2011年,うさぎの年のスタートです。この下京渉成小学校にも新しい年がやってきました。新年の全校朝会で子どもたちに話したことです。
あけましておめでとうございます。という挨拶の言葉の後に何と付け加えますか。新しい年がはじまったことを喜び合う「おめでとうございます。」という言葉にプラスし,「これまで通り,仲良くしていきましょう」「わたしはあなたを大切にしますよ」という自分の気持ちを伝える言葉として「今年もよろしくお願いします。」と付け加えているのですね。
このような挨拶はいつでもどこでもだれにでもできるようになってほしいと思っています。なぜなら,人を大切にするステキな自分になっていくための挨拶ですから。
1日,1日の始まりが365回あって1年となります。その中でも1月は1年の始まりの月です。今年はどんな自分になっていきたいか。それぞれの教室で話し合ってください。
■さて,今日は1月7日。7のつく行事があります。「七草」という言葉を聞いたことがありますか。日本には古くから伝わるものがたくさんあります。それを伝統と言います。七つの野菜を使った「七草がゆ」もその一つです。
「せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞ七草」という和歌があります。これらは今の季節に見られる野菜や草の名前です。この7種の野菜を刻んで入れた「おかゆ」を「七種がゆ」といいます。お正月の料理の食べ過ぎで疲れた胃を休め、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補うという効能もねらった古くから伝わる習慣です。
「七草なずな,唐土(とうど)の鳥が,渡らぬ先に,ストトン,ストトン〜」と歌いながら前日の夜に,まな板に乗せて囃し歌を歌いながら包丁で叩き、当日の朝,「かゆ」に入れるといった風習が平安時代からあったようです。このような日本にある伝統を知っておくことも大事にしたいと思います。
■新年だからこそできること,今年の目標や将来の夢を話し合って気持ちを豊かにもってスタートしましょう。
平成23年1月朝会より 下京渉成小学校長 大林照明