最新更新日:2024/05/21 | |
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「板橋」という一つの屋根の下で
子どもたちが待ちに待った夏休みがやってきました。「板橋の子は板橋で守る」という,地域・PTA・保護者の皆様方のご協力により,無事に夏休みが迎えることができましたこと,心より嬉しく思っています。単純な理由により,簡単に尊い生命が失われていく時代状況の中,「無事」という事象の背景に,どれだけ多くの方が汗を流していただいたことでしょう。そう思うと感謝の気持ちで一杯です。
7月19日,第19回「板橋まつり」が開催されました。当日はあいにくの雨となり「踊り」「花火」等が中止されましたが,参加者・スタッフの方,みんな笑顔でかえって絆が深まりました。学校施設復帰のためご尽力いただきました,地域各種団体・PTA・板橋ファイヤーズ・関係機関の皆様,本当にありがとうございました。 夏休みの大半,子どもたちは家庭や地域で過ごします。「ラジオ体操」「地蔵盆」「親と子の夏のつどい」等,多くの地域行事が予定されており,子どもたちは今から胸を膨らませています。地域行事は人々の熱い思いが織りなす世界であり,大人たちのあたたかい目が注がれる「教育の場」です。「食べ物・着る物をはじめ,多くの人のお世話になって生きているお陰様の心」「すべてのものには人の思いや生命が宿っている,もったいないの心」「人が生きていく上で耐え忍ぶことも大切という我慢の心」,こうしたことを折にふれ,子どもたちに話していただいたり,大人としてよいお手本を見せていただいたりしながら「社会で生きるということは,こういうことなのだ」ということを,身をもって示していただくと幸甚に存じます。私たちは「板橋」という一つ屋根の下で暮らす家族ともいえます。それぞれの果たすべき役割と責任を明確にしながら「子ども」という宝物を育んでいきたいと思っています。 8月25日には,身も心も大きくなった子どもたち全員が元気な姿を見せてくれますように…。 「ノーテレビ・ノーゲームディ!」 「子どもを共に育む京都市民憲章」 の行動理念に基づき,家族の絆を大 切にし,子どもたちの笑顔があふれ る家庭を,築いていきましょう。ま ず手始めに,食事のときはテレビを 消して,子どもの話に耳を傾けてみ ませんか。 ぶどう酒が水になった話
昨年度,剥がれたプールの塗料を削ぎ落とす作業を「おやじの会」の皆様にしていただきました。そしてこの度,本校管理用務員の手により,壁面の全面塗装が終了,見違えるように美しくなりました。そのプールから連日,子どもたちのはじけるような歓声が聞こえています。
先日,プール近くを通ると,更衣室前に,児童の人だかりができていました。更衣室が閉まっており「誰が職員室に鍵を取りに行くか」で,お互いが様子を窺っているようでした。そこで,私は子どもたちに次のような話をしました。「ある王様が家臣を慰労会に招待したときのことです。招待された家臣は手土産にぶどう酒を一本ずつ持参して大樽にあけ,宴会時に各自のグラスに注いで乾杯をすることになっていました。ところが宴会が始まり,客達が口にしたぶどう酒は何と水になっていたのです。なぜでしょうか」「大勢の中で自分一人くらい水を入れてもわからないという思いを,全員が持ったからなのです」「自分一人くらいは…という思いは厳に慎み,自分だけはという積極的な気持を持ちましょう」…。 話が終わると一人の児童が「私が鍵を取ってくる」と,職員室へ走り出し,その場の雰囲気が明るくなりました。環境問題をはじめとする多くの問題は,この「自分一人ぐらいは…」という気持ちが引き起こしているのではないでしょうか。「他の人がどうであれ,自分だけは…」という気持ちを持つ子を育てたいと,強く思っている次第です。梅雨があけると夏本番。子どもたちには,強い心と体で,暑い夏を乗り切ってほしいものです。 「象を消化しているウワバミの絵なのに,それを帽子だとしてしまうのが今の大人たちではないでしょうか…」<星の王子さま(サン・テジュグペリ作)>この童話には,大人になっても子ども心を失わないでほしいというメッセージが込められています。6月21日(日)おやじの会主催による「牛乳パックを使った簡単工作」「おやじの作品博覧会」「流しそうめん大会」が実施され,150名の親子が体育館に集いました。会場には「祇園祭の鉾」「金閣寺」や「鉄道模型」等々教職員も含め名作・力作が並びました。無心になって「竹トンボ」や「ブーメラン」に興じる親子連れ。子ども心をもったお父さんお母さんによって,子どもたちとの会話が弾みました。その後は流しそうめん大会。「流しそうめんを食べるのは初めて」という子どももたくさんいて,子どもたちは大喜びでした。おやじの会・PTAの皆様,お世話になり本当にありがとうございました。 |
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