京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/01
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6年修学旅行 5月16日(木)〜17日(金)        

滴々相承

 いよいよ3月を迎え,本年度も残すところ1ケ月となりました。子どもたちは4月当初と比べると,心身ともに見違えるほど大きく成長しました。
 2月9日(水)5年生児童は「スチューデント・シティ(生き方探究館)」に行って参りました。このスチューデント・シティは,9つの商店や企業のブースに分かれて「社内会議」「仕事」等を通し,「社会には多くの仕事があり人と人が関わりあって生きていること」「自分の役割や責任をしっかり果たすことの大切さ」等を学ぶために創られた施設です。商店では「店で立つ位置」「手の組み方」「おじぎの仕方」等,細かい約束事があり,それらは全て意味があります。また「人と話をする時はどうするか」「人の話を聞く時はどうするのか」細かい点に亘って,様々なことが要求されます。その背景には「どうすればお客様に喜んでいただけるのか」「たくさん店に入っていただけるのか」というサービス精神があるのです。学習を通して「人への思いやり」「相手のことを先に考える」「感謝」等,人間として生きる上での大切な価値を体験的に学びました。そして学習終了後,建物1階に造られた「京都モノづくりの殿堂」を見学しました。ここには京都の「モノづくり」に携わる企業・科学者の「歩んできた道」や「モノづくりにかける努力」等を紹介するコーナーがあります。企業の歴史や歩みは様々ですが,共通していることは,創業者の方が「夢を追い続けた人」であったこと,そして「最後まであきらめない人」であったということです。子どもたちの夢や希望に向かう意欲が更に高まることを,心より願った次第です。終日ボランティアとしてご活躍いただきました保護者の皆様に深く感謝申し上げます。
 2月25日,全校マラソン大会を北掘公園で実施しました。ポカポカ陽気の中,子どもたちは自分のタイムに挑戦,走り終わった後は「最後まで走り切った」という満足感に溢れた表情を見せていました。当日,多くのPTA・保護者の皆様のご協力により安全確保ができましたこと心より感謝致します。
 教育は難しい教育理論の中にあるのではなく,普段の生活の中にあります。生活の中で起こることが,子どもたちの未来を決定づけるのです。今学校では,子どもたちの育ちを基にして,一年間の教育活動を振り返る「自己評価」を進めています。そして成果のあった取組については更に発展させ,課題については真摯に振り返り,来年度に繋いでいきたいと考えています。子どもたちにとってどのような一年だったのでしょうか。子どもと膝を交えて会話に努め,できるようになったことはしっかり認め励ましていただければ幸甚に存じます。
 3月19日は87名の卒業生が小学校を巣立ちます。人・もの・事との出会いを繰り返しながら心豊かに成長しました。6年生の子どもたちは残りの日々,伏見板橋小学校のよき校風と伝統を下級生に伝えることに努めています。様々な思い出を胸に,自分のよさを最大限に発揮しながら中学校生活を送ってくれることを心より願っています。「滴々相承」とは,一滴も漏らさずに学問や教えを承け伝えることです。学校では,新たな価値を創造しつつ,「人間として生きる上での大切な価値」「よき伝統や校風」等,不易なものを子どもたちに確かに伝えていきたいと思っている次第です。この一年間,子どもたちのために,あたたかいご理解・ご協力をいただいた保護者・地域すべての皆様,本当にありがとうございました。

