京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/25
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「まだまだこれから」
 昨日の朝9時過ぎ、突然校長室のドアがノックされました。
「校長先生、ちょっと出てきてもらえませんか。」廊下へ出ると、野球部の3年生が揃って整列しています。前日の最終戦で、思うようなプレーが出来ず涙した生徒らもしっかりとその中に居て、その日は爽やかな笑顔です。
「いつも、力強い応援をどうもありがとうございました。」
顧問の先生に促されたのかもしれませんが、節目節目でこういうことができるのは、大人になっていく過程で、とても大事なことだと思います。
さて、今日までにほとんどの部が夏の大会を終えました。残るは、全国大会への出場を果たした水泳部の女子選手と、府大会を明日に控えた男子バスケットボール部、8月1日にコンクール本番を迎える吹奏楽部ぐらいです。まだ試合やコンクールを残している人たちには、一つでも上の大会(できれば全国大会)で活躍してほしいです。
この夏もたくさんの試合の応援に行きました。そして、一生懸命に取り組む生徒の姿に触れ、教師としての喜びを感じました。
○「最後まで全力を尽くす」
○「決して弱気にならない」
○「最後まで声を出す」
 夏休み前の全校集会で生徒に言ったことです。実行できたでしょうか。
 バレーの試合でのことです。後方からやや難しいトスが上がりました。キャプテンでエースはフェイントでネットの向こうへ返しました。「おーい!強気でいけって!」思わず応援席から声を張りました。(顧問の先生、勘弁してください。)続けて同じ選手にトスが上がりました。今度は思い切って打ち込みました。結果はネットでしたが、気持ちが表に出たよいプレーで、観ていて好感が持てました。
 サッカーの試合です。作戦でしょう。バスケットボールのようなディフェンス体制をとっています。守って守ってチャンスと見るや前線へ大きく蹴りだして「速攻」です。まるでバスケットボールです。でもこれが功を奏しまいた。相手の攻めを完全に封じ込め、逆に3点を奪いリードしました。そして最後の15分は徹底して守ります。猛暑の中、キャプテンが体を反らせ大きな声を出して仲間を鼓舞します。
「二条、ファイト―! 負けるなー!」決してスマートではない心の底からの“魂の掛け声”を聴き、応援席の者まで心が動かされました。素晴らしい試合でした。残念ながら次の試合で敗れはしましたが、気持ちの良い戦い方をしたチームとして、きっと大会関係者にも高く評価されていると思います。
 昨日、校長室前で野球部の3年生には次のようにコメントしました。
 「中学校の部活動は終わりました。満足感や悔しさなど、色々な思いがあると思いますが、二条中学校の野球部で取り組んできたことは、君たちの人生の礎になることは間違いありません。そこに自信を持ち、気持ちを切り替えて今後の学校生活を送ってください。お疲れ様でした。」引退した3年生、戦い続けている3年生、頑張れ!

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「夏休みを前に」
 明日からいよいよ夏休みです。町をもう少し下がれば祇園ばやしが聞こえ、ここ何日かは毎日のように激しい夕立が降ります。そういえば、昨日“梅雨明け”がなったようです。さあ、夏本番です。
 思えば、あっという間の4か月でした。4月には新しい生徒・教職員・保護者の方や地域の方との出会いがありました。始業式と入学式で「京都の“てっぺん”獲りにいこうや!」と大きなことを述べ、皆さんを驚かせたかもしれません。しかし今、生徒会活動や部活動、PTA活動の際にも使われるようにもなり、このフレーズもすっかり定着したようで嬉しく思っています。
 行事で言えば、修学旅行と体育大会が特に強く印象に残っています。これらの様々な場面で、子どもたちが自らの役割を自覚し、周りの状況を観ながら粛々と行動する姿に感動すら覚えました。
 修学旅行では、バスや新幹線の車中、干潟体験、平和学習、長崎での班別自由行動、民泊体験など、生徒一人ひとりがその瞬間を思いっきり楽しもうとしている様子が感じられました。2泊3日行動を共にしたお陰で子どもたちのことを随分と知ることもできました。日曜参観で「学年道徳」を担当させてもらいましたが、修学旅行があったからこそ生徒から多くの意見を引き出せたと思っています。そして、体育大会です。ここでも生徒と教職員が一緒になって“よいもの”に作り上げようとする心意気が感じられました。一生懸命走る。心から仲間を応援する。団体競技に燃える。勝って泣き負けて泣ける。自席を離れ大声を張り上げ身体を躍動させて応援しているかと思えば、開閉会式では一糸乱れぬ整列で静かに聴く姿勢がとれる。体育大会のあの盛り上がりは、『お行儀がよいのかな』と思っていた私の予想をはるかに超えるものでした。
 『二条中学校は生徒が落ち着いていて勉強もよくできる』他からは単にそのように思われているのかもしれません。しかし、中に入って4カ月を共に過ごしてみて、それだけではないことに気づきました。生徒と教職員との間の強い信頼関係です。生徒は教職員に対して尊敬の念を持ちつつも親しみを感じています。それは決して「冷たい尊敬の念」ではなく、「友達のような親しみ」でもありません。この関係が二条中学校の誇りであり、教職員の側の「二条魂」だと思っています。
 また最近では、保護者との間にも同じようなものが感じられます。今後益々それらを強くしていきたいと思っています。
体育大会の開会式でも述べましたが、私は今、二条中学校の校長であることに誇りを感じています。同時に、生徒たちと教職員、保護者や地域の皆様を大切にしたいという思いを改めて強くしています。夏休みを迎える今、このように思えることが本当に嬉しいです。皆さん、明日からの夏休みも一生の思い出に残るものにして下さい。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「徳と体」
