京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/08
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「学校は生きている」
 新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。感染が拡大し続けている東京都ではGWまで学校を臨時休校にすることを決めたようです。今後,京都市教育委員会はどんな方向性を示すのか,先が見えない不安を改めて感じています。とは言え,新しい年度の始まりです。例年に比べて複雑な心境であることは否めませんが,気持ちを切り替えて頑張りたいところです。
 さて,昨年度末から“生徒がいない学校”を随分長く経験してきました。3月24日の修了式の日,20日ぶりに生徒に会ったのですが,嬉しい中に“照れ臭さ”のある何とも言えない気持ちでした。朝の校門で登校してくる生徒に「おはよう!」の声を掛けるのですが,自然に返ってくる「おはようございます!」の声に小さな感動を覚えました。「元気にしてたか?」「はい,元気でした。」そんな他愛もない会話が新鮮で,当たり前のことができない虚しさや寂しさを感じもしました。翌日からは部活動が再開され,生徒が元気に活動する声や,吹奏楽部の楽器の音色,ボールを打ったり蹴ったりする音など,学校らしい音が戻ってきました。
 一昨日と昨日,新年度の準備の会議で,またそれらの音がなくなりました。このことで,改めて“学校にあるべき音”の魅力に気付いています。そう,学校は生徒が居ることでこそ学校なのです。学校は,生徒がいてこそ生きているのです。
 校長として初めて書いたエッセイから一部を抜粋します。自分が書いた文章ではありますが,改めて読むと不思議に新鮮な気持ちになれるものです。
 京都市立花山中学校に赴任し,校長室の机に向かって今日で十日が経った。「不安と期待に胸を膨らませて校門を入った」とは,入学式でよく聞くくだりだが,将に今年の私がそうだった。圧倒的に不安の方が大きかったが,教職員や子どもたちに出会う過程で,それが徐々に小さくなり,替わって期待と希望,喜びが大きくなっていく。この年で新入生の気持ちを共有できたのだが,貴重な体験になった。
 教育委員会から学校に異動して,一日がとても速く過ぎるように思う。次から次へと色々なことへ対応しなければならない。同時に,忘れかけていた感覚が呼び覚まされる感じだ。子どもの歓声,先生の指導の声,楽器の音に部活動に励む声,学校は生きている。情報として紙の上で知った名前の子どもたちに出会う。課題のある子どもは少なくはないが,どの子もとても可愛らしい。(略)
 子どもたちより“先に生まれた者”(先生)として,彼らに伝えたいことは数えきれません。導かなければならない場面も多いです。褒めたり叱ったり,喜んだり悲しんだり,満足したり悔しい思いをしたり,それらはすべて生徒と共にあるからこそ感じられる気持ちです。時にはそれを“しんどいな”と感じるときもあるのですが,私たち自身が選んだ道です。早く生徒と共に楽しく熱い学校生活を送りたいものです。

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