京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/25
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「振り返ってみて」
 生徒の皆さん,皆さんには将来就きたい職業がありますか。それを「夢」と表現する人もいるかもしれませんね。今回は私のことを書きます。何かの参考にしてもらえれば嬉しいです。
 私は,小学校の5・6年の時の担任の先生が好きで,「先生」という職業に憧れを抱きました。結構わんぱく者だった私を大事にしてくださったという印象を今ももっています。中学校の入学式では「新入生代表」で誓いの言葉を述べさせてももらいました。教員養成系の大学に合格したときも教員採用試験にパスしたときもその先生に報告しました。そんな私は,実は“小学校の先生”になろうと思っていたのです。採用試験も小学校を受験しました。体育の実技試験がこの二条中学校で行われたことを思い出します。小学校の先生を目指した理由はもう一つあります。当時は全国的に中学校が厳しい“荒れ”の状態にありました。保護者の方の中には覚えておられる方もあると思いますが,「金八先生」でそういう学校の様子がモチーフとなり,生徒の加藤が逮捕されるというストーリーが話題を呼びました。大学生だった私は,元々「小学校の先生になりたい」という気持ちがあったからでしょうが,『小学校教育がしっかりとしていれば,中学生が荒れることはない。』と本気で考えていました。だから一層,小学校の先生になりたいという気持ちを強くしていました。
 大学の卒業式までの期間,私は最後の休暇を楽しく過ごすべく春山へスキーに行っていました。そこへ母からの電話です。「産休でお休みになられる先生の代替教員として明日から勤務してほしいと教育委員会から連絡があったよ。」翌日,真っ黒に日焼けした顔で初めての職場へ向かいました。そこで40日ほど過ごすことになったのですが,その途中で教育委員会から呼び出されました。「君を中学校教諭として採用したいのだが,意向はどうか。」そんな事を言われて断ることもできず,中学校の先生としてスタートを切ることになりました。
 ここから先は昨年度の3月14日号に記した通りです。生徒指導に追われる日々に負けそうなときには,『とりあえず3年間は踏ん張って,小学校の先生に戻してもらおう!』と考えたりもしました。ところが,初めての卒業式を観,翌年初めての卒業生を出した時には『小学校の先生に戻りたい』という気持ちは全く失くしていました。
 アッという間に教師生活を終える年を迎えました。そんな年にコロナウイルス騒動で,十分な仕事ができないもどかしさを感じてもいます。今こそ敢えて言いたいです。「教師は,やりがいのある素晴らしい職業です。」この仕事に就いて,これまで頑張ってこれたことは本当に良かったと思っています。「自分がやりたい,こんなに楽しい仕事をしていて給料までもらっていいのかな。」新規採用当時,実際に感じたことですが,このことは今でも思っています。

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