京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/12
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the Top〜

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「見極め」
 二条中学校では、この時期の定期テストを「夏テスト」と呼んでいます。以前の学校では「第2回定期テスト」とか「第2回総括考査」と言っていました。学校が2期制になってこの呼び方が学校ごとに変わりました。因みに私が中学生の頃は、「1学期の期末テスト」でした(笑)。
 ところで、このテストの時期はかつてと比べると早くなりました。私が教師になって暫くはまだ7月に入ってからでした。当時の方が生徒数も多く答案の採点には時間がかかったと思います。初めて赴任した学校では1学年を全部受けもっていたので約200人分の採点とノート点検、宿題や学習態度などの評価をしました。
 評価に時間をかけるようになったのは、評価の在り方が大きくかわったからです。具体的に言うと、「集団に準拠した評価、いわゆる“相対評価”」から「目標に準拠した評価、いわゆる“絶対評価”」に替わりました。前者では評定である「5・4・3・2・1」の各割合が決められていて、定期テストの点数はこれに大きな影響力を持っていました。後者に替わったことで、より多くの観点で評価するようになり、評価に時間を要するようになりました。もちろん、生徒の力をより詳しく評価しそれを伸ばすためにはこちらの方がよいのは言わずもがなのことです。
 この改革は、前々回の学習指導要領の改定の時ですから、もう20年も前のことです。当時は教務主任でしたので、これらの内容を教職員に伝え、通知表を新しくしたり懇談会用の資料を作りかえるなど、忙しくもやり甲斐のある思いをしたものです。
 昔のことをあれやこれやと語り出すと「年をとったなあ」と自分でも思います。でもこの際、思い出話にもう少し付き合ってもらいましょう。
 当時は生徒指導上の問題行動が多発する学校に勤務していました。まだまだ教職員の指導が上手くいかないこともありましたし、対応のまずさから保護者の方にお叱りを受ける場面もありました。いつの間にか年をとり、後輩を育てる立場になった頃、若い教師が生徒や保護者と上手くいかないとき、関係の修復・改善のため間に入ることが増えました。生徒も保護者の方も、よく知った教師を信頼してくれます。だから経験豊富な教員が間に入ると上手く収まります。しかし、やがて、これでは若手教員が育たないことが分かってきました。
『彼らにしんどい思いをさせたくない』『生徒や保護者に迷惑をかけられない』という気持ちで間に入るのですが、結果的には若手教員の力量が伸びる機会を摘んでしまっていたということを大いに反省しました。
 学校の責任者として、今も時々同じようなことを思います。口を出すべきか否か。どの程度まで意見をし行動を起こすのか。ケース・バイ・ケースだとは思います。生徒や保護者の方の満足度を高め、教職員の力量を伸ばすためにこの見極めは重要だと思って取り組んでいます。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「育てるのは…熱い思い」
 勝負は勝ちと負けがある。どこかが勝ってどこかが負ける。だから勝負はおもしろい。みんな、やっぱり勝ちたい。だから本気になる。本気になればなるほどやっぱり負けたら悔しいし、その分涙もながれてしまう。本気でやることができなかったら、悔しい気持ちや涙を流すことも知らない。…一人ひとり、ほめてあげたいことや話したいことはたくさんあります。全員分、書ききれませんが、本当にみんなありがとう。1組のみんなに圧倒され、おどろかされ、感心させられ、感動させてもらった体育大会体でした。(「ひだまり」より)
 中学の体育大会はどうでしたか。率直に聴いてみたいな。小学校とはまた違ったでしょ。先輩たちの迫力はすごかったよね。君たちも2年後にはあんなふうになるのです。…略…「みんな、ごめんな、私のせいで…」って涙。・・そんなこと誰も思わなくていい。がんばっていない人はいなかった。そうでしょ。中学の体育大会、楽しいでしょ。これをみんなに味わってほしかった。体育大会は終わりましたが、君たちの中学生活はこれからどんどん続きます。…(「青葉」より)
