京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/24
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「教師と生徒がつくる空気感」
 教室に学校独特の空気感が戻ってきました。昨日から各教室で授業が再開されてそう感じたところです。これまで実に長い時間を要しました。はじめて臨時休校となったのが昨年度の3月5日以降です。以来,約3か月間「休校」は続き,学校から独特の空気感が消えました。この間,卒業式や入学式,修了式や着任式・始業式は行うことができました。また,春休み中の部活動も実施できたし,5月18日から2週間は,学年別登校日や学習相談日を設けて生徒が自主登校をしてきました。しかし,学校独特の空気感を感じることはできませんでした。この空気感は,教師と生徒とが教室の中で授業をする時にこそ出来上がるのだということが,昨日はっきりと分かりました。
 「生徒主体の授業」,「教師ができるだけしゃべらない授業」,よい授業の見本としてよくそう表現されています。しかし,それでも授業の舵取りをしているのは教師であり,教師の目指す方向(授業の目標)へと生徒たちを導いているのです。
 すべての学級を見て回りました。生徒の人数は半分です。音楽の授業では歌うことが禁じられています。今年度初めての授業なので,まだオリエンテーションのような授業がほとんどでした。しかし,教師がイキイキとして活動していました。生徒たちも,本当に久しぶりの授業のなかで,教師の話を全身で受け入れようとしている印象を受けました。教師も生徒も学ぶことに,届けることに,学習に,授業に,そして,学校生活に飢えていたことがよく伝わってきました。
 学校再会の日,学年別集会で次の通り述べました。「学校に行けない“しんどさ”を学んだ君たちは,そのことによって,学校で学ぶ大切さを知りました。家庭学習の大事さにも気づけたと思います。また,学校で先生や仲間と一緒に行動する楽しさやその大切さにも改めて気づけたことだと思います。だから,3か月間の空白の部分を十分に取り返せると思うのです。」そして昨日,それが実現可能だと実感した次第です。
 「起立・礼・着席」の挨拶から始まって,本時の目標と展開の提示,教師の発問とそれに答える生徒の声。おそらく教師も生徒も1時間の授業を懐かしく,楽しく,そして本当に大切なものに感じたことだと思います。この気持ちを卒業まで持ち続けてこれからの授業に臨んでもらいたいです。
 太平洋戦争のとき,学校へ行きたくても行けなかった人たちが,その後の日本を「世界第2位の経済大国」にしたように,今の子どもたちがつくる未来は,実はとても明るいのかもしれません。その頃の社会がどのようなものなのか,想像もつきませんが,きっとこの子たちはやってくれると信じて,教師として彼らを大いに鍛え,教え育み,寄り添いながら共に成長していきたいと思います。
 教師と生徒がつくる「独特の空気感」を今後も感じ続けたいです。これまで当たり前にあった授業の雰囲気,教室から聞こえてくる教師の声,これこそが学校です。

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