道徳の授業では,子どもたちへの質問の中に,主人公や登場人物の気持ちを考えるものが多くあります。
・このとき,彼はどのような気持ちであったのか?
・このとき,彼女はなぜ声をかけられなかったのか?
・このときの人々の思いはどのようなものだと思いますか? など
中学生の頃は小学生とは違い,「自分の気持ち」を素直に人前で発表することが難しいものになってきます。特に道徳の授業での発言では,自身の価値観に関わることなので人目を気にしてしまうことが多いです。
そこで,登場人物や主人公の気持ちとして「自分の心」を発表することをしてもらいます。これは「登場人物の着ぐるみを着て発表する」という道徳の手法の一つです。
ご家庭でも,子どもたちの発達に応じた話しかけ方,関わり方を考えていただければと考えております。
また,他人の気持ちを考えるという作業は,「思いやり」「礼儀」「友情」「相互理解」という道徳のテーマ(内容項目)に大きく関わってきます。
1年間で35時間,道徳を行っていますので,きっと将来,子どもたちが自分の生き方に活かしてくれるだろうと信じて,これからも授業を進めていきたいと思います。