 体育大会の翌朝に配られていた学級通信からの抜粋です。行事を終えてクタクタだろうに…。2つ目を書いた先生はママさんだから、子どもを寝かしつけた後に作成したのかもしれません。今日の思いが熱いその日のうちに綴りたかったのでしょう。
 アクティブ・ラーニング、ペアワーク、グループ学習、プレゼンテーションなど、コミュニケーション能力を育成し学力を向上させられるということで、授業形式の工夫が言われて久しいです。本校でも、若手の教師はこうした授業を積極的に実践しています。一方、「私はそういうのは苦手で…」と、昔ながらの「チョーク&トーク」の授業をしているベテラン教師がいます。2か月間観てきて、「なんと迫力のある授業か!」と感じています。この先生は、目標を持って授業に臨みます。生徒のいい加減な態度を断じて許しません。大事なところでは全員の顔を向けさせます。一切の妥協を許さない厳しい授業は、生徒や保護者からの信頼も得ています。若手教員には一度はこの授業を観に行くように薦めています。あの授業が出来なければ、グループ学習をさせても遊ばせるだけ。小手先の技術では生徒に届く授業はできないからです。
 『この時間にこれを伝えたい』『これができるようにさせたい』『この教材を彼らと共有したい』子どもの心に届き、生徒を育てるのはそんな教師の熱い思いです。
 老若男女、本校には様々な教職員が居ます。ここしばらく、それぞれが各々の立場で熱い思いをもって生徒の指導に当たっている場面を多く見てきました。
 そのことが嬉しく、“チーム二条”を率いる校長としての自覚と責任感を高められてもいます。熱い思いが第一です。そして、その発揮の仕方は違っていてよいのです。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「最高の体育大会」
“気持ちの良い”体育大会でした。この表現が最も適切だと思います。子どもたちが、盛り上がり、楽しみ、泣き、笑い、悔しがったり喜んだり…。ケジメがあるというか節度をわきまえているというか、集団行動をとるべき場面ではキチッとそれができました。
 前日からの雨が明け方まで残りました。朝5時過ぎに檸檬の散歩をしているとき、心配していた雨が降ってきました。思わず彼女を抱きかかえて家へと急いだくらいです。
『いっそのこと明日にした方がよいのでは…』そんな思いで6時40分、学校へ着きました。何と、グランドにほとんど水たまりがありません。驚異的な水はけに驚きました。でも、もっと驚くことがこの後起こります。7時前には次々と教職員がやってきてはグランドの水をとり始めました。あっという間に水たまりがなくなります。気が付くと、土を運んでいる集団があります。修学旅行で感じた教職員の団結力と臨機応変さをこの時もまた感じました。
 7時10分頃になると、生徒が登校しだしてきました。先生方と連携してグランドの整備とテント張りや椅子運びに動き出します。大きな声で指示を出すものは居ません。みんな、静々としかもテキパキと動いています。7時30分にはグランドが生徒で一杯になりました。この様子を端で観ている私は、単純に感動を覚えました。
『これだけでもう十分!』始まってもいない体育大会に満足しました。
 部活対抗リレーは特に面白かったです。これには教職員チームも参加します。文化系部活と一緒に女子教員チーム、女子体育系部活と一緒に男性教員チーム(PTA会長も飛び入り参加です)が走ります。男子体育系部活は本気(マジ)の大いくさです。グランドのあちこちに妙な高揚感が漂っています。生徒も教師もアップを始めたりもしています。子どもたちに負けじと円陣を組んで声も掛けました。保護者の方もこの本気と冗談が交じり合ったような独特の雰囲気を楽しんでおられます。
 レースが始まりました。私はアンカーです。バトンをもらった時、すぐ前にバレー部の子が居ました。『抜いたる!!』そう思って思いっきり駆け出しました。正直に言うと『抜ける』と思っていました。でも、彼女も本気で逃げたようです。速かった〜っ!そして、56歳の身体はイメージしているような走りをしてくれなかったようです。ちょっと届きませんでした。負けたけれどもメッチャ楽しかったです。観ていた人にも楽しんでもらえたと思います(笑)
