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最新更新日:2025/08/06 |
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜![]() 毎年,年度の最初の職員会議で二条中学校の「目指す生徒像」を共有します。校長が提案して全教職員で確認します。今年度,少し変更しました。以下に紹介します。 ★「確かな学力」を身につけ,希望する進路の実現に向けて学力向上に取り組む生徒 ★豊かな人権感覚を磨き,「共生社会」の実現を目指して行動する心豊かな生徒 ★「生命の尊厳」をすべての基盤として,心身を鍛え,心身の健康に取り組む生徒 これまで通り「知・徳・体」の観点から生徒像を定めていますが,子どもたちにはバランスよく成長していってほしいという願いを込めています。このバランスのことで言うと面白いたとえがあります。大学生の頃,「倫理学概論」という講義の中で小寺正一先生から聞いた話です。強烈な印象があったので,その後もずっと覚えています。 因みに,小寺先生は大学を引退後,京都市教育委員会の顧問としてご活躍になられました。私も委員会に在籍した3年間は楽しく一緒にお仕事をさせていただきました。 「すごく頭がよくて,運動能力抜群の“泥棒”が居たらどうか」という話で,人が社会で生きていく上で「徳」の部分が如何に大切かということが言われています。 さて,二条中学校ではこの2年間,生徒に「対話できる力」をつけるべく取り組んできました。各教科,全学年がチームとして一斉に取り組んだので一気にその力が高められたのではないかと思っています。 ところで,なぜ「対話できる力」なのかをもう一度説明しておきます。 子どもが社会に出たとき,生きていく上で必要とされる力が見直されて久しいです。「何を知っているか」(知識・理解)よりも「何ができるか」(技能・表現)により重きが置かれるようになりました。とりわけ,表現力の中でも周りの人や取引先の人に上手く自己表現が出来たり,商品の価値を伝えたりできる力(コミュニケーション力)が重要であるとされました。実際,私の息子から聞いた話ですが,彼が受けた会社の面接は次のようなものだったそうです。面接官が言います。「私は活字を読むのが嫌いです。そんな私を『本を買いたい』という気持ちにさせてください。」 「終身雇用制」も「年功序列賃金制」も一般企業ではなくなってきました。新しい企業ほどこの傾向は強く,優秀な人材のヘッドハンティングや転職,若い人の起業はまったく珍しくありません。このような時代だからこそ,自己表現力や,とりわけ豊かなコミュニケーション力が必要になってくるのです。また,会話や対話は脳を活性化するだけでなく,対話の中から得られた知識は定着しやすいともいわれています。 新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から,授業内容を変更していく必要があるとは思いますが,今年度も生徒に「対話できる力」をつけるべく授業を工夫・改善して取り組んでいきます。保護者や地域の皆様方のご理解とご支援をお願いします。 ※写真は昨年度の1年生の授業の様子です。 『通学圏別合同説明会の中止について』
昨日,タイトルの通知が届きました。
例年,通学圏別に公立高校の合同説明会が行われています。 (今年度は,まだお知らせを配ることもできていませんでした。) 全国に緊急事態宣言が発出されたことに伴って,以下のイベントを中止することになりましたので連絡します 対象通学圏 日時 会場 京都市・乙訓通学圏 6月21日(日) みやこめっせ なお,次は,10月18日(日) 国立京都国際会館で行われる予定です。 『今朝も曇り空』
おはようございます!
この時期にしては寒い朝になりました。天気予報によると,3月上旬の気温だということです。風邪などひかないよう,厳重に注意しましょう。 風邪をこじらせて身体が弱っているところにコロナウイルスが入ってきたりしたら,それこそ大変です。 校門を入ったところのハナミズキは美しく咲きました。校門外のは見ごろになるのにはもう少し時間がかかりそうです。さつきに続いてつつじも咲き始めています。既に咲き誇っているチューリップと合わさって,花いっぱいになる日が楽しみです。 昨夕,ニジョランをしたのですが,たくさんの生徒に出会いました。昨日は卒業生が多かったですね。皆さん,元気よく「こんにちはっ!」と声を掛けてくれました。 ![]() ![]() ![]() 『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜![]() 10年前に知り合った書家の先生から今年も“キャッチフレーズ”を届けていただきました。「直接会ってお渡ししたかったのですが,こういうご時世ですし郵送にしました。」事前にお電話を頂いていました。 校長として初めて赴任したのが山科区にある花山中学校です。部活動が盛んで,体育大会では当時でも既に珍しくなったマスゲームに取り組んだり,学年劇と合唱コンクールの両方をやったりと諸行事は大いに盛り上がります。ヤンチャな生徒もいましたが,全体としてとても人懐っこい生徒たちが在籍しました。地域とのつながりが強く,地域の方に来ていただいて様々な活動をしていました。その中に書道の授業もありました。「ヤンチャな子たちもよく頑張るんですよ。もう可愛くてかわいくて…」ニコニコ笑いながらいつもそう言って1時間の授業を終えられました。 3年目に「学校教育目標」に手を加えた際,それを大書してもらって玄関に飾りました。その年の創立50周年の式典の際には,式場と玄関に掲げる「題字」を書いていただきました。「こんな大役を任せて頂けただけで光栄です。自分が卒業した中学校ですもの,頂戴する訳には参りません。」と,謝礼は一切受け取られませんでした。 次の学校へ異動しても,私は年度当初に“キャッチフレーズ”を定めて,生徒と教職員,保護者の皆様で共有していました。