 夏季大会での各部の試合日程を手帳に書き込みながら既にワクワクしています。今回、みんなはどんな戦い方をするのでしょう。たとえどこかで負けようが、悔いの残らない試合をしてほしいと思います。
「負けて、悔いの残らない試合なんてあるの?」そんな声が聞こえてきそうです。あります。私は自分の試合で2回、指導者として1回経験しています。後の方は夏休み前の全校集会で紹介するつもりなので楽しみにしていてください。
 中学生にとって部活動は大変重要であると考えています。実は、学校の先生が休日返上で熱心に指導するというやり方は外国ではほとんどありません。外国では、学校の先生は学習を中心に生徒を育て、スポーツ等で心身を鍛えるのは地域のクラブチームが担う場合がほとんどです。これは、日本の学校が発足当時から地域の子どもの発育発達について、全面的に信頼され任されてきた結果です。子どもの栄養状態を向上させるために給食が導入され、家族旅行などほとんど行けなかった時代に修学旅行が計画されたのもこの流れの中にあります。日本では、生徒のことをその背景まで十分に理解している教師が部活動の指導をすることに意味があると考えられてきました。今、部活動の指導が勤務時間としてカウントされるので、教師の超過勤務時間が膨大になって社会問題になりつつあります。しかし、私はこれまでの日本の考え方に賛成です。(もちろん、教師が健康を損なうことのないよう十分な配慮をする必要はあります)
 部活動の目的は、「人間性を磨く」ことであって勝つことではありません。
 この目的に向かうために「優勝する」とか「ベスト8に入ろう!」という目標を掲げるのです。というのも、こういう具体的な目標がなければ人間性を磨くことが難しいからです。“礼儀”や“態度”、“言葉づかい”が大事。コートやグランド、道具を大切にせよ。しんどいことから逃げるな。努力を怠るな。常に全力でプレーせよ。声出せ、元気出せ、勇気もて。簡単に諦めるな。健康に留意せよ。仲間のことを思え。感謝の気持ちを忘れるな。「こうしたことができないと、試合で勝つことはできないぞ!」これまで何度も顧問の先生から聞かされてきていると思います。試合に勝つという目標のために実践するこうした行動が「人間性を磨く」という目的へと通じるのです。
 本校の生徒は総じて勉強がよくできますが、部活動もよく頑張ります。これは本当に素晴らしいことです。勉強で頭を鍛え、部活動(行事や道徳学習なども)を通じて心と体を鍛えています。文武両道、まさに「知・徳・体」の陶冶、学校のあるべき姿を体現している学校だといっても過言ではないと自負しています。
 明日からの3連休、3年生にとっては最後の試合になるかもしれません。これまでやってきたことを信じて思いっきり戦ってください。その過程でまた一つ成長できるはずです。保護者や地域の皆様と共にその姿をしっかり見届けたいと思います。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「一つ上のステージへ」
 今週になって、朝から蝉が鳴き始めています。空梅雨も解消し木々も十分に潤い満足そうです。そろそろ梅雨が明けて本格的な夏がやってきそうです。ただ、九州では大雨の影響で大きな被害まで出ました。一日も早い町や村の復興と行方不明者の発見を願うばかりです。
 さて二条中学校では、「夏テスト」が終了し、子どもたちは伸び伸びと授業や部活動に精を出しています。夏季大会がもう目前に迫っていますので、特に3年生には悔いのない部活動をしてほしいところです。
 去る2日(日)、本校の吹奏楽部が「少年を明るく育てる京都大会」という京都府の少年補導の大会で演奏させて頂く機会を得ました。島津アリーナ(旧府立体育館)での演奏です。小学校やNPO法人、他の中学校の発表に続いて何とトリを務めました。
 4月に初めて吹奏楽部と出会いました。『明るく元気で礼儀正しい子たちだな』というのが第一印象です。一方、演奏に関しては、これまで赴任してきた学校に比べると『これからやな…』と感じました。(ごめんね。正直な感想です)しかし、2日の演奏を聴いて今感じるのは『ホント、うまなったなあ!』です。1年生がたくさん入部し勢いがあります。土曜日・日曜日も練習しています。昨年赴任した熱心な先生と巡り合って気持ちの切り替わった部員が3年生になりました。どの部活動でもそうですが、先に厳しさを学びます。上達するにつれて楽しさが増してくるものです。上達している実感があるから練習に身が入る。仲間に対する注文の内容もアップする。だから更に上達する。上手く転がり出すと、ドンドンよい循環が生まれます。落着いた堂々とした態度、自信をもった大きなハリのある音、全員の音が一つになった演奏、素晴らしかったです。
 『校長先生、いい音を出していましたね。』旧知の吹奏楽部の顧問の先生からそう言ってもらえて、この子たちの校長として誇らしく感じました。
 大舞台を経験して子どもたちは成長していきます。常にベスト4に入るチームは、8本取り(勝ったらベスト8)の試合で緊張することはありません。
 今週末から、本格的に夏季大会が始まります。3年生にとっては、「負けたら引退」の最後の大会です。少しでも長く現役を続けてほしいと願っています。
「あんな澤田、練習して上手になったから勝てるちゅうもんやない。勝つことによって強くなるんや、そやさかい、勝負は何としても勝たなアカンのや!」
 亡くなった大先輩から学生時代に聞いた言葉です。教師になって以来、子どもたちにそのことを伝えてきました。併せて勝つためのアドバイスとして言ってきたのが“ここぞ!というときの強気”です。
 生徒のみなさん、“強気”で攻めて、次々と上のステージで活躍してほしいと願っています。君たちのその姿を応援し、心身の成長を見守りたいと思います。

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学校行事
8/4 サマーキャンプ
8/5 サマーキャンプ
8/9 SANKON(北・上生徒会交流会)
京都市立二条中学校
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