京都市立学校・幼稚園
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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『根を張り広げろ』
 台風21号による暴風雨の影響で校門横の森の大木が1本倒れました。『案外、根が広がってないんやなあ』倒れた木の元を観て率直にそう思い、処理をしに来てくれた植木屋さんにそのことを尋ねました。
「土がすこぶる良いのだと思います。だから、木が根を広げなくても十分な栄養と水分を吸収できるんです。」納得しましたが、なんだかとても複雑な気持ちになりました。
 教育や子育てと同じです。良すぎる環境で育つと“ここぞというときに弱い子”が育ってしまいます。そういえば、富士山麓にある青木ケ原という森の木々は、溶岩と火山灰の上に積もった10センチもない土に生えている。でも、縦横にしっかりと根を張っていて少々の風雨でもビクともしないと聞いたことがあります。
 一昨日、生徒会本部役員の立会演説会と投開票が行われ、新しい生徒会役員が決定しました。立会演説会でのスピーチは、内容・態度とも誰ものがとても立派で、生徒たちは誰に入れるか迷ったに違いありません。特に、1年生の2つのポストには、どちらも3人が立ちました。これまでもあらゆる場面で活躍してきた人たちです。スピーチも十分聴かせました。「長い時間でお疲れになっているでしょうが、もうしばらく聞いて下さい。」そんな言葉から始める1年生がいました。アドリブでしょうか。1時間を越えて演説を聴いている全校生徒の様子を見て、とっさに判断しそう発言したのだとしたらこの機転には驚きます。
 1年副会長のポストに立った3人も合わせると、4人が落選することになりました。理解したうえで立候補しているとはいえとても残念です。2年生の中にも落選した人がいて、その人たちも実にもったいない思いです。今後は是非学級や学年のリーダーとしてその力を発揮してほしいと願っています。
 昨日今日と、それとなくその子たちの様子を見ています。授業中も登校の様子も普段と変わりなく過ごしているように見えます。でも、きっと胸中は穏やかでないに違いありません。『よくぞ頑張っているな』とじっと見守っています。おそらく、ほかの先生も周りの生徒たちも同様にしているはずです。
 人生は、上手くいくことばかりではありません。上手くいかないときを成長にとってのプラスの時期だと捉えてみてはどうでしょう。「根性」という言葉があります。生まれつきの性格のことですが、しんどい時に“グっ”と踏ん張り、それを乗り越える強い気持ちを表すように使われています。ここに「根」という文字が使われているのも興味深いですね。何か重大なことが起こった時、簡単に倒れてしまわないように、普段から太く強い「根」を張り広げていってください。
 校門横の倒れた大木の切り株からは、きっとすぐに次の芽が出てくると思います。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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『集団の成長過程』
 昨朝は、校門で今年度初めて自分の息が白くなるのを見ました。一気に冷え込み、早朝は寒いくらいです。一方、生徒の中には半袖のカッターシャツで登校する者も居り、『元気やなあ〜!』と声をかけつつ『風邪ひくなよ』と心の中で念じているところです。
 さて、昨朝から生徒会本部役員に立候補した人たちが校門に立って自己PRを始めています。まだ少々照れくさそうではありますが、「○○です。宜しくお願いします!」と声を張っています。折しも、世の中では衆議院の解散による総選挙の真っ只中です。生徒は今回の選挙をどう見ているのでしょうか。家庭や授業の中でそんなことにも触れてみてほしいと思います。選挙権が18歳まで下がって、もう3年もすれば選挙権(参政権)が得られるのですから国の政治にもそろそろ興味を持ってほしいものです。
 本校の候補者たちは、様々な場面で活躍する先輩の姿を見て『自分もあんな風にやってみたい!』と感じて立候補したのでしょう。1年生のポストが2つありますが、そのどちらにも3人の候補者が立ち激戦になっています。選挙にも3年生の強い影響力を感じます。3年生を中心とした現執行部の人たちは実にしっかりしています。行事のたびに司会や挨拶、発表をする態度や姿、その内容に驚いたことも一度や二度ではありません。また、先日の文化祭でのオープニングに観られるとおり、健全な楽しみ方と楽しませ方も知っています。彼らの楽しそうに活動する姿と、しっかりと生徒を引っ張っていく牽引力と行動力を見てきたからこそ次の人材が育ってきたのです。
 昨日、体育館では幼稚園児との交流が行われました。家庭科の授業の1つで、全市の各中学校で実施されるようになってもう7〜8年になると思います。
 普段は「可愛いな」と感じる中学生たちが随分と逞しく見えます。中には一緒に来ておられる幼稚園の先生と変わらない印象を受ける生徒も居るほどです。中学生にしてみれば、“遊んであげる”という気持ちで交流を始めるのでしょうが、いつの間にか幸福な気分になっている自分に気づくはずです。これは『自分が人の役に立っている』という満足感で、“自己有用感”と言います。年齢の上の者が下の者の“あこがれの存在”となり、そのことで“自己有用感”を感じてどんどんよい集団へと育っていくのです。反対の現象も起こりもします。こちらの方が想像しやすいかもしれません。先輩がいい加減な態度でいると後輩は『あんなふうにはなりたくない』としか思いません。または、先輩の悪い部分を見習って、よくない伝統が生まれてしまいます。
 「素晴らしい生徒さんたちですね」保育所の先生からそう言ってもらいました。たまらなく嬉しいです。先輩と後輩、先生と生徒、互いに刺激し合って、“てっぺん”目指して更によい学校を創っていきたいものです。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「新しい風に期待」