春先のある日,突然その先生から電話がかかってきました。「校長先生,HPで見ました。先生の学校の“キャッチフレーズ”や学校教育目標を書かせてください。」 二条中学校でもやりましたが,生き方探究教育の一環として,「書家」という職業について,その職業に就いた経緯や喜び等をお話ししていただき,その後,学年集団の目の前で大書パフォーマンスをしてもらいました。生徒が驚いたことは言うまでもありません。本校で書いて頂いた作品(「誇」「絆」「熱」)は玄関に今も飾ってあります。 教職員バレーボール大会に向けて,毎年オリジナルのTシャツやポロシャツを作るのですが,前の学校の時からこの先生に書いてもらった作品を背中に入れています。学校名も入っているので,公道を歩くときは少々恥ずかしい気もしますが,バレーボール大会や体育大会の時などには教職員も喜んで着てくれています。また,一昨年度からはPTAの方もお揃いのデザインでTシャツを作られ,体育大会や部活動の応援などの際に着て来られています。 校長と地域の方という関係からスタートしましたが,今では私の学校経営のよき“理解者”であり“協力者”の一人となっていただいていると勝手に思っています。 この方だけではありません。地域やPTAの皆様など,『二条中学校や不肖・澤田を応援してやろう!』と思ってくださる方々のためにも,今後も出来ることに全力で取り組んでいきます。皆様,いつも支えていただき,本当に有難うございます。 『有難うございます!』
今年もいただきました。
花山中学校の校長時代にお付き合いができた書道の先生から今年も“キャッチフレーズ”が届きました。 毎年,本校のHPを見ては書いてくださいます。早速,校長室の壁に掛けました。 ありがとうございます。 もちろん作品を頂けたことはうれしいのですが,それ以上にこうした関係を続けてくださっていることが嬉しいです。大切にします。 ![]() ![]() 『曇り空』
おはようございます!
曇り空の朝です。ゆっくりと時間が流れ,穏やかな朝になっています。 二条城の周りを走っている人,散歩している人たちが行き交います。これもいつも通りのよい光景です。 校門の前のナハミズキが花をつけ始めました。 一昨年の台風の際,全部倒れたのですが,京都市が植え直してくれました。昨年は今一つ咲かなかったのですが,今年はどうやら美しい様子が見られそうです。 ![]() ![]() 『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜![]() 「はい、どーも、生徒会です。ありがとうございます。」「素敵な新入生を紹介されたんやけど。どこの中学校に入学するか、忘れてしまったらしいねん。」「中学校を忘れるって、どういうこと?」「うーん、色々、聞いたんやけど…結局、分からなくて。」「分かった。そしたら、僕がその中学校を考えてあげるから。その中学校のこと、教えて。」「分かった。その中学校には、校門、入ったらヤシの木があるらしいんよ。」「そしたら、それは、二条中の新入生やろ。」「カナリ君とカナコちゃんっていう、キャラクターまでいるもんね。」「じゃあ、二条中学校の新入生や。」「そうか、二条中の新入生か。」「私も初めは、そう思たんよ。でも、分からないんよ。」「何が分からないんよ。」「いやね、その中学校の校長先生は、学校にも、生徒にも、冷めてるっていうんよ。」「ほな、二条中学校の新入生とちゃうな。二条中学校の澤田校長先生は、めちゃめちゃ熱いもんな。」「この間、触ったらやけどしたで。二条中学と言えば、校長先生が思い浮かぶしな。」「じゃあ、二条中学校の新入生とちがうな。」「でもね、その学校には、ウーパールーパーがいるらしいんよ。」「それは、二条中学校の新入生やな。」「二条中の職員室前には、いつも何考えてるかわからへん、ウーパールーパーがいるもんね。」 「何やかんやいうて、愛くるしいねんな。愛くるしい通り越して、ポケット入れときたいわ。もう二条中学とちがう?」「でも、その中学校は、ホームページが1回と限定されてるらしいんよ。」「ほな、二条中学校ちゃうやん。」「二条中学校のホームページは、1日に10件は、更新されるくらい、とてつもない量があるしね。」「ホームページ見んのは、地味に楽しいねんな。もう、これで決まり!うちの中学校やわ。」「でも、分からんのよ。その人が言うにはね。」「その中学校の正式名称は、京都市立二条中学校っていうらしいねん。」「じゃあ、二条中学校の新入生やん。今までの時間、返して。」「もう、ええわ。」 とても懐かしい気がしますが,上の会話文は,今月9日に行われた1年生対象の生徒会オリエンテーションで,本部役員の子たちが二条中学校を紹介したものです。昨年末のM-1グランプリで見事にチャンピオンの座についたミルクボーイのネタをヒントに本部役員の中の誰かが作ったのでしょう。 子気味良いテンポで進行し,とっても面白かったです。かなり練習もしたはずです。私のことも出てきて照れ臭かったのですが,何とも言えない気持ちになりました。 「可愛い」と言ったらよいのか「愛おしい」と言えばよいのか,とにかく,「この子たちを大事にしたい!」と今も強く思います。楽しそうにパフォーマンスする子たちだけではありません。素敵な笑顔でそれを聴く子たち,この場にいない2・3年生も含めて,この子たちのことが可愛くて仕方ありません。今年度,3学年が揃ったのはたった2日だけです。『早く学校が再開してほしいです。』心からそう願っています。 『小学校には児童が来ています』
今日の午前中,二条城北小学校で三校校長会を行いました。これまでから,月に1度行って,情報交換をしています。
「いったいどれくらいの児童が来ているのか」気になって,早めに行って各教室を観に行きました。各教室で頑張って自習をしたりしていました。 学習して先へ進むこともできず,かといって,低学年は自習というのも難しそうです。 よいものを観せてもらいました。 ![]() ![]() ![]() 『雨で一層静かな朝』
おはようございます!
