京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/09/17
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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『What can you do ?』
 “You can do it !”〜君たちならできる〜 今年度の始業式と入学式にこのキャッチフレーズを示して今年度が始まりました。卒業した酒井君が何度か失敗した後に“Yes, we can do it !”〜はい、私たちはできます〜と言ってくれてから300日以上が経ちました。
 卒業した3年生は、多くのことを成し遂げました。“大人しい学年”とのイメージを見事に覆して“熱い学年”であると印象付けました。体育大会では、「一生懸命頑張るとはこういうことなんだ」と自らの姿で示してくれ、文化祭では本校初の「平和劇」に取り組み、新たな感動をくれました。創立70周年・難聴学級開設50周年行事の際には、学習発表会で見事なリーダーシップを発揮しただけでなく、来校者に「中学生がここまでやれるのか!?」と思わせる素晴らしい学年討論会を作りました。
 一方、1・2年生の成長も「3年生を送る会」で確認することが出来ました。1年生は、自分たちで行事を作り上げていく過程こそが楽しいことを知りました。2年生は、学年が団結して行事を創るとは、具体的にどういうことなのかを学びました。そして、1・2年生全員がこの1年を通して一生懸命取り組むことがカッコよくて楽しいということを知ったと思います。
 20日の修了式では、今年度を終えるにあたって、全校生徒に次のように問いかけました。「あなたは、何ができるようになりましたか。」
“What can you do ?”
 保護者や地域の方も含めて、今一度、思い返してみてください。幾つか思い当たることがあるはずです。一人ひとりの“できるようになったこと”は小さいかもしれません。でも、それが300人分、いえ、教職員や保護者・地域の方も含めて、二条中学校の教育に関わる600〜700人分が集まればとてつもなく大きな力になっているはずです。二条中学校は、今年度はじめに比べて随分と成長したに違いありません。
「二条中学校は、もはやブランドですよ。」卒業式の祝辞の中で、PTA会長が創立70周年・難聴学級開設50周年記念式典の際に来校された方から聞いたと述べられました。これは校長としてはとても嬉しい話です。そして、その瞬間に決意したことがあります。いえ、夢として思い描いたことと言った方が良いのかもしれません。
 修了式の話を締めくくるにあたって、それを生徒たちに話しました。
「私には夢があります。英語でいうと“I have a dream .”と言います。この夢は、ここにいる生徒に新入生を加えたメンバーで実現したいと思っています。夢の内容については来年度の始業式で話します。楽しみにしてください。」
“What can you do ?”「あなたは、何ができるようになりましたか。」この問いかけから新しい夢が芽生えました。十分に実現可能な夢です。その夢の実現に向けて生徒・教職員・保護者・地域の方で取り組む新年度が楽しみになってきました。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「最後のそして最高の授業」
 15日の金曜日、平成30年度の卒業証書授与式が無事終えられました。手前味噌だと笑われることを承知で書きますが、厳粛で感動的な素晴らしい式が挙げられたと思っています。
 卒業生は100人でした。色々な事情で式を欠席した生徒が5名います。このうちの2人は午後から行った第2部の卒業式に出席し、保護者列席の下でこちらも感動的なよい式が挙行できました。学校が大好きな生徒が当日インフルエンザによる高熱のために出席できないという残念な事態も起こりました。
 今回のエッセイで特筆しておきたいのは、95名の生徒の、担任の先生の呼名に対する大きな声での返事です。これまで歴任してきた中学校でも、担任の呼名に対する返事については重要視してきましたが、出席者全員(男女共)が大きな声で返事が出来るとなるとなかなか難しく、本校のような中学校はそう多くはないと思います。
「担任の先生は、一人ひとりの卒業生に対して掛けたい言葉はいくらもあります。しかし、そんなことは物理的にも時間的にもできません。だから、その思いを呼名に託します。担任の先生の思いに応える術(すべ)は、大きな声で返事をすることです。」毎年卒業式前日の予行演習の最後に卒業生に対してそう訴えかけています。
 返事や挨拶の声はとても大事です。大きな声での返事は会場の空気を一瞬で変えます。逆にその声が小さければ一気に皆の気持ちを下げてしまいます。たかが返事、されど返事なのです。続けて書きますが、挨拶も同じです。聞こえるか聞こえないかの声での挨拶は、しないよりはましですが、相手や周囲に決して好印象を与えません。どうせするなら、大きな声で相手にはっきりと聞こえるようにすべきです。
 もう一つ書き留めておきたいのが卒業証書授与式での合唱です。式典最初の国歌から参加者全員が大きな声で歌い上げました。特に校歌の大きな歌声は、本校のよき伝統になると思います。事実、昨年末に行った「創立70周年・難聴学級開設50周年記念式典」で、本校の校歌の歌声の大きさは、来校者から大絶賛を受けました。卒業式直前、ご来賓の皆様に対してご挨拶をする場面では次のように述べもしました。
 「本校の卒業生の方などで、二条中の校歌をご存知の方は、どうぞ卒業生と一緒に大声で歌ってやってください。」
 式歌である「旅立ちの日に」、そして閉式後の卒業生の感謝の歌「さくら散る頃〜僕達のLast Song〜」では、涙しながら歌う多くの生徒の姿に思わずこちらがもらい泣きをしてしまいました。保護者の方については言うに及ばずです。
 卒業証書授与式での感動は生徒の心をまた一つ大きく成長させました。