 今朝から何枚かの学級通信を読んでいます。体育大会の1日を振り返る担任の子どもたちへの熱い思いと、文面から伝わってくる子どもたちの数々の姿に知らず知らず涙がこぼれました。最高の子どもたちと最高の教職員のお蔭で最高の体育大会ができました。
 保護者や地域の皆様方にそんな様子を観て頂けたことも良かったです。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「子どもの姿は大人がつくる」
 久々の雨になりました。昨日までは、空気がカラッカラの暑い毎日が続きました。新緑の草木が喜んでいる声が聞こえてきそうです。天気予報によれば、もうすぐそこまで梅雨が来ているようで、バイク通勤の者にとってはつらい時期を迎えることになります。
 さて、明日は「体育大会」です。先月から体育の時間を中心に練習を重ねてきたダンスや団体競技を披露し、走ることを大いに楽しむときです。30年以上教職を務めてきて、この時期に「体育大会」を行うのは初めてです。秋に行事が集中するのを避けてのことでしょうが、初めは『間に合うのだろうか!?』と心配しました。特に、今年度は修学旅行との間隔が短く、学校の中心となる3年生が大変だなあと気になっていたところです。
 しかしながら、生徒も教職員も、実によくやってくれました。5日の月曜日に予行演習(?)を行いましたが、実にスムーズに進行しました。とりわけ、開・閉会式は、前に立つ役員もその他の全生徒も、その態度は見事でした。全校生徒のすべてから『自分たちの「体育大会」を良いものにしよう』という意気込みがヒシヒシと伝わってきます。予行の場面では、往々にして先生に注意されたり叱られたりするものですが、そんな場面は一切ありませんでした。
 学年競技と団体競技は実際に行われましたが、どれにも精一杯取り組みます。一生懸命に取り組むことが当たり前になっているのです。そして、そのことが楽しいということを十分に解っているのでしょう。こうした習慣、(いえ、既に文化と言ってもよいでしょう)文化は中学校だけで作られるものではありません。小学校や、それ以前の保育所や幼稚園時代から徐々に形作られてきたのだと思います。更に、家庭や地域で育つなかで自然に身についてきたに違いありません。「子どもは地域の宝」という言葉があります。こうして育った子どもたちが、いずれはこの地域を支えていくことになることを思えば、まさに本校生徒はこの地域の宝です。
 考え方や価値観、言葉遣いや行動などは、1回や2回言って聞かせたからといって出来上がるものではありません。その地域独特のそれら(それが地域の文化です)はいわば空気の中にあって、子どもたちが息を吸うごとに、もっと言えば自然に全身の毛穴から吸収されていくのだと思います。
 だからこそ、私たち大人は良い空気を作らなければなりません。学校では教師の役割が重要です。先生の言葉遣いや行動、身だしなみや意気込み、考え方や生き方なども空気を通じて子どもたちへ浸透します。また、家族や地域の人たちの影響力は教師の何倍もの力があるでしょう。
 体育大会の話題が地域の文化の話になりました。明日の体育大会での子どもたちの様子は、この学校や地域の姿そのものです。大いに楽しみにしています。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「心地よい疲れと」
 多くの生徒が上着を脱いで授業を受けるようになりました。いつの間にか教室の風景が白色に染まり爽やかな印象を受けます。学校内外も鮮やかな新緑に包まれて、校舎と二条城が一層引き立てられています。
 さて、3年の修学旅行が、たいへん気持ちの良い素晴らしい内容で終了しました。そして3日後には日曜参観がありました。私はこれまでから、年に3回「道徳の授業」をさせてもらっています。今回、本校の日曜参観でも3年生を対象に実施しました。教師ですから、授業は出来て当たり前です。しかし、教頭になって以来何年もやっていないとやはり緊張します。前夜は布団に入ってからもなかなか寝付けませんでした。『あの場面ではどう展開しようか?』『生徒はちゃんと発言してくれるだろうか?』『準備物はすべて整えられているか』考え出したら、次から次へと心配ごとが増えて益々頭が冴えわたります。結局、布団に入ってから1時間くらいそんな風に考え事をしていました。朝も同じです。いつもより1時間近く早く目が覚め、それからは考え事の連続です。もう眠ることは諦めました。
