二条中学校ブロック(正親小・二条城北小・二条中)では,本年度と来年度の2年間「しなやかな道徳教育」の研究指定されており,小中一貫教育の視点から道徳教育の充実を図っています。本校のHPで,道徳の授業の様子を多く取り上げているのは,その取組の一貫でもあります。
道徳について,皆さんはどのようなイメージを持たれているでしょうか?「正しいこと」「真面目なこと」「規則を守ること」・・・そのことを教えるのが道徳の授業だというイメージがありませんか。
そもそも「正しいこと」とは何でしょうか。それは「時代」によっても変わりますし,「場所」や「場合」や「相手」によって変わることもあります。右に行くのか,左に行くのか,真っ直ぐ進むのか,立ち止まるのか・・人は行動するとき,自分の価値観で考え道を選びます。
道徳の授業では,その行動を決めるための「ものさし」を作ります。もちろん,同じ物を作るのではなく,自分なりの「ものさし」を作る作業を行います。できるだけ強くしなやかで折れない丈夫な「ものさし」をです。
道徳の授業には,「自主自立」「向上心」「思いやり」「友情」「公徳心」「国際理解」「生命の尊さ」「自然愛護」といったテーマ(内容項目)が用意されていて,そのテーマについて考えていきます。中学校では22のテーマがあり,全てについて自分なりの考え方がしっかりと持てるようになれば,物事を多面的・多角的に捉えることができるのではないでしょうか。
さらに,授業の中で,互いの考え方をテーマにそって意見交流をします。このことによって,自分以外の価値観に触れて,自分の価値観を見つめ直すきっかけになることも期待できます。
では,各学年,道徳の授業も残りわずかです。積極的に道徳の授業に臨んでください。