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最新更新日:2025/09/08 |
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学校だより(No.10)![]() 「道」 自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。どんな道かは知らないが,ほかの人には歩めない。自分だけしか歩めない,二度と歩めぬかけがいのないこの道。広い時もある。せまい時もある。のぼりもあればくだりもある。坦々とした時もあれば,かきわけかきわけ汗する時もある。この道が果たしてよいのか悪いのか,思案にあまる時もあろう。なぐさめを求めたくなる時もあろう。しかし,所詮はこの道しかないのではないか。 あきらめろと言うのではない。いま立っているこの道,いま歩んでいるこの道,ともかくもこの道を休まず歩むことである。自分だけしか歩めない大事な道ではないか。自分だけに与えられているかけがいのないこの道ではないか。他人の道に心をうばわれ,思案にくれて立ちすくんでいても,道は少しもひらけない。道をひらくためには,まず歩まねばならぬ。心を定め,懸命に歩まねばならぬ。それがたとえ遠い道のように思えても,休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。深い喜びも生まれてくる。 (著書「道をひらく」 松下幸之助より)
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