきました。そして、試合のたびにプレッシャーとも戦ってきました。私でさえそんなだったのに、彼らは世界一を目指して戦っているのです。その重圧が想像を絶するものだと書いた理由です。
 重圧から解放され帰国した選手が「今一番したいことは何ですか」という問いに対して次のように答えていました。伊藤選手「温泉に入りたい」。高梨選手「お布団に入ってぐっすり眠りたい」。是非、ゆっくりと心身の疲れを癒してほしいと思います。
 さて、私立高校入試が終わり、明日は公立高校前期選抜です。
 3年生の多くは、今晩から再びプレッシャーと闘わなければなりません。今は世界と戦うことと無縁な彼らにとってはこれ以上大きなものはないでしょう。どうぞ、それに押しつぶされることなく踏ん張り、乗り越えてほしいと思います。しんどいのは自分だけではありません。クラスの仲間も、学年の友達も、そして、もっといえば、ライバルとなる他校の3年生も同じなのです。
 オリンピックのメダリストたちのインタビューを聴いていて、もう一つ共通点があることに気づきます。
「これまで支えて頂いた方へ感謝の気持ちで一杯です。何とかメダルが獲れて、少しは恩返しができました。」
 3年生の皆さん、皆さんの周りには保護者の方や先生方など、皆さんを支えてくれている人がたくさんおられます。一緒に戦う仲間の存在と同様に、その人たちの存在と感謝の気持ちを忘れず、明日以降も全力を尽くしてください。皆さんを応援する一人として、私からも心からエールを贈ります。粘れ! 逃げるな! 頑張るんやで!

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

画像1画像2
「開かれた学校教育」
〇大人の人と一緒に道徳の授業を受けることによって様々な視点から考えることが出来たのでよかったです。また、おばあちゃんの家に行ったら日頃の感謝の気持ちを伝えたいと思います。
〇初めは緊張していて、全然楽しみじゃなかったけど、本当に楽しかったです。上手に進行できたかはわからないけど、普段の道徳と違って大人の方たちとお話が出来てよかったです。自分のおばあちゃんもお話と同じような状況だから、今日お話できて改めて家族で支えていくべきなんだと思いました。こんな体験ができて本当に嬉しいです。
 2月1日に2年で行った「ふれあいドートク in 二条」後の感想文から拾いました。
「ふれあいトーク」は10年程前から全市で行われている取組で、地域の大人と中学生が話す機会をもつことによって、お互いのことをよりよく理解しようとするものです。はじめられた当時は、一部のやんちゃな生徒を見て社会に「中学生は怖い!」というイメージが残っており、それを払拭したい気持ちもあって学校側も積極的に進めてきた経緯があります。ところで、せっかくの機会をもっと学校教育に活かせないかと、以前に校長を務めた学校で「ふれあいトーク」ならぬ「ふれあいドートク」と改めて始めました。当時から道徳教育に力を入れていましたので、保護者や地域の方が参加してくださるこの場面は、生徒に異年齢の方々の価値観や考え方を知らせる絶好の機会であると考えたのです。結果は、上の感想にある通り大成功だったと思います。ただし、「ふれあいトーク」としては、話し合いの場面が短かくなり、『物足りない』と感じられた参加者の方も居られたかもしれません。
〇奥村先生は僕たちに働く楽しさを教えてくださり、そして目標がなかったら前には進めないということがわかりました。
〇働くとは、「人のために動く」とおっしゃった時に、私は「確かに!」と思いました。私も将来、先生のように人のために動ける大人になりたいです。
 こちらは、一昨(5)日、書家の方に来ていただき、1年生を対象に「働くとは」というテーマでお話をしていただいた際の感想文の一部です。「ふれあいドートク」の場合と同じく、普段の学校教育、つまり生徒と教師だけの教育では伝えきれない内容が子どもたちの心に届けられたことが分かります。
 “開かれた学校教育”と言われて久しいです。また、これは新しい学習指導要領でも特に強調されています。学校の門を開き、自由に学校教育を観て頂くと同時にドンドン保護者や地域の方、専門職の方に学校へ入ってきていただき、そのお力を借りてより広く深い教育、生活に密着した教育をしていきたいと改めて感じています。
 ご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
学校行事
3/30 離任式
京都市立二条中学校
〒602-8155
京都市上京区竹屋町通千本東入主税町911
TEL:075-821-1196
FAX:075-821-1197
E-mail: nijo-c@edu.city.kyoto.jp