京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/20
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「還暦」
「校長先生,僕も先生と同じ誕生日です。」「へぇー,お前も60歳か?」「えっ,そんな…。13歳になりました。」1年生の男子との会話です(笑)。1年生はまだやっと13歳になったところなのですね。彼らの人生はまだまだこれからです。
 自分が60歳になるなんて,私の方は想像もしていなかった現実に直面しています。昨日の自分と比べても何も変わったところは感じませんが,10年前の自分,20年前の自分と比べると,確かに色々なことが変化しました。跳んだり走ったり投げたりの運動は,如実にその能力が低下しました。物覚えが悪くなり,物忘れも多くなりました。人の名前が“スっ”と出てきません。老眼鏡はもう何本ももっています。一方で,道端の草花や夜空の星に季節の移りかわりを感じたり,人と交わす挨拶や会話の内容が豊かになってきたりと,密かに喜んでる部分もあって,年をとることが悪いことばかりではないと思えたりもしています。
 さて,ついに還暦を迎えました。家族以外に本校の子どもたちや教職員からも盛大に祝ってもらい,大変嬉しい思いもしました。そもそも戦前の平均寿命は50歳に達していませんでした。還暦祝いの習慣は鎌倉時代に始まったらしいのですが,その当時の寿命はもっと短かったでしょう。だから,60歳の還暦は「長寿のお祝いとして」定着したようですが,今では「その人にこれまでの感謝の気持ちを伝えると共に,“これからもよろしくね”という気持ちを伝えるお祝いの場面」となっているようです。
 この際,還暦の意味について記しておこうと思います。「干支(えと)」という言葉があります。「今年の干支は丑(うし)」と言ったりしますが,正確にはこれは間違いです。干支は,甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の「十干(じっかん)」と,子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の「十二支(じゅうにし)」との組み合わせによって表されます。だから,「今年の干支は『辛丑(かのと・うし)』」というのが正しい言い方になります。ところで,10と12の最小公倍数は60で,同じ干支は60年に一度巡ってきます。つまり,『辛丑(かのと・うし)』の年に生まれた人は,60歳になったときにやっと干支が一回りすることになるので60歳を還暦と呼ぶのです。ああ,ややこしい。
 生徒会の取組で,「今年を漢字一文字で表現してください」という依頼を受けました。色々考えましたが「再」という文字を書いて提出しました。「再出発」,「再挑戦」などをイメージしています。干支を一回りして,今とてもフレッシュな気持ちでいます。
 今年度は,もう残り2か月を切りました。この間に生徒のため,教職員のため,保護者や地域の皆様のため,二条中学校のためにできることを考え,全力でそれに取り組みます。それが,還暦のお祝いをしてくれた皆さんへの恩返しだと思っています。

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