京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/06
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「ちりも積もれば…」
 山茶花の花がその盛りの時期を終え,とうとう散り始めました。年末から多くの人の目を楽しませてくれたその木々に感謝しながら,最近は毎朝花びらを拾い集めるのが日課になっています。それらの花びらは一枚なら全く重さを感じないのに,ちりとりに一杯になると結構な重さになります。
『あー,花びらにも重さがあったんや!』まだ夜が明けきらない道端で,そんな当たり前のことに小さく感動したりもしています。
 さて,1月が終わります。2月になれば受験シーズン本番を迎えます。私立高校受験に続いて公立高校の前期試検です。本校の場合,これまでこの段階で半数を超える3年生が進路を決定してきました。3年生は今,不安と向き合いながらも,自分で決めた内容の勉強を毎日やり続けていることだと思います。
 私の高校,大学入試というと,40年以上も前になります。合格するという保証がない中,やはり不安を抱えながら勉強していたことを思い出します。特に高校入試の際には進学塾や予備校へ通っていたわけではないので,どんな教材をどのようにやっていけばよいのか,それすら分からないままに勉強を進めていました。そんな中で,今も覚えている勉強方法があります。
 数学と英語に関しては薄めの問題集を購入しました。その問題集には「基本問題」「練習問題」「発展問題」があり,徐々に難しくなっていました。自分勝手に「発展問題まではできなくてもいいだろう」と思い,「基本問題」と「練習問題」については“問題を見たら解き方が分かる”ところまで繰り返しやることを決意しました。また,社会科の学習については,教科書のページ数を見て,例えばそれが300頁あるとすれば,「一日30頁読めば10日で一回読み終えられる」と単純に受験までの日数を考慮して何度も読み込むことにしました。
 私は,子どもの頃から「やると決めたら実行できるタイプ」で,毎日毎日単純に繰り返しました。どんなに疲れていても,眠くても,『今日は頭に入らないなあ』と思える日でも問題集と教科書読みとを続けました。いつの間にか,教科書の一部分を読めばその先が出てくるまでになり,問題集や教科書の端っこの汚れまで覚えていられるようになりました。今思い出すと恥ずかしいくらい武骨で単純で原始的な勉強方法ですが,当時はそれしか思いつかず,その方法が正しいと信じて取り組みました。毎日コツコツと取り組み,何度か問題集や教科書をやり(読み)切ると,不思議と自信が湧いてきたことを思い出します。
 3年生が授業で取り組んでいる諺160選の中に「ちりも積もればやまとなる」があります。意味は「ほんのわずかな事でも,それが重なり集まると大きなものになる」とありました。皆さん,小さなことでも大いに結構,自分の決めたことに粘り強く取り組んでみてはどうでしょうか。山茶花の花びらはそんなことを思わせてくれました。

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