京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/18
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「送り火の日の大文字登山」
 今年も朝から大文字山に登ってきました。昨年は下の息子と一緒でしたが今年は一人です。大学生にはまだこれを習慣化するほどの考えはないようです。
 一人だと登りながら色々なことを考えます。父に連れられて登った子どもの頃のこと、結婚が決まった夏、妻の父親が送り火を観に来られ私の父と三人で登ったこと、子どもが生まれ家族で遠足気分で登ったこと、息子の友達を何人か連れて登ったこと、すべてが“いい思い出”です。他にも思い出すことがあります。実は49歳までは走って登っていました。50歳の夏、『もう無理はせんとこう』と歩いて登ることにしました。でも、今も自身に付加をかけています。“家を出て1時間以内で帰り着く”です。当然、かなりの早足になります。登る時間帯が遅くなると登山客が多くなってこれができません。ここ1〜2年は、特に急な上り坂がしんどくなってきました。平坦なところでその分をとり返すようにしています。『いつまで続けられるかなあ』『その時のペースで登ればええやん』『80歳くらいまでは登るで!』などと考えられるのが一人登山の面白いところです。
 もう一つ、大きな楽しみがあります。知った顔に出会うことです。近所の人は勿論です。少しずつ様が変わります。お嫁さんやお孫さんを連れていたりします。同級生や先輩後輩にも出会います。「おう、久しぶり!」この時は交わす挨拶も異なります。教育委員会の人たちや教え子にも出会います。一人で登っておられたり家族連れであったり…。こういう出会いが何とも楽しい登山です。「おはよう!」「こんにちは!」「ぼく、もうちょっとやで!」「えらいなあ、小っちゃいのによう登るなあ!」「泣かんとがんばり!」こういう性格ですから、何かしら言葉かけをしながらの下山です。(因みに、登りの際は体力精神力ともいっぱいいっぱいの状態なので「おはようございます!」の一言しか言えません)
 ご先祖様の霊を迎えに行き、墓の掃除をし、14日の昼は、和尚様に我が家で食事をしてもらいます。今年は父に代わって弟が一緒でした。15日は一日中のんびりと過ごします。そして16日を迎え、朝から大文字山登山です。この後は仏壇周りの片づけをして夜の送り火を迎えます。もう何年も同じような日々の繰り返しです。1年なんてアッという間です。でも、この1年の間に変わったこともあります。昨年末に父が亡くなり今年は初盆を迎えました。仕事上では転勤し二条中学校の校長としてお盆を送っています。同じようなお盆の生活ですが、決して同じではありません。
 日常も同様です。同じような日常の中に必ず変化があります。その変化に気づき、それをプラスにできるよう大切にし、丁寧に対応していかなければなりません。今、目の前にいる生徒たちと教職員、保護者・地域の皆様の力になれるよう精進して参ります。大文字山に登りながらそんな決意もしました。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「受け入れ難きも受け入れて」
 昨日、ソフトテニスの近畿大会が終了し、私の関わる夏の大きなイベントが一通り終了しました。テニスでは、夏休み前からブロックの予選会が始まります。休みになって早々に市内大会、7月の終わりには府大会、そして昨日・一昨日が近畿大会です。ソフトテニス専門部の代表者ですから開会式と閉会式にはその場に居なければなりません。挨拶と表彰状授与は重要な役割です。表彰式の後には講評がありますので試合を観ておく必要もあります。7月29・30日の府大会の折には、丹波自然公園に居ながら、合間を縫って宮津市民体育館まで男子バスケット部の応援に行きました。市内大会の時も同様です。開会式で挨拶をし、試合が順調に動き出したのを見届けて各部の応援に走り回りました。そして準決勝が始まる頃にテニスの会場に戻ります。忙しかったけれど、楽しく充実した毎日でした。
 実はこの間の8日には、中学校人権教育研究(中人研)集会がありました。5・6日には花背山の家で5組のサマーキャンプもありました。中人研集会では研究会の会長を務めていますから準備もすすめてきました。「お父さん、大丈夫? バイクの運転、気ぃ付けや!」家族に心配されてきましたが、そんな夏休み前半が終わりました。“ホっ!”
