京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/08
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「市内大会を終えて」
 「昨日上村先生と次のようなメールのやり取りをした。“あの真面目で頑張り屋の3年生たちが、明日の試合でどんな戦い方をするのかしっかり見させてもらう。”今日の君たちは完全な挑戦者や。そんな強い相手に、3人の3年生たちがどんな戦い方をするのか、1・2年生はしっかりと見届けてほしい。たとえこの試合で勝てなかったとしても、二条中学校のバスケットボール部にとって、『やって良かった』と思えるような意味のある試合をしてほしい。君たちの頑張りを、保護者の方々と一緒に精いっぱい応援している。」
 21日、男子バスケットボールの2回戦の直前、選手がアドバイスを聴きに来てくれた際に語った内容です。「校長先生、ありがとうございます!」横で聴いておられた3年生の保護者の方には、目に涙を一杯に貯めてそう言っていただきました。
 選手たちはその通りの試合をしてくれました。相手の加茂川中学校は、優勝候補の1つです。事実、決勝戦は1点差で敗れて準優勝を果たしました。そんな相手に正々堂々と戦いました。ドンドン点数を入れられはしますが、ひるんだり、もちろん諦めたりすることなく自分たちのゴールを目指します。その姿に目頭が熱くなりました。
 昨日(26日)、突然校長室のドアがノックされました。「バレー部のゴシマです。」ドアを開けると、バレー部の3年生が整列をしています。「今日まで、応援ありがとうございました!」キャプテンの言葉に続いて3年生全員が大きな声を揃えました。
 「お疲れさんでした。本当に惜しかったな。かなりのリードをしていたあの第1セットを取っていれば、相手も焦ったやろうし、ひょっとしたら勝てたかもしれん。それにしても、みんな今日までよう頑張った。また、鳥羽先生からバレーの基礎を学んだ君たちやから、高校でもやっていけると思う。できたら高校でもバレーボールを続けてほしい。やり続けている限り現役やし、いつか勝てる時が来る。」そう言うと、全員が力強く頷いていました。そして、爽やかな挨拶と共に去っていきました。
 25日、野球部が、昨秋の新人戦に続いて京都市の“てっぺん”を獲りました。久々にみんながよく打った準決勝と決勝の2試合でした。途中、冷や冷やするような試合も経験しましたが、そこを乗り切ったからこその優勝です。頂上に登り切った者たちにしか見ることのできない景色を、存分に楽しんでください。「全国大会」を目指す彼らにとっては、1stステージをクリアしたにすぎません。まだまだ厳しい闘いが続きます。周りの人たちに対する感謝の気持ちを忘れず、常に謙虚な気持ちをもって、次の“更に高い山の頂”を目指してください。そんな君たちを全力で応援します。
 初戦で敗退したサッカー、女バス、テニス、既に府大会で活躍している水泳、府大会やコンクールを控える陸上と吹奏楽も含めて、これまでにキラリと光るプレーや行動の瞬間がたくさん観られました。二条中学校の熱い夏は、まだまだ続きます。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「1学期を振り返って」
 1学期が終わろうとしています。着任式と始業式、翌日の入学式から始まって約4か月、毎年と同じような行事で過ぎていった訳ですが、生徒が異なるのですから、当然のことながら内容や出来栄え、感動も異なります。
 今年度の1学期で、最も強く私の印象に残っているのは、何と言っても修学旅行です。今年度の3年生には他学年に比べると不登校の生徒が多く、みんな揃って出発できるかどうかさえ不安でした。当日は5時10分という早い集合時刻だったにも拘らず、この心配が杞憂に終わったことが先ずはよかったです。
 平和セレモニー、ひめゆり資料館の見学、ガマ体験と1日目の予定が進行していきます。平和セレモニーは、学校で練習していた時の何倍もよかったです。そして、民泊体験です。不安そうな様子で民家の人たちに連れられて行ったのとは大違いの帰って来た時の表情が忘れられません。今年もやっぱり、島の“おじい”や“おばあ”との別れ場面では、あちらこちらで涙が見られました。
 2日目の午後からは学年が一緒になって過ごしました。プライベートビーチでの海水浴、夜のレクレーション、みんなで食べた夕食や朝食、どれもが本当に楽しい思い出になりました。私には海水浴とレクで無邪気に盛り上がる姿が、純粋に可愛らしく、今も強く思い出に残っています。3日目は美ら海水族館と首里城の見学、そして楽しみにしていた国際通りの散策を行い、沖縄を満喫して帰路に着きました。
 2番目の思い出は、…これもやはり…「体育大会」ですね。
 6月では考えられないような晴天の下、汗と土にまみれて、文字通り力尽きるまで走り、競技する姿を心から“愛おしい”と感じました。勝って歓喜の声を上げ、負けて悔し涙を流せる体育大会を、そんな皆さんを本当に素敵だと思います。学年の垣根を越えて応援できるあの雰囲気は、もはや二条中学校の伝統になっています。あの一日は二条中学校全体が魔法の世界のような特別な空間でした。あの何とも言えない素敵な空気感は今年も忘れることが出来ません。
 その他にも部活動の春季大会や1・2年の校外学習、2度の「定期テスト」に「生徒総会」、それぞれに相当な準備の時間が必要ですから、こうして振り返ってみると、本当に忙しい4か月であったと思います。
 夏休みを迎えますが、どうやらゆっくりと休んでいる暇はなさそうです。すぐに夏季大会が始まります。3年生が引退をかけて闘う最後の大会やコンクールです。2学期になればすぐに文化祭に向けての取組が始まります。その準備も始めなければなりません。大変ですが、2学期の伝統も引き継がなければなりません。
 さあ、生徒諸君、思いっきり夏を楽しみ全力を発揮してください。夏休み明け、一回りも二回りも逞しく成長した皆さんと会えるのを楽しみにしています。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catcn the top !〜

