最新更新日:2024/09/25 | |
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜
「変わらないこと」
小学生だった頃,高校野球の選手を見て『随分と大きな人たち』と思っていました。大学生になって,高校野球の選手たちが年下になったことに気づき驚きました。社会人になり,いつの間にか大相撲の力士やプロ野球の選手たちも年下になったことに唖然とし,そして今やプロ野球の監督までがほとんど年下です。 60歳を目前に控え,教育も随分と変化しつつあります。新型コロナウイルスは教育の在り方も変えました。先月,タブレット端末が学校にたくさん運び込まれました。来るべきリモート授業に備えるほか,普段の授業でも使ってよいということです。今後,これらの機器の有効活用ができない教師はどうすればよいのでしょう。 今年も息子が通っていた高校のキャリアガイダンス講座に1時間の授業をしに行ってきました。もう10年以上続けています。私が受け持つ講座は,教師を目指している,或いは教師に興味をもっている生徒が選択しています。因みに,私の他の講師には医師や弁護士,ITやコンサルティング会社の経営者などがおられます。私の講座を選択する生徒は毎年少しずつ減っているのが実情です。教師という職業が“ブラック”だといわれるようになったのはいつ頃からでしょうか。そこで,授業の導入では次のような話をします。「教師という仕事は“楽”ではないけれども,“楽”しい。」 部活動の指導などで休日もちゃんと取ることができない,家庭訪問や生徒指導で帰宅時刻が遅いなど,ネガティブな情報が多く伝わっているようですが,具体的な例を挙げながら,生徒の成長を見守りそれを助ける教師は,尊くやり甲斐のある職業であると熱を込めて話します。昨日,受講生からの感想が送られてきました。読むと,元々教師に興味をもってその講座を選択している子たちなので,私の話の内容は生徒たちの心にしっかりと届いたようです。幾つか質問も寄せられていたので,私なりの答えを書いてメールで返信しました。一つ紹介します。 Q:「怒ったら怖いけれど私達の事を考えてくれる」と思われる先生になるには?」 A:徹底的に生徒のために頑張る先生でいるしかないと思います。1回や2回の指導や取 組で分かってもらえるものではありません。“怒ったとき”で判断されるのでもなく, 普段の授業や指導の仕方,生徒との付き合い方など,その人の教師としての生き方全体 から徐々に分かってもらえることです。時間が掛かるけれども,それ以外の特効薬はないと思います。 時代が変わろうとも変わらないものがあります。教師を目指す若者の気持ちもそうですが,教育の根本である「人との接し方」もその一つです。新しい教師が実力を付けていくには生徒に向き合い,共にもがき,時に苦しみながら経験を積む以外にはないのです。いつまでも生徒と共に生活する教師で居たいと思っていますし,若い人にも是非そうであってほしいと願っています。 |
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