京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/24
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「学校再開に向けて」
 我が教師人生において,こんなテーマでエッセイを書くなんて思いもしませんでした。今年度,3学年が揃って学校生活を送ったのはたったの1日です。しかもまだ生徒が一同に揃う場面は一度も作れずにいます。全校集会が大好きな私にとってはそれが残念でなりません。というのも,全校集会は,一つのテーマについて同時にみんなで考えることができるという点で,学校という組織にとっては大変意味のある場面だと考えているからです。現状からすると,まだ当分の間は難しそうですが,一日も早く全校集会ができるようになってほしいです。
 5月18日から2週間にわたって生徒の自主登校による「学習相談期間」を実施してきました。学年によって差はありましたが,特に3年生の出席率は高く,学校生活を待ち焦がれていた様子が感じられます。学校が再開されるにあたって,彼らの気持ちに応えられるよう全力を尽くそうと決意を新たにしています。
 この間,全国中学校体育大会や近畿大会,府大会の中止や吹奏楽コンクールの中止が決定されました。学校関係者にとって身近な多くの大会やイベントも次々と中止されるに至り,気になっていることがあります。それは,一旦止めてしまうと,次に再開しようとしたときに必要なエネルギーは,継続してきた場合の何倍も必要になるだろうということです。こんなことを書くと不謹慎だと思われるかもしれませんが,大会やイベントがなくなるとその準備や運営に掛ける労力や時間も必要なくなるので,その面では楽です。そこに“落とし穴”があるのです。一旦“楽(らく)”を味わってしまうと,多くの人間は再び“しんどい”ことに向き合えなくなりがちだからです。
 今後,例年の行事をどうするかを決めなければならないことが幾つも起こるでしょう。その際,「やるか止めるか」でなく,「どうしたら継続できるのか!?」という論点で議論したいと思うのですがどうでしょう。生徒会やPTAの活動においても同様です。「安全を確保しながら,どうして継続するのか」そういう議論をしたいものです。
 接触を避ける,話合い活動を避ける,合唱や合奏に気を付けるなど,新型コロナウイルスは,これまで私たちが学校教育で大切にしてきた活動をどんどんさせないようにします。接触を避けるのは,自分や相手がウイルスをもっているかもしれないと疑っているからです。新型コロナは「人を信じて心を開こう」と言ってきたこれまでの仲間づくり,集団づくりのあり方を否定するもので,生徒や教師の結びつきを切り離そうとする何とも悪質なウイルスです。こんなものに負けてはいられません。
 自主登校が始まる前,「学校に来るの,楽しみか?」という私の問いかけに「ハイ,すっごく楽しみです。」と,瞳をキラキラと輝かせてそう語った生徒らを失望させるわけにはいきません。これまで築いてきた生徒や教職員との絆はそう簡単に断ち切れるものではありません。それを信じて,さあ,思い切って再スタートを切りましょう。

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