京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/08
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「幸せにならねばならない」
 16日(土)、前任校の若い教員2人の結婚式と結婚披露宴に出席してきました。今は2人ともそこを離れて別々の学校で頑張っています。今回は「乾杯の音頭」を任されました。乾杯の発声の前にはスピーチも行いました。(そちらがメインです…笑…)
 こういう席上で、私はいつも若い二人に同じメッセージを贈ることにしています。それが「幸せにならねばならない」ということです。
 現在、日本の社会には様々な原因で厳しい環境の下で生活することを余儀なくされている子どもたちが少なくありません。6人に1人が貧困だと言われる今の社会にあって、結婚披露宴をしない人は少なくないと思います。日々の生活には経済的にも時間的にも“ゆとり”がなく、体を寄せ合うようにして暮らしている家族をこれまでいくつも観てきました。そういう家庭に育った子どもたちにとって、一番のモデルは学校の先生です。教師は、夫婦が互いを尊敬し合って不仲よくすること、愛情をもって子どもを育てること、そういうことを受け持つ子どもに具体的に見せる必要があると思っています。休日の部活動に子どもを連れて学校に来る先生が居ます。色々な事情があってそうしているのでしょうが、これも悪いことではないと考えます。この機会に子どもへの接し方を見せ、生徒が憧れるような親子関係を伝えればよいのです。
 それぞれ違った環境で育った元々は他人の2人が夫婦になります。生活習慣や考え方が異なっていて当然です。一緒に暮らすようになって初めて気づくことも多くあるでしょう。家族になるとは、互いがそれらを受け入れながら、新しいその家庭の文化を作っていくことです。その過程には色々なことが起こります。喧嘩があって当然です。その時に思い出してほしいのです。私たち教師は、子どもたちのモデルにならなければならない、幸せにならねばならないのだと。幸せはやってくるものではありません。理想的な夫婦像や家庭像を抱いて築いていく先にあるものなのです。
 先日、父の一周忌法要を済ませました。父の世話がなくなって母が少々弱りましたが、私の弟妹の家族も含めて、父のいない生活にも慣れました。父の代わりに地域の行事や寺社関係の会合に出る機会も増えました。その立場になって初めて、父が家族のためにやっていてくれていたこととその配慮の多さに気づきます。
『こんな時、父ならどうするだろう』近頃はよく考えます。私が家族や親戚、近所との付き合い方、更に人生について考えるとき、そのモデルの中に父が居ます。
 学校では教職員や生徒のモデルにならなければ…と考えて行動してきたつもりです。社会的な面だけではありません。そういう家庭をも築かなければならないと思って努めてきました。意識し過ぎだと笑われるかもしれません。でも、若い先生方には、是非ともそういう気持ちをもって生活してほしいと思っています。

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