京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/08
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「子どもにつけさせたい力」
 毎年,年度の最初の職員会議で二条中学校の「目指す生徒像」を共有します。校長が提案して全教職員で確認します。今年度,少し変更しました。以下に紹介します。
★「確かな学力」を身につけ,希望する進路の実現に向けて学力向上に取り組む生徒
★豊かな人権感覚を磨き,「共生社会」の実現を目指して行動する心豊かな生徒
★「生命の尊厳」をすべての基盤として,心身を鍛え,心身の健康に取り組む生徒
 これまで通り「知・徳・体」の観点から生徒像を定めていますが,子どもたちにはバランスよく成長していってほしいという願いを込めています。このバランスのことで言うと面白いたとえがあります。大学生の頃,「倫理学概論」という講義の中で小寺正一先生から聞いた話です。強烈な印象があったので,その後もずっと覚えています。
 因みに,小寺先生は大学を引退後,京都市教育委員会の顧問としてご活躍になられました。私も委員会に在籍した3年間は楽しく一緒にお仕事をさせていただきました。
 「すごく頭がよくて,運動能力抜群の“泥棒”が居たらどうか」という話で,人が社会で生きていく上で「徳」の部分が如何に大切かということが言われています。
 さて,二条中学校ではこの2年間,生徒に「対話できる力」をつけるべく取り組んできました。各教科,全学年がチームとして一斉に取り組んだので一気にその力が高められたのではないかと思っています。
 ところで,なぜ「対話できる力」なのかをもう一度説明しておきます。
 子どもが社会に出たとき,生きていく上で必要とされる力が見直されて久しいです。「何を知っているか」(知識・理解)よりも「何ができるか」(技能・表現)により重きが置かれるようになりました。とりわけ,表現力の中でも周りの人や取引先の人に上手く自己表現が出来たり,商品の価値を伝えたりできる力(コミュニケーション力)が重要であるとされました。実際,私の息子から聞いた話ですが,彼が受けた会社の面接は次のようなものだったそうです。面接官が言います。「私は活字を読むのが嫌いです。そんな私を『本を買いたい』という気持ちにさせてください。」
 「終身雇用制」も「年功序列賃金制」も一般企業ではなくなってきました。新しい企業ほどこの傾向は強く,優秀な人材のヘッドハンティングや転職,若い人の起業はまったく珍しくありません。このような時代だからこそ,自己表現力や,とりわけ豊かなコミュニケーション力が必要になってくるのです。また,会話や対話は脳を活性化するだけでなく,対話の中から得られた知識は定着しやすいともいわれています。
 新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から,授業内容を変更していく必要があるとは思いますが,今年度も生徒に「対話できる力」をつけるべく授業を工夫・改善して取り組んでいきます。保護者や地域の皆様方のご理解とご支援をお願いします。
※写真は昨年度の1年生の授業の様子です。

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