最新更新日:2024/09/17 | |
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜
「遅咲きの花」
2学期が始まって1週間が経ちました。立秋がすんで暦の上では秋となるわけですがまだ8月で猛暑日が続きます。 夏の甲子園が終わって、今は専らインドネシアで行われているアジア大会に話題が集中しています。水泳にはじまり、日本選手の活躍が毎日報道されています。そんな中、最も強く私の印象に残っているのが女子マラソンでの野上恵子選手の銀メダル獲得です。 野上選手は、中学時代、文化系の部に入るつもりでいたところ、姉の影響で仕方なく陸上部に入ったそうです。中学時代の成績は振るわず、高校は駅伝で有名な兵庫県の須磨学園に進学します。しかし、ここでも怪我が続いて3年間補欠。実業団に入ってからも鳴かず飛ばずの状態だったとか。転機は29歳になって取り組んだマラソン。初めての名古屋ウィメンズマラソンには一般選手として参加しました。30歳を過ぎてからマラソンで上位に入賞できるようになり、今年度の名古屋ウィメンズで日本人3位になってアジア大会代表に選ばれました。選考結果を聞いた時、「私でいいのでしょうか」と語ったとか。そんな経歴を持つ野上選手です。 25キロ付近でバーレーンのチェリモ選手が飛び出し、それには着いていけず、彼女を含めた3人の選手が銀・銅メダル争いをする展開になりました。ここからが観ていて手に汗を握ったところです。30キロの給水時、前日の男子マラソンで優勝した井上選手から「あとは気持ちです!」という言葉と共に給水ボトルを受け取ります。 「コツコツやっていればいつかは成長できる。粘り強さは負けない。諦めが悪いのが私の特徴」と本人が言うように、しんどいでしょうに給水のたびにスパートをかけます。1回目のスパートに韓国の選手がついていけず、これでメダルが確定しました。そして、解説の高橋尚子さんが「私なら次の上り坂で…」と言っていた通り、帽子とサングラスをとってそこで2度目のスパート。凛々しい表情がTV画面に眩しく映し出されました。この時は、画面を見ながら『がんばれ!』を連発しました。北朝鮮の選手を見る見る引き離し、最後は余裕の銀メダル獲得でした。 女性の体力のピークは一般的に男子より早く、23〜25歳頃と言われています。これも解説の高橋さんの話ですが、彼女の場合は中学高校時代、怪我の影響であまり身体を酷使してこなかったことが遅咲きできた理由ではないかということでした。 3年生は、最後の試合を終えて引退した人が多いと思います。色々な思いをもっていることでしょう。しかし、競技人生はまだまだ始まったばかりです。 野上さんのように、コツコツとやっていればいつかは成長できるはずです。かく言う私も、最も活躍できたのは大学生以降でした。 これまでの経験は決して無駄ではありません。しっかりと今後の人生に活かしてほしいと願っています。 |
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