 始まってみると、先生方のサポートもあってとてもスムーズに流れました。生徒の発言によってドンドン体育館の温度が上がっていきます。最後は、次々と手が上がって仲間へメッセージを伝えあいました。
○毎日笑顔が絶えない学年。最後に「このクラスでよかった」って思えるように頑張っていきましょう  ○2組のみんな、テンションあげていこうぜ! ○仲の悪い人が誰も居なくて…  ○みんな大好き!  ○1秒1秒秒を大切にします ○頼りない生徒会長やけど、「二条中でよかった」って思ってもらえるように頑張るし、力を貸してください ○その瞬間を楽しんで、悔いのない3年間を送ろう  ○一人で居るんやろうって思ってたけど仲良くなれた友達もいるし、この先も仲良く  ○春(の大会で)負けたから夏にリベンジできるよう、今までのスタイルで頑張っていこう。  ○野球部のみんな、最後の夏、全力で燃え尽きましょう。  ○この学年で出会えて良かったと思える、誰一人暗くならず明るい表情で過ごせたらいいと思います。  ○あと10か月、明るく楽しく二条中を盛り上げよう
 これまで、教師を目指す若者や若い先生たちになんども言ってきたフレーズがあります。今年度は始業式で2・3年生にも伝えました。
「よい学びは、一生懸命に伝えようとする授業者と、一生懸命に学ぼうとする学習者の間に生まれる。どちらか一方でもいい加減では、それは決して生まれない。」
 生徒たちも3年の先生方も、精一杯に今回の道徳の時間を有意義な時間にしようとしてくれました。お蔭で、授業者の私には、心地よい疲れと共に充実感が残りました。1・2年生も含めてみんな、ホントに素晴らしい! 今後の成長が益々楽しみです。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「自慢の生徒」
 楽しく有意義な修学旅行が終わりました。何よりも、在籍生徒全員で行って帰って来られたことが嬉しいです。今年度の全市の学校でも珍しいのではないかと思います。一人くらいは体調の悪い生徒が出たり、普段から学校に来にくい生徒が欠席したりします。事前の働きかけがあったのは当然のことです。生徒や教師が様々に働きかけ、しんどい雰囲気を払しょくして当日を迎えました。行ってみると、普段欠席がちなことが嘘のように楽しんでいるかのように見えます。でも、その子の中ではすごく頑張っているのです。周りの子たちも、ちゃんとそのことを察しています。気には掛けつつも必要以上の働きかけはしません。みんな、人間関係については大人顔負けです。大したものです。
 今回の旅行で、強く印象に残った場面を3つ紹介します。
 まずは、1日目の干潟体験・ガタリンピックのときです。制服から泥んこになってもよい服装に着替えて出てきました。これから始まる興奮で、集合の場面もワイワイ・ガヤガヤしていました。全体指揮の先生の声に交じって難聴学級の担任の先生が声を出します。「5組の子たちが補聴器を外しているので、周りの子たちが先生の指示を伝えてあげてね!」一瞬で静かになりました。
 次は平和祈念セレモニーと被爆体験講話を聴いた場面です。
 セレモニーでは、一糸乱れぬ整列状況の下、代表生徒のハリのある声で二条中3年生の平和宣言が語られました。そして、下平作江(しもひらさくえ)さんの講演です。生徒たちはピンと背筋を伸ばし、耳だけでなく目と心でも聴くことができました。聴きながら何度も頷く生徒が居たことが忘れられません。下平さんに頂いた名刺の裏に次のようなコメントがあります。「1945年8月9日、10歳の私は爆心地より800mの防空壕で被爆しました。自宅付近にいた母と姉は黒こげになり、長崎医科大学で被爆した兄は3日後に黄色い汚物を吐きながら死にました。私は髪が抜け歯ぐきから出血、体には斑点ができて苦しみました。二度とこのような同じ苦しみを与えてはなりません。」うちの生徒は、しっかりと下平さんの思いを受け止めました。
 3つ目は、お世話になった民家さんとのお別れの場面です。