 夏休み前半を通して感じた大きなことは、「思い通りにいかないことをどう納得して受け入れ、その後に活かしていくか!?」です。男バスの近畿大会では第1戦を2点差で落としました。この試合に勝っていれば、多分次の試合も勝てたでしょう。吹奏楽部の賞も同様です。あれだけ練習をしてきたのですから金色をやって欲しかったです。昨日のテニスの大会では、女子の近畿チャンピオンの座に2年生ペアがつきました。多くの3年生たちは、さぞかし悔しい思いをしていることでしょう。
 そのような中、5組の生徒たちから聞いた“本音”に魂が揺さぶられました。サマーキャンプという特別な場所と状況がそれを言わせたのだと思います。「なんで、自分にこんな障害があるのか」「自分の障害は人から分かりにくいので、自分から説明しなければならないけれど、恥ずかしいのと照れ臭いのとでそれが上手くできない。」「今はみんなが理解してくれているけれど、高校へ行ったらどうなるのか。」予想はしていましたが、改めて本人らの口から聞くと、本当に心に沁みました。その日以来『校長としてこの子たちにできることは何か』と改めて考え続けています。
 世の中には「上手くいかないこと」「思い通りにならないこと」がたくさんあります。それに対して愚痴や文句を言っていても仕方ありません。現実に向き合いそれを受け入れて、次にできることを定め粘り強く取り組んでいくことしかないのです。
 中人研集会では、障害がありながらも輝いた生き方をしている人のお話を聞きました。今“つらい”“しんどい”と思っていることも、何年か後には『あのことがあったお蔭で…』と思える日が来るように、生き方を考えていかなければなりません。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「新しい夏」
 先生と一緒に子どもたちがステージ上に出てきました。緊張している様子が客席まで伝わってきます。楽譜台と椅子の位置を入念にチェックします。生徒が着席しました。アイコンタクトで先生とコミュニケーションをとっています。『大丈夫かい?』『ハイ、OKです』そんな感じでしょうか。
 舞台証明が入りました。指揮者の先生がこちらを向きます。当然のことながら先生も緊張しています。『さあ、いくよ!』『はい、いつでも大丈夫です』各パートリーダーと、これもアイコンタクトでのやりとりです。
 曲がスタートしました。上々の入りです。課題曲の2番を選んでいる学校が圧倒的に多いのですが、使っている楽器や曲のテンポが違ったりでアレンジが少しずつ異なっています。盛り上がりも上手く作れました。大きなミスはないように感じました。自由曲カルメンが始まります。もう何回も聴いた曲ですから、自然と身体がスイングしだしました。見ると、周りの人たちもリズムに合わせて体を動かしておられます。しっかりと聴衆の心を捉えました。
“タンタッタ タンタン・タッ タタタタン・タンタタタン・タンタタタン”終盤のメインテーマのところでは胸が熱くなりました。上出来です。会場からも大きな拍手が贈られました。先生と子どもたちとの満足げな表情が、照明が消える直前に見えました。
 みんながホールの外に出てきます。泣いている子たちも少なくありません。極度の緊張感から解放された安堵と力を出しきった満足感からくる涙です。こういう時の子どもたちは本当に美しいです。何百回も練習してきたのはこの瞬間を味わうためなのかもしれません。記念写真の撮影です。もう涙はありません。とっても爽やかな笑顔です。特に3年生の表情が輝いています。逞しくなった気もします。厳しい練習に耐えながら後輩を指導してこの瞬間を迎えられたことで心身が成長したのだと思います。
 たった6人で約40人の後輩を引っ張ってきました。強い学校のバンドなら1年生が舞台に上がることはほぼありません。でもこの6人は、多くの1年生たちを指導し、引っ張ってこの舞台まで連れてきたのです。これはとっても尊いことだと思います。
 「校長先生、いつも応援してくださって本当に有難うございました。」
 後日、3年生の6人がお礼を言いにやってきました。顧問の先生も一緒です。
 残念ながら目標にしていた色の賞は獲れませんでしたが、彼らの功績は大きいです。彼らが頑張ってきたことに間違いはないし、この3年生たちの魂は確実に後輩たちに引き継がれるはずです。これからも学校や地域のコンサートがあるので、是非ともそちらで頑張ってほしいと思います。そんなことを伝えました。
 今も階上から吹奏楽の練習の音が聞こえています。運動部同様、新チームでの練習です。ばんがれ、二条中のみんな! 新しい夏が始まっています。

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学校行事
8/22 京都市中学生生徒会議
8/24 夏季休業終了
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