「真実は寒梅の如し」

 厳しい寒さの中,校庭の紅梅・白梅の蕾も膨らみ始めました。確かに春の足音は聞こえてきます。
 さて今,全市的に問題行動が増えつつあり,関係機関は今年を「非行元年」と位置づけ対応に全力をあげているとのことです。先日,少年鑑別所に勤務する方から次のような話を聞きました。「最近,暴走族が組織化できない。リーダーが右に回れといっても左に回るなど,決めごとが成立しないからだ。対人スキルがついていない…」笑えない話でした。少子化・情報化・価値観の多様化等,激しい時代の変化の中「人間は生き返る」「お金がすべて」と思い,「困った時の心の支えは携帯電話」等々,子どもたちの様相は変化しつつあります。不安定な時代状況が追い打ちをかけ,鬱積した気持ちが外に出た時「非行」となり,内に籠った時「自殺」「薬物」等の行為となるのです。前述の話の続きですが,「非行に走った子どもに,大人が悪いのだよというと,子どもは涙を流します」とのことでした。子ども社会は大人社会の反映,「子どもが変わった」のではなく,「大人が社会を変えてきた」のです。私たち大人が本気で社会の有様を見直す時期が来たのではないでしょうか。
 昨年の全国学力学習調査で一位だったのは,秋田県でした。その秋田の子どもたちの生活ぶりは「朝早く起き,朝食を摂る。学校から戻ると手伝いをし,家族揃って夕食を食べみんなで団欒。きちんと予習復習をして早く寝る」とのことです。この当たり前のことを当たり前にするところに,子育てのヒントが隠されている気がします。
 学校では,様々な活動を通して「判断力」「考える力」,そしてとりわけ「人と関わる力」を育てることに全力をあげています。1月13日「言葉を大切にした仲間づくり」をテーマに「なかよし集会」を行いました。各自が「最近嬉しかったこと」等を書いた名刺を用意しておき,体育館を歩き回る,そこで出会った友達と握手をし名刺交換をする…というものです。子どもたちの名刺には「困ったとき友達がやさしい言葉がけをしてくれた」「友達が増えて嬉しい」等が綴られていました。中には「背が伸びて高い所に手が届くようになったのが嬉しい」と書いている子もいましたが,これもまた素晴らしいことで,,思わず微笑んでしまいました。
 真実は寒梅の如し…,梅は,周囲がどのような厳しい状況でもそれに耐え実を結びます。教育は願いであり,祈りです。増えつつある問題行動を「対岸の火事」とせず,教職員一丸となって,子どもという生命が結実することを願い,教育活動を推進して参りたいと思っています。

「志」を高く掲げて

新年あけましておめでとうございます。「2010年宇宙の旅」というSF小説がありました。当時は,「2010年なんて遠い未来のこと」と思っていましたが,その未来を迎えたわけです。
 今,政治・経済…と,混迷の時期を迎えています。どうしたら平和で,みんなが幸せな社会を築くことができるのでしょうか。どのような人間を育てることが,わが国の明るい未来につながるのでしょうか…。私は今こそ「高い志を持った人づくり」が大切であると考えています。「志」とは「みんなの利益を追求する心」です。
一方「野心」は,「よい地位を得よう」「豊かになろう」と,自分の利益を追求する心です。「野心」がエネルギーとなり,「一念を持って進む」ということ自体は,悪いことではないでしょう。しかし,努力の過程で「志」へとレベルを上げていくことが大切だと思うのです。「人」という文字は,互いに支え合ってできています。そして社会とは,「人々が互いに支え合う仕組み」のことなのです。個々の欲望を肥大させていくのではなく,「他を思いやり共に助け合う」ことが人間社会の根本になくては,明るい未来はないと思います。
 学童期は,人間としての土壌づくりの時期です。大きな建物を建てるためにはそれに見合うだけの基礎が大切です。そのために,「確かな学力」と共に,「相手を思いやる心の函養」「未知のことに挑戦する態度」「やればできるという自信の獲得」そうしたことを充分に体得させたい。そして友の思いに心通わせ,人の悲しみが自分の悲しみになる子どもを育てたい…このようなことを考えつつ新年を迎えた次第です。

「君たちは,つねに晴れあがった空のように,高々とした心を持たねばならない。
 ずっしりとたくましい足どりで,大地をふみしめつつ歩かねばならない」
                「21世紀に生きる君たちへ」 司馬遼太郎
 6年生は,残り3か月間,小学校生活最後の日々を送ることになります。学校では6年間「人・もの・こと」との出会いを通して,「生きる力」を見通した学力を培ってきました。人生の主人公は自分自身です。日々の小さな積み重ねを大切にしながら,卒業までの日々が充実したものになることを,心より願っています。
今年も教職員一丸となって,子どもたちの健やかな成長のため,全力を尽くして参ります。本年もどうかよろしくお願い申し上げます。