 涙を流している女子がいます。涙をこらえながら「ありがとうございます!」と告げている男子が居ます。「元気でやんなさいよ!」オッチャンやおばちゃんの暖かい声が聞こえます。まるで田舎へ帰った孫を都会の家へと送り出す場面のようです。こういう体験が確実に生徒の心を育てます。
 これらの場面が特に印象に残った理由は、その他の場面では笑顔がはじけ、常に生徒がキラキラと輝いていたからです。“純粋な心”をもち、常に一生懸命でその瞬間を楽しむ生徒を一層好きになりました。離村式でも述べましたが、「自慢の生徒」です。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the Top〜

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「祈りの意味」
 今年もツバメが飛び回る季節がやってきました。毎年玄関に巣を作られる家の方は困っておられるのではないかと思いますが、ツバメは益鳥ということで許されているのでしょう。もうすぐ可愛らしい雛が見られるのも楽しみです。
 さて、毎朝校門前で本校のシンボルとなっている“カナリーヤシ”に手を合わされている方を見ます。朝の散歩中のその方の日課となっているのでしょうが、樹に手を合わされているのを初めて見たときは驚きました。何を願っておられるのでしょうか。訊いてはおりませんが、“カナリーヤシ”がその方にとって特別で大切な存在であることに違いはありません。
 本校のカナリーヤシは、23年前、平安建都1200年記念事業の際に京都市立学校・幼稚園名木百選に選定されました。以下は、立札からの抜粋です。
○樹木名:カナリーヤシ(ヤシ科)  ○樹齢:約50年
○高さ:8m 幹まわり:170cm(もっと大きくなっていると思われます)
○由緒:旧二条高等女学校時代のシュロにかわって、昭和35年頃、本校教員によって旧本館正面に植樹されたもので、以来、二条中学校のシンボルとして親しまれている。
 これまで二条中学校の歴史を見守ってきたこの樹も、どうやら体力が衰えてきたようです。現在は幹の太さの割に上の方が大きくなり過ぎ、樹の老朽化もあって周りを支えないと危ない状態になっています。それでも堂々とシンボルとしての威風を感じさせてくれています。地域の方が手を合わされているのを見て、自分と同年齢のこの樹に親しみと同時に強い畏敬の念をもつようになりました。
 毎朝、愛犬檸檬を連れて散歩に出ますが、その経路にあるお地蔵さんと神さんに手を合わせます。習慣になっているので、檸檬もその間はおとなしく座って待ちます。
 先ず家族の健康と安全を祈願し、次に一日の学校生活が楽しく平穏に過ごせるよう祈ります。私は特定の宗教を信仰している訳ではありませんが、神様や仏様に手を合わせることは好きです。その時に自分の考えや行動の決意を確認しているのだと思っています。「健康でありますように!」は「健康に気を付けます」であり、「今日も平穏な学校生活が送れますように!」は「生徒や教職員、保護者や地域の方の行動に注意を払って温かみのある適切な対応を心がけます」と自分に言い聞かせているのです。
 明日からの「春テスト」が終われば、来週には九州方面へ修学旅行に出ます。
 当日の朝は「全員が無事に、大いに楽しんで帰ってこられますように!」と祈ることになると思いますが、「全員の安全に注意を払い、教職員と協力して生徒一人ひとりが楽しめる修学旅行にします」という決意を確認することになるでしょう。
 あの子たちと行く修学旅行が今から楽しみでなりません。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「続・春体観戦記」
 最終日まで試合の応援に明け暮れたGWでした。それでも、小説を一冊読めたのとDVDを4本見られたので、リフレッシュもバッチリできました。
 さて、春体を観ての感想の続編です。あくまでも素人一個人の感想なので、監督さんは是非気を悪くせずに読んでください。
