京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/01
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『“てっぺん”獲りに行こうや!』〜Catch the top !〜

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「恥ずかしくない試合」
 3年生の引退を掛けた試合(夏季大会もなくなって「代替試合」と呼ばれています)が始まりました。ソフトテニスについては8月上旬にすでに終わっていますが,多くの競技は先週の土・日からです。土曜日,男子バスケットボール部の試合を観戦に行きました。バスケットボール専門部では各校2試合ずつを戦わせて中学校の部活動に終止符を打たせることに決定したようです。会場となった横大路体育館の外では,既に試合を終え,引退を決めた他校の女子チームが涙しながらミーティングをしているシーンも見ました。
 さて,男子バスケットボール部では,以前より練習中や試合後に全員が私の周りに集まってアドバイスを求めてくれています。専門外の競技ですので,はじめの頃は心構えや態度のことを中心に話をしていましたが,徐々に踏み込んだ内容についても話すようになりました。先ずは,先日の初戦の後に話したことを紹介します。
 「さっきの試合をこれまでお世話になってきた先生や保護者に自信をもって見せられるか。シュートするとき,指先まで神経を集中してたか。なんとしてもゴールするぞって気持ちでシュートしたか。私にはそうは見えなかった。シュートの本数はうちのチームの方が多いのに決定率が低いから負けたんや。次の試合が君たちにとっては最後やから,人に対してというより自分に対して恥ずかしくない試合をして来い。」
 その言葉が彼らの心に響いたのかどうかは分かりませんが,2試合目は見違えるような戦いぶりを見せてくれました。おそらく去年までお世話になってきた顧問の先生にも褒めてもらえるような内容だったと思います。彼らは有終の美を飾ることができました。選手たちは,2つ目の試合後も私の周りに集まってくれました。
 「3年生,君たちが入部したとき,当時の3年生はとても強かった。その上の先輩はもっと強かった。そうやな。(みんな,大きく頷く)初めてそのユニフォームをもらったとき,『僕らがこれを着てええんやろか?』って思ったんと違うか。このユニフォームを着て試合会場を歩いていたら『おおっ,二条の人や!』って言われているのを感じたんと違うか。(みんな,頷く)3年生には,そんな重みのあるユニフォームを着て試合を戦ったということを誇りに思ってほしい。しんどいことも一杯あったやろうけど,今日までよう頑張ってきた。本当にお疲れ様!」
 彼らの視線がまっすぐに私に注がれます。つくづく逞しくなったものだと感じました。1年生の頃,練習でよく泣いていた彼らです。「そんなことくらいで泣くな!」そう言われてまた涙を流していました。そんな彼らも3年間の部活動を通じて強く逞しくなりました。部活動の大きな力であり魅力です。
 今後も多くの部でこんな場面を見ることでしょう。3年生諸君,最後の最後まで頑張りなさい。是非,自分に対して恥ずかしくない試合をしてほしいと願っています。

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