子どもは「板橋」の未来

 今年は,学校のクボ柿の収穫年。11月12日,3年生の子どもたち,そして保護者の皆様のご協力を得て収穫を終えることができました。ここ数年樹勢の衰えが目立ちますが,それでも例年よりやや大き目の柿の実が1万個穫れ,子どもたちは各自家に持ち帰って,秋の味覚を楽しみました。柿の木の下には,「クボ柿二世」がしっかりと根を張り,心強いばかりです。
 11月10日「学び合い,学んだことを活かす子」という研究テーマの下,京都市教育委員会指定「みやこレインボースクール(2年次)」研究発表会を開催いたしました。本校では長年,「算数的コミュニケーション能力の育成」に重点をおいて,取組を進めてきました。その結果「伝え合う力」は高まってきたものの,「学んだことが活かしきれていない」という反省点が見えてきました。そこで昨年度より,これまでの取組を継続しつつ「学んだことを今後の学習や生活に活かしていく力」の育成にも焦点をあて,研究を進めて参りました。研究を進めていく内に,改めて算数科において「表現力」「活用力」双方を高めていくことの重要性を実感しているところです。
 当日は,170名の参観者がありましたが,参観者より本校研究の確かな方向性と取組に対して,高い評価や貴重なご意見をいただきました。PTAや「見守る会」の皆様には,研究発表会を支えていただき,本当にありがとうございました。
「演劇とはアラームだ。眠っている美しい魂を揺り動かすのだ」
先月逝去された俳優・森繁久弥氏が好んだ言葉です。「演劇」を「教育」に読み替えてもそのまま通じる名言だと思います。教育とは子どもの心に火をつけること,如何に「その気」にさせるかが大切なのです。子どもは「板橋」そして「わが国」の未来です。一年が終わり,また新しい年の幕があけます。板橋の子どもたちに「知識や技能」に加え,将来に亘って生きて働く「確かな学力」をしっかり身につけさせ,輝く未来に送りたい…,そんな思いで一杯です。


祝「平成21年度 文部科学大臣表彰優良PTA団体」表彰

 11月18日「東京ホテルニューオオタニ」にて,標記の式典が開催され,本校PTAが受賞されました。当日は,PTAを代表し,PTA会長・中井知加子様と前PTA会長・寺内里香様が出席,表彰状を受け取られました。平成4年度に引き続き,二度目の受賞ですが,「学校・家庭教育支援」「地域の教育活動改善」「校外学習の促進」「各種団体等との連携協力」等において多大な貢献をされたことが受賞理由です。長年に亘り「子どもたちのために」を合言葉に,子どもたちをこよなく愛し,育み続けていただいた歴代PTAの皆様の活躍の結晶ともいうべき今回の受賞です。学校を支え続けていただいてきた歴代PTAの皆様に,心より感謝申し上げます。

共に学び,共に生きる喜び

 澄み切った青空に鱗雲…,校庭の樹木も紅葉しはじめました。いよいよ秋本番です。
 11月1日,本校は創立137周年を迎えました。創立当時,学校が完成すると,大人も子どもも我を忘れて町の辻々で手踊りをしてお祝いをしたこと,また明治5年の開校式には,「総区長,区長等が裃にて出勤」,槇村正直京都府知事,典事(課長職)等6人は「立烏帽子(たちえぼし)」に「素袍(すおう)」という最高の礼服で臨席したことが記録に残されています。桧皮葺で御殿風に建てられた講堂の中,慶びと緊張感に溢れた開校式の様子が伝わってきます。以来137年間,保護者・地域の皆様方により,「人」や「絆」を大切にするという教育風土が連綿として受け継がれ今日に至っているのです。創立100周年記念誌「いたはし」に当時の卒業生が「何100年もそびえたつ柿の木と,よい伝統をいつまでも大切にしてほしい」と思いを述べていますが,これは板橋を愛する全ての人の思いでもあるでしょう。11月6日の創立記念式を節目に,「学校に対する誇りと更なる発展を希求する心」と「実践する意欲」を持たせたいと考えています。
 