 まずは女子テニス部の団体戦です。きっと緊張していたのでしょう。最初の長いラリーの末、決めなければならないボレーを前衛がミス。その後は思い切ったプレーができずアンラッキーな失点も続きました。でも、後衛がよく粘り踏ん張りました。お蔭で2人とも徐々にペースを取り戻して逆転勝利。2番目に出たペアは、逆に最初からとても良い雰囲気で試合を運び快勝しました。試合では入りが大切であることを思い知らされた一戦でした。
 バレー部の相手は決して弱くはない学校です。一つ違っていれば、うちが同じようになっていたでしょう。“ホームの利”がありましたね。圧倒的多数の大応援団の声援に後押しされた形で次々と好プレーが続きます。選手の表情も実によかったです。明るい笑顔で、小気味よいプレーが続きました。あの雰囲気を忘れないでほしいと思います。次の試合は前年度の優勝校です。残念ながら敵わなかったようです。
 吹奏楽部もGW中に「吹奏楽祭京都」に出演しました。本校の前が「すばる高校」と「京都橘高校」ということで、やりにくかったろうと思います。両校とも京都府を代表する優れた高校生バンドです。もの凄い迫力の演奏を見せつけられました。『委縮したのではないか?』そう懸念しましたが、間近で素晴らしい演奏を観られて感涙していたと顧問の先生から聞きました。舞台は中学生らしくキュートで、1年生も含めてビビらず堂々と演奏できたのがよかったです。大きな自信になったことでしょう。
 野球部は、今大会ベスト8に入りました。失礼ですが予想以上の出来です。失礼ついでに書きますが、実力以上の力が出せたのは何処よりも強い“チームの結束力”があったからです。試合に出ない人も一緒になって勝利を目指すと、こういう勝ち方ができるのだと再認識しました。3年生が辛抱強くチームを率いたことも勝因です。
 最後に男子バスケットボール部です。悔しい準優勝です。緊張感と相手からのプレッシャー、『負けられない』という自分自身に向けられた重圧とで普段なら入るゴールが幾つも外れました。決勝戦で初めてうちがリードされるシーンを観ました。数々の圧力を受け、指先のほんの少しのくるいがボールをゴールから外しました。1時間以上戦って、たったの2点差で優勝の前に準という文字が付く結果になりました。でも、彼らならきっと今回の敗戦を夏季大会へのエネルギーにかえてくれると信じています。
 数々の素敵なシーンを観させてもらいました。本番だけでできるものではありません。選手諸君、仲間や先生、保護者の方への感謝の気持ちを忘れないでいてください。

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「春体観戦記」
 爽やかな五月晴れが続きます。最近は。春と秋が極端に短くなったように思うのですがどうでしょう。春らしい今の季節を十分に楽しみたいものです。
 さて、春季大会真っ只中です。29日の総合開会式に続いて、翌日からは各会場で様々な種目の熱戦が繰り広げられています。観戦記を綴ります。
 まずはお詫びです。女子バスケットボールの試合は応援に行くことができませんでした。同日同時刻に女子ソフトテニスの開会式が行われました。テニスの専門部長である私はその場で挨拶をすることになっており、バスケ会場には教頭先生が行かれました。「力では劣ってはいなかったけれど、小さなミスが相手の得点へと繋がって結果的には負けてしまった」と聞きました。女子ソフトテニスの個人戦も、次の打ち合わせがあって長く会場に居ることができませんでした。団体戦は必ず観に行きます。
 さて、野球部の試合です。相手チームの監督は以前に勤務した学校で一緒だった先生です。野球の指導に関してとても熱心で、強くはなかった学校を近畿大会へまで導いた実力者です。試合後、彼からメールをもらいました。
「今日はありがとうございました。ご挨拶しようと探しましたが、すでに帰られていました。精一杯やりましたが悔しいです。」「冬にずいぶんと練習をしましたので、自信があったのですが…。二条の子たちの直向き(ひたむき)さにやられました。」
 力では相手が上だったかもしれません。でも、ベンチと応援席の力が選手に届き、大事なところでしぶといヒットを生んだように思います。また、苦しい場面でピッチャーがよく辛抱したことも勝機をつかんだ要因です。この勢いをもって次の試合にも臨んでほしいと思います。