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「いのちの尊さ」
 7月5日午後4時50分頃、埼玉県所沢市で男子中学生が刺されたとの緊急通報がありました。救急隊員が駆けつけると、中学2年生の男子が上半身を複数回刺されて意識不明の状態で倒れていたといいます。現場の前の家に住む中学生に事情を訊いたところ、当初は「彼は自殺した」と答えたといいます。その後、警察が詳しく話を訊くに至って、その少年は「教科書のことでケンカになり自分が刺した。」と語ったそうです。
 報道を聞き、内容を詳しく知ろうとスマホのインターネットを検索したところ、既に様々な意見が書きこまれているのに驚きました。多かったのはイジメがあったのではないか、というものです。いじめられていた生徒が思い余っていじめっ子を刺したのではないかと想像するものです。中には、「自殺するよりは相手を殺した方がマシ」などとコメントされているものもあり、細かなことが分かっていない段階で、よくこんなことが書けるものだと憤りを感じました。
 更に、事件現場の住所からその子たちが通っている(た)であろう中学校の名前が示され、ご丁寧に学校の写真までアップされていました。当然、その生徒たちの通う中学校はある訳で、殺人の加害者と被害者とが在籍するのですから、今もその学校の先生方は様々な対応に追われて大変だと思います。また、両者の担任の先生の気持ちはいかばかりでしょう。マスコミの関係者やインターネットの書き込み大好き人間の皆さんには、どうかそっとしておいてあげてほしいと思います。
 事件から一週間が経ちますが、まだ原因など詳しいことは報道されていません。でも、これだけは言えることがあります。どんな事情があろうと、そして、そこに殺意があろうとなかろうと、刃物で人を刺すなんて行為を絶対にしてはいけません。
 「殺したいほど憎い!」そんな言葉は、私が子どもの頃にもありました。でも、少年が実際に他人を殺すといった行為に至った例はなかったと思います。また当時は、友達同士のいざこざや喧嘩の数が今よりずっと多かったのではないかと思います。イジメもよく見かけもしましたし、その中に加害者と被害者との両方の立場で居たこともあります。それでも、人を刺す・殺すということは大きな大きな“一線”だったように思うのです。中学生を含む少年がこの“一線”を越えたのはいつ頃でしょうか。
 思い当たるのが1997年に神戸市須磨区で起こった“酒鬼薔薇聖人”と名乗った中学2年生が起こした連続殺傷事件と、翌年の栃木県黒磯市で起こった指導に不満をもった中学1年生が先生を刺し殺した事件です。この頃“キレる”という言葉が生まれました。キャラクターが死ぬ(を殺す)ゲームが急速に発達してきたのもこの頃です。
 「生きる」ということ、「育つ」ということ、「いのちの尊さ」について、私たちは、この機会にじっくりと考え直さなければなりません。

『“てっペん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「言葉の力」
 ジャニーズ事務所の社長、ジャニー喜多川さんが“くも膜下出血”で倒れて緊急入院、治療中だそうです。TVでは多くの芸能人たちが彼のことを語り、改めてその存在の大きさを感じると共に、面倒見の良い方なのだろうと想像しているところです。東山紀之さんのインタビューで強く印象に残ったのがジャニー喜多川さんのモットーです。“座右の銘”と言ってもよいのかもしれません。それを引き合いに出して、「僕たちは悲しんでばかりはいられない。こんな時こそ自分のしなければならないことに全力を尽くさなければならない。」というようなことを言外に込めておられました。
 それが 「Show must go on !」
【(何が起ころうとも)ショーは続けなければならない!】という言葉です。
 ジャニー喜多川さんのショービジネスに対する思いの強さを感じさせます。事実、東山さんは以前、舞台出演中に足の骨を骨折するも、翌日以降痛み止めの注射を打って舞台に出続けたそうです。
 さて、インターネットの或るサイトに「座右の銘」ベスト10が出ていました。あくまでもそのサイトがまとめたものですが、面白いので掲載します。10位―「意志のある所には道がある(リンカーン)」 9位―「笑う門には福来る」 8位―「好きこそものの上手なれ」 7位―「以心伝心」 6位―「キライなことをやれと言われてやれる能力は、後で必ず生きてくる(イチロー)」 5位―「一所懸命」 4位―「失った物ばかり数えるな!(ワンピースより)」 3位―「不言実行」 2位―「一期一会」 そして栄えある1位は―「ベストを尽くして失敗したら、ベストを尽くしたってことさ(スティーブン.ジョブズ)」 どれも心に残るよい言葉ばかりですね。
 ところで、私の座右の銘と言えば、これまで何度か紹介してきましたが「この一球は、絶対無二の一球なり」です。日本のテニスの創成期に活躍された福田雅之助氏の有名な詩の冒頭の一文です。1995年、松岡修造選手がウインブルドン大会の8本取りでマッチポイントを握った際に、この言葉を叫んでサーブを放ったことでも有名になりました。因みに全文は以下の通りです。
この一球は 絶対無二の一球なり  されば心身を挙げて一打すべし
この一球一打に 技を磨き 体力を鍛え 精神力を養うべきなり
この一打に 今の自己を発揮すべし  これを庭球する心という
 私は高校生の頃にこの詩に出会いました。それ以来、「この一球」を「この瞬間」と置き換えて考えるようにしてきました。「この瞬間は二度とないのだから、今の自分がもっている全力を発揮して対処しよう」という具合にです。
 言葉には力があります。そして、その言葉で勝負する職業の一つが教師です。教師の言葉で生徒の生き方が変わることもあるでしょう。改めて言葉を大切にしたいと感じているところです。

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