10月29日(木)から11月2日(月)まで,5年生野外活動「花背山の家」を実施いたしました。4泊5日の長期宿泊は初めての取組です。子どもたちは豊かな自然の中で「ナイトハイク」「野外炊事」「山登り」等々を体験し,集団生活を通して,「協力すること」「責任を果たすこと」等の大切さ等について学びました。活動を終えた子どもたちは「秋の野山がとても美しかった」「友だちの良いところをたくさん見つけた」と口々に感想を述べていました。子どもたちが活動を通して学んだことは,今後の生活に生きて働くと確信しています。
 学校教育の最大の「よさ」は,共に学び共に生きる喜びを実感することにあると思っています。学習の場で,自分の考えを伝え合いながら,互いに考えを広げたり深めたりしていく…。また生活場面では,それぞれの子どもが自分のもち味を発揮し,そのエキスを吸収しあいながら,豊かな人間力をつけていく…,そんな学級や学校集団でありたいといつも願っているのです。
11月10日(火)には京都市教育委員会指定「みやこレインボースクール(2年次)研究発表会」を開催いたします。今年度は「考える力,活用していく力をめざした授業創造」に焦点を当て取組を進めています。子どもたちの学ぶ姿を,見に来ていただけると幸甚に存じます。

見えないものを育てる

本校のシンボルである柿の実が,日毎に膨らんできました。「柿が赤くなれば医者が青くなる」という諺があります。「柿が実る頃は気候がよく,病人が減って医者が困る」という意味だそうですが,「柿は栄養価が高く健康によい食べ物なので病気になりにくい」という説もあります。古代中国では柿の色の「黄色は黄金・赤はおめでた」に通じる縁起物,そして「時事如意(様々なことが思い通りになる)」の象徴として珍重されてきました。今年は柿の収穫年で,子どもたちは今から収穫を楽しみにしています。
 さて,9月26日(土)に開催しました「第30回柿の実運動会」には多くの皆様にご来校いただき,子どもたちにあたたかいご声援を賜りました。子どもたちは「君の力と仲間の絆,最後はみんなの笑顔色」をスローガンに掲げ,演技・競技・応援にと一生懸命取り組みました。運動会を終えた子どもたちは「暑い日の練習はつらかったけれど,みんなが協力して成功した」「徒競争は遅かったけど最後まで走った」と口々に感想を述べていました。「仲間と協力すること」「自分の力を精一杯出し切ること」等の大切さを学びました。参観していただいた地域の皆様からも「いずれの演技・競技も見事に統一され感動の連続でした」等々,子どもたちのがんばりにあたたかい賞讃の声をいただきました。保護者・PTA・地域・ご来賓等全ての皆様に心より感謝申し上げます。
      星とたんぽぽ  
 青いお空の底深く 海の小石のそのように
 夜がくるまでしずんでる 昼のお星は眼に見えぬ
 見えぬけれどもあるんだよ 見えぬものでもあるんだよ
                  <金子みすず>                
算数や国語の学習は,自分が頑張ったことはテストの点数などでわかります。でも運動会のような学校行事の成果は,見える形で表われにくいものです。しかし「協力」「挑戦」「忍耐」等の大切な「心の学び」があるのです。このような行事を通して,「人としての大切な価値」をさらに高めていきたいと考えています。
10月9日で前期が終了,そして10月13日から後期が始まります。1年間の折り返し地点を迎え改めて気を引き締め直し,子どもたちの「生きる力」向上に向け全力をあげて参ります。
  
   少し変わった観葉植物「セイロンベンケイソウ」
 この植物は,種が実らなくても葉の切れ込みから子吹きして子孫を残す能力を持っています。灯篭草が正式な日本名で,また特性から「はからめ(葉から芽)」という名で呼ばれることもあるようです。わが国では,小笠原諸島に自生しているそうです。本館に展示していますので,ご来校の折,ご鑑賞下さい。