 サッカー部の相手は。秋の大会でベスト8に入った強豪です。運動能力が高く身体もうちの生徒より一回り大きく感じました。後半に入ってから観戦したのですが、圧倒的にディフェンスの場面が多かったです。それでも、一生懸命に相手ゴールを目指して戦う姿に熱いものを感じました。劣勢の中にあっても決して諦めてはいませんでした。試合は敗れましたが、ホントによく戦ったと思います。試合後にグランドの隅で泣いている子たちを見て、きっとこの経験が夏の大会に活きると確信しました。
 男子バスケットボール部の公式戦を始めて観ました。流石に京都の“てっぺん”に居るだけのチームです。全く相手に試合をさせませんでした。彼らの試合を観ていると、バスケットが簡単なもののように思われました。(これは失礼!)うちの選手たちは決して大きくありません。だからスピードで勝負しているようです。軽いフットワークと鋭く素早いパスワークに相手が着いていけません。また、点数に大差がついても、決して攻撃の手を緩めることがなかったことにも好感をもちました。
 明日以降も試合は続きます。子どもたちの躍動する姿を見るのが益々楽しみです。

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「熱く戦い、キラキラ輝け!」
 シトシトと降る春の雨が新緑をより鮮やかに見せてくれました。正門の前の道に植樹されたハナミズキが美しく花を咲かせました。もう少し視線を下げると、つつじやさつきの花が咲きつつあることにも気づき、GWが近いことを実感させられます。
 さて、GWと言えば、中学校では春季大会です。各部の試合の応援に行くのが今から楽しみでなりません。今年は本校に新しく転勤してきましたので、それぞれの部がどの程度まで勝ち上がるのか分からない部分もありますが、逆にそれを確かめるのが楽しみでもあります。男子バスケットボール部が京都の“てっぺん”に居ることは知っています。そんな彼らがどんな試合運びをするのか、どんな態度で試合に臨むのか、それを見るのも実に楽しみです。願わくば、今大会でも優勝してほしいですし、その瞬間に立ち会いたいとも思っています。
 各部の試合に先立って、29日に西京極陸上競技場で春季総合体育大会の開会式が行われます。京都市中学校体育連盟(中体連)の伝統行事で、私が中学生の頃から行われています。中学3年生の時には生徒会長をしていたので旗手を務めもしました。校長になってからは別な緊張感をもって当日に臨んでいます。
『うちの生徒たちは胸を張って堂々と歩けるやろか?』一抹の不安です。
 毎年、杞憂に終わるのですが、この気持ちは、我が子の姿を見守るときの親の気持ちと同じです。入場行進は、約100人の選手が気持ちを1つにして取り組むのですから究極の団体戦だと考えています。1人でもいい加減な気持ちの人がいると、全体の見栄えが悪くなります。心を1つにして素晴らしい行進を披露してください。そして、二条中学校の生徒としての心意気を全市に向けて発信してください。
 総合開会式では、『若い力』という歌を歌います。1947年の第2回国民体育大会石川県大会に合わせて作られ、色々な大会の開会式で今も歌い継がれている名曲です。
1 若い力と感激に 燃えよ若人胸を張れ 歓喜あふれるユニフォーム
  肩にひとひら花が散る 花も輝け希望に満ちて 競え青春 強きもの
2 薫る英気と純情に 瞳明るいスポーツマン 僕の喜び君のもの
  上がる凱歌に虹がたつ 情け身にしむ熱こそ命 競え青春 強きもの
 私は今も、「燃えよ若人胸を張れ」と「僕の喜び君のもの」「情け身にしむ熱こそ命」の3か所を歌うときには身体が内側から熱くなるのを覚えます。
 二条中学校の生徒としてのプライドを見せてください。たとえ何回戦かで負けたとしても、最後までプライドをもち、堂々と胸を張って潔く戦ってほしいと願っています。また、誰かの勝利やどこかの部の勝利は、二条中学校全校生徒の喜びだということも忘れないでいてください。様々な場面で皆さんが輝くことを願っています。

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学校行事
11/16 学習相談
11/17 学習相談
11/20 学習相談
11/21 冬テスト
11/22 冬テスト
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