最新更新日:2024/10/30 | |
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平成24年度を迎えて
二条中学校は4月4日に始業式、翌5日に入学式を行いました。生徒たちは各学年ともに、新年度の新鮮な気持ちで1年のスタートが切れました。今年は、春の到来を今か今かと待ち遠しく感じていました。カナリーヤシが青空におおきく葉を茂らせ、校内のあちこちでは春の草花が生徒たちの歓声とともに生き生きと輝いて見えます。
中学時代は人生の根っこをつくる大切な時期。世間では、この時期の子供たちが理解できないなどと言っていますが、生徒たちの心は純粋です。濁りや曇りが目立ってくれば、悩みと不安が心を覆ってきたことの表れです。大人でさえ、社会情勢の不安定さで右往左往する時代です。自分に対する自信や将来への期待感が薄れると、人は急速に元気をなくします。もし、子どもたちに課題がたくさんあるというなら、大人の側が自分に対して振り返りをしっかりしなければならないと思います。昨年5月、子どもの頃に抱いた夢、ベルリン・フィル管弦楽団の指揮を叶えた国際的な指揮者 佐渡裕氏は、夢や希望を持てない子供が増えたと嘆く風潮に異を唱えています。 「子どもが夢を持てないのは、大人の社会がそうだからだ。子どもも大人もドアの向こうに何か面白い世界があると想像できなくなっている。ドアを開けてみようという勇気を持たないといけない。」 新年度のスタートにあたり昨年度の学校運営を振り返り、今年度の「学校教育目標」「目指す生徒像」「今年度重点目標」を掲げました。生徒一人一人の「学び」と「進路」を保障し、健やかな成長を育むと共に、やりがいのある中学校生活を推進して参ります。生徒が自分の持っている力を発揮する最大のカギは、将来の夢をあきらめないことです。生徒に教えるだけでなく、生徒から学ぶ姿勢を私たちが持ち続けたいと思います。 その意味からも「授業」・「生徒会活動」・「委員会活動」・「学校行事」・「部活動」・地域に学ぶ「チャレンジ体験学習」や「校外学習」等、生徒の持ち味が十分発揮されるよう指導し、また応援していきたいと思っています。 教職員一同、「異体同心」の決意でがんばります。保護者・地域の皆様の一層のご協力とご支援をよろしくお願いします。 平成24年4月吉日 京都市立二条中学校長 直江 秀樹 |
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