地球温暖化を防止するために

 夏休みが終わり,子どもたちの元気な歓声が校舎に戻って参りました。夏休み期間中,板橋まつり・ラジオ体操・キャンプ・地蔵盆・PTA親と子の夏のつどい等々,子どもたちをあたたかく見守りお世話いただいた,保護者・地域の皆様,本当にありがとうございました。
 今年も「局地的豪雨」「竜巻」「暴風」と,地球上に起こっている異変を肌で感じた夏でした。京都市は「京都議定書発効の地」として,地球温暖化防止に積極的に取り組んでいます。今,世界で「DO YOU KYOTO ?」は「環境にいいことしていますか?」という意味で使われているそうです。本校でも「冷房の室温管理(28度設定)」「軽装勤務」「節電節水」等々の取組をすすめている所です。また「エコ通勤」ということで,私もこれまでの自動車通勤を改め,特別の事情が無い限り「バイク通勤」をすることにしました。自然を五感で感じるようになり,「バイク通勤もなかなかいいものだな。」と思っています。地球温暖化を防ぐために,今私たちができることを懸命に取り組んでいきたいと考えています。
 心も体も一段とたくましくなった子どもたち。これから「運動会」「学芸会」と大きな行事が続きます。こうした行事に,保護者・地域の皆様が,多数ご参観いただきますよ
う,よろしくお願い致します。

「板橋」という一つの屋根の下で

 子どもたちが待ちに待った夏休みがやってきました。「板橋の子は板橋で守る」という,地域・PTA・保護者の皆様方のご協力により,無事に夏休みが迎えることができましたこと,心より嬉しく思っています。単純な理由により,簡単に尊い生命が失われていく時代状況の中,「無事」という事象の背景に,どれだけ多くの方が汗を流していただいたことでしょう。そう思うと感謝の気持ちで一杯です。
7月19日,第19回「板橋まつり」が開催されました。当日はあいにくの雨となり「踊り」「花火」等が中止されましたが,参加者・スタッフの方,みんな笑顔でかえって絆が深まりました。学校施設復帰のためご尽力いただきました,地域各種団体・PTA・板橋ファイヤーズ・関係機関の皆様,本当にありがとうございました。
 夏休みの大半,子どもたちは家庭や地域で過ごします。「ラジオ体操」「地蔵盆」「親と子の夏のつどい」等,多くの地域行事が予定されており,子どもたちは今から胸を膨らませています。地域行事は人々の熱い思いが織りなす世界であり,大人たちのあたたかい目が注がれる「教育の場」です。「食べ物・着る物をはじめ,多くの人のお世話になって生きているお陰様の心」「すべてのものには人の思いや生命が宿っている,もったいないの心」「人が生きていく上で耐え忍ぶことも大切という我慢の心」,こうしたことを折にふれ,子どもたちに話していただいたり,大人としてよいお手本を見せていただいたりしながら「社会で生きるということは,こういうことなのだ」ということを,身をもって示していただくと幸甚に存じます。私たちは「板橋」という一つ屋根の下で暮らす家族ともいえます。それぞれの果たすべき役割と責任を明確にしながら「子ども」という宝物を育んでいきたいと思っています。
 8月25日には,身も心も大きくなった子どもたち全員が元気な姿を見せてくれますように…。
 
「ノーテレビ・ノーゲームディ!」
「子どもを共に育む京都市民憲章」
の行動理念に基づき,家族の絆を大
切にし,子どもたちの笑顔があふれ
る家庭を,築いていきましょう。ま
ず手始めに,食事のときはテレビを
消して,子どもの話に耳を傾けてみ
ませんか。

