最新更新日:2024/09/20 | |
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〜校長室の窓から〜
子どもの主体性と社会性
校長 森 江里子 保護者のみなさま、子たちの入学・進級おめでとうございます。四月八日、多くのご来賓のご臨席のもと平成二十八年度「入学式」を執り行い、九十六 名の新入生を迎えることができました。ご臨席賜りました来賓の方々には心よりお礼申し上げます。 今年度も本校は、「学びの広がりと深まりのある学校」 目指す子ども像は、「心やさしく すこやかに 大きな希望を胸に抱く子」を教育目標としています。これは、本校の校歌の中に示されている一節から取り上げています。子どもたちにも覚えてもらいたいからです。 本年度はそれに加えて京都市の重点であります「自ら学ぶ力」「自ら律する力」を高めることを目標とします。八日の始業式では、洛央の子どもたちの目標を提示し、子どもたちが、考えを出し合い、学び合いながらよりよい洛央小学校をつくっていくことの大切さをお話しました。 「子どもの主体性と社会性の育成を目指して」 世界が情報化し、グローバル化する中で学校教育への社会からの期待は、新たな課題にも対応できる資質を有し、課題を解決するための能力の基盤を修得した子どもたちの育成だと思われます。論点整理では、「何を知っているか、何ができるか」「どのように社会・世界とかかわり、よりよい人生を送るか」を新しい時代に必要となる「資質・能力の要素」としています。これは、学ぶ子どもが主体であることを重視しているのです。そして、多くの経験を積み、社会人として歩み始める力を培うことが教育課程の大きな役割です。 ドイツの哲学者カントは、「人間とは何か」を三つの問いとして考えたそうです。 「私は何を知りうるか」 「私は何をなすべきか」 「私は何を望んでよいのか」 これは、人間が知識の限界に挑み、自らのなすべきことを自覚し、自らの限界を意識できる存在であることを示しています。 子どもたちが「知的な成人」として次世代を築くためにも、学校教育も家庭教育も子どもたちが主体的に学べるように、環境を整え、自信をもって歩めるようにしていきたいと思います。 |
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