京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/08
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「自分の身を守る」
 新型コロナウイルスの感染者数が
20.000人、死亡者数が400人を越えました。先週、このエッセイを書いた時に比べて約2.5倍に増加したことになります。先日から、TVで中国武漢市の病院の様子が映し出されています。
「私達は、ここで死を待つだけだ!」と嘆き泣き叫ぶ看護師の姿を見たときには、まるで映画のシーンを観ているようで、何とも言えない気持ちになりました。もはや、中国だけの対応では追いつかないように思えます。とはいえ、目に見えないウイルスという敵の中に他国の医療スタッフが駆けつけるのは難しいようにも思います。『自分に出来ることはないのか』と考えてもみますが、私たちには自分の身を守る(予防)以外にないと思いますし、それに全力を尽くすべきです。
 さて、今日の6時間目に「薬物乱用防止教室」を行いました。時々、有名な芸能人やスポーツ選手が薬物に手を染め逮捕されるという報道を見ます。薬物の使用はTVや映画の中のこと、反社会や裏社会でのできごとだと思っていたのはもう随分と前のことです。本市でも、高校生や中学生がそれを使用していたという事実があります。もはや、薬物は私たちのすぐ近くにまで迫ってきていると認識しなければなりません。
 今日、お話ししてくださったのはかつて薬物依存症になり、心身共にボロボロになった経験をもつ方々です。リハビリのための施設やそこに勤める人との出会いによって、依存症から立ち直られました。一人では難しかったであろうことも"仲間"と一緒に進められたそうです。目の前の"しんどい状況"(これは、何も特別なことではないといった印象を受けました)から逃れたい一心で始めた薬物ですが、いつの間にか依存症になり、それがなければ生きていけない状態に陥られます。立ち直るには、相当な決意と労力と時間とを費やされたことでしょう。友達や社会的な立場や信用など、失ったものがたくさんあったとも思います。
 今回、生徒指導部長からこの提案を聴いた時、『中学生にとって生々しすぎるのではないか』と思いました。しかし、思い切ってやってよかったです。やっぱり本物には力があります。あの方々が薬物に手を出すきっかけとなった家族や友人との関係が、今の本校生徒の中にないとは言えません。内容が、話し手の体験談で極めて具体的だっただけに、子どもたちにはとても考えやすかっただろうとも思います。
 冒頭に新型コロナウイルスのことを書きました。それとは違い、薬物の場合はいくら近くまで忍び寄ってこようとも、自分の意志で避けることができます。今日聴いたお話は、あの方たちにとって、多分誇れる内容ではないでしょう。それでも話してくださった"その思い"をしっかりと受け止めなければなりません。将来、万が一、薬物の魔の手が迫ってきたとしても、私たちはキッパリと拒める力を身につけましょう。それが、今日の講師の方々への恩返しにもなると思います

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