ぶどう酒が水になった話

 昨年度,剥がれたプールの塗料を削ぎ落とす作業を「おやじの会」の皆様にしていただきました。そしてこの度,本校管理用務員の手により,壁面の全面塗装が終了,見違えるように美しくなりました。そのプールから連日,子どもたちのはじけるような歓声が聞こえています。
 先日,プール近くを通ると,更衣室前に,児童の人だかりができていました。更衣室が閉まっており「誰が職員室に鍵を取りに行くか」で,お互いが様子を窺っているようでした。そこで,私は子どもたちに次のような話をしました。「ある王様が家臣を慰労会に招待したときのことです。招待された家臣は手土産にぶどう酒を一本ずつ持参して大樽にあけ,宴会時に各自のグラスに注いで乾杯をすることになっていました。ところが宴会が始まり,客達が口にしたぶどう酒は何と水になっていたのです。なぜでしょうか」「大勢の中で自分一人くらい水を入れてもわからないという思いを,全員が持ったからなのです」「自分一人くらいは…という思いは厳に慎み,自分だけはという積極的な気持を持ちましょう」…。
 話が終わると一人の児童が「私が鍵を取ってくる」と,職員室へ走り出し,その場の雰囲気が明るくなりました。環境問題をはじめとする多くの問題は,この「自分一人ぐらいは…」という気持ちが引き起こしているのではないでしょうか。「他の人がどうであれ,自分だけは…」という気持ちを持つ子を育てたいと,強く思っている次第です。梅雨があけると夏本番。子どもたちには,強い心と体で,暑い夏を乗り切ってほしいものです。
 「象を消化しているウワバミの絵なのに,それを帽子だとしてしまうのが今の大人たちではないでしょうか…」<星の王子さま(サン・テジュグペリ作)>この童話には,大人になっても子ども心を失わないでほしいというメッセージが込められています。6月21日(日)おやじの会主催による「牛乳パックを使った簡単工作」「おやじの作品博覧会」「流しそうめん大会」が実施され,150名の親子が体育館に集いました。会場には「祇園祭の鉾」「金閣寺」や「鉄道模型」等々教職員も含め名作・力作が並びました。無心になって「竹トンボ」や「ブーメラン」に興じる親子連れ。子ども心をもったお父さんお母さんによって,子どもたちとの会話が弾みました。その後は流しそうめん大会。「流しそうめんを食べるのは初めて」という子どももたくさんいて,子どもたちは大喜びでした。おやじの会・PTAの皆様,お世話になり本当にありがとうございました。

学ぶ意欲を高める

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 新学期を迎えてから2ケ月が経ちました。新しい学年に新しい環境…子どもたちは,当初の緊張感も溶け学校生活に馴染んできた様子です。新型インフルエンザについて,本校でも毎朝の健康観察の徹底を図ってきたところですが,発熱等で欠席する児童はほとんどありませんでした。全市的にも沈静化の方向に向かいつつあり一安心です。今後も普段からの「手洗い・うがいの励行」は継続していきたいものです。
 先日卒業生の保護者から「小・中学校時代通じて,あまり勉強しなかった息子が,高校に入って目覚めたように勉強に励んでいる。本人も,褒められてもよい自分を自覚している…」というお話を聞きました。「やればできる」「あきらめない」等,示唆に富んだお話で,卒業生の変容に嬉しく思いました。人としての基礎・基本づくりをしている小学校段階。子どもたちには,学習の好き嫌いに関わらず「身につけさせるべき内容は身につけさせる」という気概をもって日々教育活動を進めています。同時に「どうすれば子どもの興味関心を喚起し,自ら学ぶ子になるのか」と腐心をしているところです。「知りたい」という内的衝動に火がつくと,子どもはものすごい力を発揮します。「教育」という扉は,内側からは簡単に開くのです。そのためには「なぜ学ぶのか,その意味を知ること」「やってみるとおもしろいことを,体験的に学ぶこと」「やればできたという成功体験をもつこと」「挑戦したことを認めること」など,段階を経た指導が必要です。ご家庭でも,子どもの言動をとらえ,タイミングよく褒めてやってください。また,家族で一日の感動や感激などを伝え合う時間を意図的にもっていただくと有り難く思います。


 5月13日・14日と修学旅行に行ってきました。前日の雨天にうって変わり当日は快晴。2日間とも好天で暑いくらいでした。1日目は世界遺産の姫路城からハイテク化された自動車工場へ。2日目は琴平でのうどん打ち体験と鳴門の観潮船,そして淡路島の震災記念公園へ。盛りだくさんのスケジュールをこなし,全員元気に戻って参りました。約束事をきちんと守り,立派に集団行動をとる子どもたち。全行程が終わりに近づいた時,バスガイドさんが「すばらしい子どもたちばかりで感心しました。また伏見の史跡めぐりに行きたいですね」とあいさつをして下さり,とても嬉しく思いました。学校に戻ると,校門には「おかえりなさい」という横断幕をもった6年生保護者の人・人・人…。横断幕の裏面に書かれた「おみやげは,無事故でいいの子どもたち」という言葉に,子どもに対するお母さん方の深い愛情を感じました。子どもたちには,修学旅行で学んだことを胸に,それぞれの目標に向かって持てる力を精一杯出してほしいと願っています。
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