 校内のキンモクセイが一斉に咲き始め、芳香を愉しませてくれています。半月ほど前に今年初めてこの香りを感じましたが、やはりこの時期が似つかわしいように思います。昨朝は思わず一枝切り、校長室の花瓶に挿しました。
 さて一昨日、今年度2回目の「進路説明会」を開催しました。3年生の保護者の方を中心に多くの皆様にお越しいただきました。大変暑い日でしたが、その場に居た3年生たちもしっかりとした態度でお迎えした高校の先生方の話を聴けたと思います。
「文化祭が終了し、3年生が本格的に進路へ向き合う時期になりました」
 冒頭のあいさつで、そのように言いました。「秋テスト」も終わり、受験ムードが一層強まってきています。今月末には「三者懇談会」が予定されており、その場面では具体的な高校名をあげて進路の話し合いが行われるはずです。
 折しも昨日、生徒会本部役員改選が始まりました。生徒会活動に興味を持つ1・2年生が立候補の受け付けにやってきています。みんな、やる気にあふれています。経験的にはまだ3年生には及びませんが、この子たちもまたしっかりと成長していくのだろうと楽しみにしています。文化祭の終了と共に3年生は生徒会の表舞台から退き、2年生がそれに替わります。また、既に部活動では2年生が中心となって活動し、新人戦も闘われているところです。野球部は現在「ベスト8」に勝ち残っています。
 是非、2年生には、二条中学校に新しい風を吹かせてほしいと願っています。2年生の皆さんには既にその力が備わっていると思いますし、立場と経験がその力を更に伸ばしてもいくものです。安心して力を尽くしてください。
 また、これも昨日、3年の「学年弁論大会」が開催されました。代表者が自分自身を振り返り、日ごろから考えていることやこれまでグッと心の内に秘めてきたことを「弁論」として学年の仲間や教職員の前で発表しました。学年集団を信頼していなければ打ち明けられないような内容も少なくありませんでした。発表者の心の内や背景まで見えるもので、大きく心を揺さぶられました。本当に素晴らしい学年に成長したものです。
 2・1年生は、この学年を引き継ぐには大きなプレッシャーがかかりますね。でも、大丈夫です。不思議なもので、3年生のソウルは既に2年生の中に宿っているものなのです。これが学校の力、伝統の力です。この伝統の力、あえて言うなら「二条魂(ソウル オブ 二条)」です。これを信じて、我が校に新風を吹き込んでください。
 大切にすべきものはかたくなに守り、工夫できる部分を探って大胆に改革してください。そうして新しい二条中学校を創造してほしいと願っています。二条中学校の教職員は、そんな皆さんを全力で応援していきます。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「未来を拓く」
 日に日に秋が深まっていきます。じきに木々も彩りを変化させていくことでしょう。ここは緑の多い地域なのでそうなるのを今から心待ちにしています。
 さて、「文化祭」が終わって今週は学習に集中するときです。今日からは「秋テスト」で、各学級担任からもそれに向けて気合が入れられてきたところだと思います。とはいえ、まだ気持ちの中には先週の「文化祭」の余韻が残っていても不思議ではありません。今週になって、生徒の感想が書かれた学級通信が次々と発行されています。3年生の感想を一つ拾ってみました。
 今年は1・2年のときとちがう気持ちがたくさんあった。最後の劇、絶対に成功させたかったし不安でいっぱいだったけれど、今までで一番いい劇にできてうれしかった。これで終わりか…と思うと、まだまだこの学年で一緒に居たいとすごく思いました。2日目のクラス合唱、いつもより大きな声で歌えた。アルトも、はじめは心配だったけれどちゃんとハモっていてよかったです。学年合唱では、自分たちでもびっくりするぐらいよくできた。今年の文化祭は今までで一番楽しかった。これで行事が終わるのは悲しいけれど、あとの残りの学校生活を楽しみたいと思いました。
 最後の「文化祭」を思い出深いものにしようと取り組んだ心意気とやりきった後の充実感がよく表現されています。また、もうこのメンバーで行事に取り組むことが出来ないことに対する寂しさも伝わってきます。学年に対する深い愛情が感じられもします。大丈夫。今の3年生ならどんな取組もみんなで協力して楽しく有意義なものにしていくことが出来ると思います。修学旅行・体育大会・文化祭、それに各部活動の取組を観てきてそう確信しています。
 これから3年生は受験に向けて突き進むことになりますが、実は受験もみんなの気持ちを一つにすることが大事な取組です。もちろん受験校は異なりますが、『あの子も頑張ってる』という気持ちが一人ひとりを奮い立たせるのです。
 10月1日(日)ゴルフの日本女子オープンがありました。国内最高のゴルフの大会です。この試合で優勝したのは18歳の畑岡奈紗プロ。11歳でゴルフを始め16歳で世界ジュニアゴルフ選手権に優勝。アマチュアとして臨んだ昨年度のこの大会で初優勝しました。今年度は連覇をしたということです。また、3位に入賞したのもアマチュアの高校2年生でした。この日は約3時間、息を詰めるようにしてTVに見入りました。なにしろ、畑岡プロが目標を前代未聞の20アンダーに設定し、それに向けて次々とバーディーを奪っていたからです。優勝インタビューは印象的でした。
 「これからは、私たちの世代がゴルフ界を引っ張っていかなければなりません。」
 「文化祭」での本校生徒の活躍と、畑岡プロのそれとがどこかで重なって、気持ちが引き締まりました。若い諸君よ、頑張れ。未来は皆さんが作っていくのです。

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学校行事
11/7 生き方探究チャレンジ体験
11/8 生き方探究チャレンジ体験
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