雨模様になりました。さすがに二条城の周りを走っている人もいません。 きわめて静かな朝です。 さて,中庭の奥に藤棚があるのを知っていますか。 ちょうど今,藤の花が美しく咲き始めてきました。昨年,用務員さんがこのあたりの樹木を美しく刈ってくださり,藤棚の下で読書をしたり会話を楽しんだりできる状態になっています。みんなが学校へ帰ってくるまで美しく咲いていてくれることを願っています。 さあ,新しい週の始まりです。 いろいろ思いはあるでしょうが,気分を一新して頑張りましょう。学校では,みんなが来た時のために,先生方がいろいろと会議をして知恵を絞っています。 ![]() ![]() ![]() 『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜![]() 皆さん,元気に過ごしていますか。「人との接触を8割減らす」を目標に,私も『この土・日は家にすっこんでいよう』と決意して臨んだのですが,辛抱できませんでした。TVはどの番組も同じような内容です。大好きなDVDも,そう何本も続けて観ることはできません。新聞や本の活字は長時間読むと乱視が出てきます。 『今日なら家以上に人との接触がないだろう』と思って学校へ来てみました。途中の道は,いつもの日曜日に比べると圧倒的に車通りは少なかったです。道を歩いている人の数も同様です。『みんな,ちゃんと「非常事態宣言」を意識しているんだな。』と思いました。しかし,学校の近くまで来たときです。二条公園の人の多さに驚きました。うちの生徒が居たら注意しようと注視しましたが,その姿は認められませんでした。良かったです。 「人との接触が7〜8割減らせたら,感染者数を減らしていける。しかし,半分程度なら今と同様に増え続ける」TVの中で専門家の人が言っていました。この事態をGW明けで終わらせるために,国民全員が一致団結して臨まなければなりません。 今年度の1年生(小学校・中学校・高校・大学)は本当に気の毒です。希望に胸を膨らませてくぐった新しい学校の校門。入学したとたんに休校です。ほとんどの大学では入学式すらなかったそうです。「せっかく努力して合格したのに,まだ大学生になった実感がない。」これもTVの中での学生のコメントです。経済も既に大変な状況です。自粛が求められる中,お客が来ないために経営ができない会社やお店が続出しています。勿論そこで働く人たちも給料がもらえません。 日本の「非常事態宣言」には罰則規定がありません。行動の自粛は国民の自覚と自主性に任せられているのです。阪神淡路大震災や東日本大震災の大惨事の際,日本人の道徳性が世界中から高く評価されたことは以前にも書きました。今回もそれが試されています。被害の大きさ,深刻さが見えにくいのが今回の大きな特徴ですが,私たちはあの時と同じような意識を持って臨まなければなりません。 GWがあけて学校が再開されたとしても,気を付けなければならないことはたくさんあると思います。2年間取り組んで,大いに成果を上げてきた「対話できる力」をつける学習活動を続けていく方法を模索しなければなりません。体育大会の団体種目は密集状態を作ります。プログラムも再考しなければならないでしょう。文化祭の頃には全校生徒や保護者の皆さんが揃って講堂へ入れるようになっていてほしいです。 考えれば考えるほど不安が大きくなりますが,先のことより先ずは,5月6日で「非常事態宣言」が撤回されるように,私たちのできることに取り組みましょう。 私には二条中学校の関係者に呼びかけることしかできませんが,是非とも賛同して,不要不急の外出や密集状態での活動は厳に慎んでほしいと思います。5月7日,生徒の皆さんと共に楽しい学校生活を再開したいと心からそう思っています。 |
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