 学校での授業は教科学習だけではありません。今年の卒業証書授与式も、卒業生にとって、否、その場に居た全ての人にとって、最後のそして最高の授業になりました。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「送る会を終えて」
 学校によって「3年生を送る会」と言うところと「卒業生を送る会」と呼んでいるところがあるようです。本校では前者です。どちらでもよいのですが、今回は、この会について綴りたいと思います。
 1・2年生にとって「送る会」の意味は何処にあるのでしょう。勿論、第1の目的は、卒業する3年生を祝福することです。しかし、第2の目的というか、隠された目的があります。それは、群読や合唱の発表を作り上げる過程で、自らの成長を感じること。そして、年度の最後に学年の結束を一層固めることです。また、1年と2年とで第2の目的は少し異なります。1年は、「自分たちは入学して以来、こんなに成長しました。」ということを先輩や教職員、(保護者や地域の方)に伝えることです。中学生になって、身体が大きくなっただけでなく出来ることが増えました。シナリオやパフォーマンスも自分たちで考えます。やらされていた(?)取組から、創造する取組、やって楽しむ取組へと変化したことを自覚すると共に周りに伝えるのです。
 2年生は、「私たちはこんなに成長しました。先輩の“二条魂”は僕たちが受け継ぎます。どうぞ、安心して卒業していってください。」というメッセージを群読と合唱に込めます。最高学年つまり「二条中学校の顔」になるという自覚を確かめるのです。
 3年生は、本来送られる側なので“お客さん”の立場ですが、最近はどこの学校でももっと積極的に“先輩らしさ”を示す最後の場面として捉えられているようです。後輩や先生(保護者や地域の皆様も)にメッセージを伝える過程で、3年生の立派さ・凄さ・力強さ・態度のよさを示します。そして、1・2年生との力の差を見せつけてここで改めて『あんな3年生になりたい』と思わせるのです。
 昨日の「送る会」は、将にこれらの目的をことごとく達成しました。各学年の発表を聴きながら何度も目頭を熱くしたのは私だけではなかったと思います。事実、涙をぬぐう生徒や保護者の姿を会場で幾つも目にしました。
 さあ、次はいよいよ明日の卒業証書授与式です。昨日の「送る会」を見て、厳粛な中にも感動的な卒業式になることは間違いないです。卒業証書授与に続いて、学校長、ご来賓、在校生代表、卒業生代表が、其々に卒業生やその保護者の方に向けた思いを述べます。また、国歌、校歌、式歌、蛍の光によって会場の雰囲気を盛り上げます。更に、今年も式後には保護者代表による謝辞と卒業生による「感謝の歌」の合唱があります。プログラムは厳選されています。これらを一つひとつ心を込めて進行していくのです。何度も熱いものが込み上がってくる場面があるでしょう。厳粛で感動的な卒業式を作るのはその場に居る人たち全員です。
 この子たちの入学式は大雨だったと聞きました。明日は、どうやら天気は大丈夫そうです。皆さん、一生の思い出に残る式にするため凛とした態度で臨みましょう。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top ! 〜

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 「いい学校って?」
 昨日は公立高校の中期選抜試検でした。本校からは30人の生徒が10の検査会場で頑張りました。『どうか、慌てることなく普段の力が発揮できましたように!』
 校門に立っていると、隣の高校を受検する中学生が通っていきます。「頑張っておいでや!」そう努めて元気に声を掛けました。
 さて、先週の金曜日(1日)は多くの高等学校で卒業書授与式が行われました。私は、昨年度から朱雀高校の入学式と卒業証書授与式(以下、卒業式)に出席しています。
 全日制課程の他に定時制課程と通信制課程がある朱雀高校では、同じ日に二度の卒業式が行われます。午前中の全日制の卒業式と夕刻6時から行われる定時制の卒業式です。朱雀高校には現在制服がないので、午前中のそれはとても華やかです。一方、定時制のそれは至ってシンプル。ほとんどの卒業生がダーク系のスーツ姿です。卒業生数は39人。仕事と学業との両立は意外に難しく、今年度も生徒は徐々に減少していったようです。全日制の華やかな卒業式はよかったですが、私には定時制のそれが何倍も強く印象に残りました。学力や家庭の経済力、不登校など、様々な背景を抱えて入学した生徒たちです。そんな彼らが頑張り続けた結果の式だからこそのよさがあるのだと思います。
 卒業生の言葉は2つありました。3年で卒業した生徒の代表(今年度は1人)と4年間をかけて卒業した生徒の代表者によるものです。
 3年課程の卒業生は28歳でした。25歳の入学当時、婚約相手の親から「高校卒業を結婚の条件として出され、仕方なく入学した」と答辞は始まりました。10歳年の離れた仲間との時間を楽しむ中で、徐々に勉強が分かりはじめ、高校へ来て初めて勉強の楽しさを知ったと言いました。色々な人に支えられたこと、特に妻には感謝しているとも言っていました。(会場には小さな子どもを抱えた奥様が居られました)卒業後は滋賀大学経済学部への進学が決まっているということです。
 式後にはもう一つ驚いたことがありました。卒業生の中に前々任校出身の生徒が居たのです。「校長先生、お久しぶりです!」鹿児島県の高校へ女子野球で進学した姉が先に私を見つけました。「おーっ、どうしたんや?」「妹が卒業やねん!」脳内PCがフルスピードで検索を始めました。確かにそんな子が居ました。バスケットボール部に所属し、勉強は得意じゃなかったけれども明るく爽やかな子で、十分全日制に行ける力あるにも拘らず定時制を選択した女生徒です。
「いい高校生活やったか?」私のその問いかけには、無言でしたが彼女らしい笑顔で首を縦に振っていました。そんな彼女の頭を思いっきり撫でました。
 社会には色々な高校があり、其々の高校生活があります。どの高校へ進学するかは、実はそれほど問題ではありません。大事なのはどんな高校生活を送るかです。朱雀高校定時制の卒業式に出てそんなことを改めて感じたところです。

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