京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/21
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5年生 花背山の家宿泊学習 7月3日(水)〜5日(金)        

教育の原点を見つめ直す

 校庭の柿の木が色鮮やかな緑に包まれています。5月5日は端午の節句,あちこちで鯉のぼりを目にするようになりました。鯉のぼりは江戸中期に庶民の間で広がったといわれています。中国に伝わる「登竜門」の伝説になぞられ,「どんな試練にも耐えてたくましく立派な人に育ってほしい」という願いを込めて立てられるようになったとのことです。
 さて,新しい教職員や友達との出会いから一ケ月が経ち,子どもたちも新しい学年・学級の雰囲気に少しずつ慣れてきたようです。学校の最大の使命は「学力の向上」にあります。「学習意欲」「基礎基本の知識や技能」「学習したことを活用する力」等を育むとともに,その根底にある「人間力」を高めていかないと本当の学力にはなりません。その「人間力」の中心にあるもの,それは「人と人がつながり,人と人が信頼すること」にあると私は思っています。一方的に人を批判するのではなく,「集団の中で自分はどうするべきなのか」主体的に考え判断し行動していく,互いに相手の人格を尊重し協力しあって「みんなが幸せな社会」を築いていくことが,今求められているのです。様々な取組を通して「コミュニケーション」「他への思いやり」「規範意識」等々,「人と人との関係で何を大切にしていくのか」という,教育の原点を見つめ直す一年にしていきたい…,そして「あいさつをする」「人の話をしっかり聞く」「けじめをつける」等々,「当たり前のことが当たり前にできる子」を育てていきたい…と強く願っている次第です。
 5月6日は「放課後学び教室」の開講式。実行委員会の方々が着々と準備を進めていただいています。「学校運営協議会」「ふれあい土曜塾」の活動も始まります。こうした取組は,すべて地域の皆様の主体的な運営によるボランティア活動です。地域の皆様方があたたかい気持ちで子どもたちを育てていただいていることに心より感謝申し上げます。学校も教職員がベクトルを一つに合わせ「チーム板橋」として全力で教育活動を進めて参ります。
 「朝になると行きたくて仕方がない伏見板橋小学校」,「夕方になると帰りたくて仕方がないわが家」そして「いつまでも住み続けたいまち・板橋」…そんな学校・家庭・地域をめざして共に歩んでいきたいと思います。変わらぬご支援をどうかよろしくお願いいたします。

「うさぎとかめ」のお話

 校庭のしだれ桜が満開となり,花壇には,色とりどりの花が美しく咲き誇っています。4月6日入学式を行い,83名の新一年生を迎えました。進級した子どもたちと合わせて全校児童526名,20学級,教職員数35名の学校組織で平成22年度が始まりました。
 本校では,学校教育目標「夢を抱き,心豊かにたくましく生きる板橋の子の育成」とし,「学ぶ楽しさ,生きる喜びが実践できる学校」構想のもと,次の5つのめざす子ども像を設定しています。
○やる気のある子   ○思いやりのある子  ○あいさつのできる子
○ありがとうの言える子 ○やりぬく子
 始業式で子どもたちに次のような話をしました。「〈うさぎとかめ〉のお話で,なぜうさぎはかめに負けたのでしょうか。実は途中でうさぎが居眠りをしたからではないのです。元々うさぎとかめでは,比べものにならない程,走る速さは違っています。かめは自分が遅いことは知っていました。しかしかめの目標はうさぎに勝つことではなく,山の麓まで行き着くことだったのです。一方,うさぎはかめに勝つことを目標にしました。その慢心さが油断となって居眠りをし,あのような結果になってしまったのです。かめは自分の力とうさぎの力をくらべることはしませんでした。自分のよさを信じて競争に挑んだのです。みなさんも自分のよさや持ち味を信じて,自分の目標に向かってがんばりましょう。」
 目標をもち,一度「やる」と決めたら,最後まであきらめずやりぬく子,そして自分のことだけでなく,常に人に対して思いやりをもち,きちんと挨拶ができたり,人に何かをしてもらった時は,素直に感謝の気持ちを伝えられる子…そのような子どもを育てたいと考えています。
 明治5年の開校から数えて,今年創立138年目を迎える伏見板橋小学校。輝かしい伝統と校風を受け継ぎながら,学校・家庭・地域の皆様が力を合わせて「子ども」という宝物を育てていきたいと思います。本年度も皆様の変わらぬご支援を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。


「本校の金屏風」
 毎年,卒業式や入学式で使用している本校の金屏風。屏風に亀裂が入るなど痛みが目立ってきましたので,校下の表具師にみていただきました。すると「布に本金を貼るという製法で丁寧なつくりです。屏風の骨も丈夫で,四方の留め金具に校章が入っている特注品。とても値打がある屏風なので安易な応急措置はしない方がいいですよ。」ということでした。昭和8年度卒業生の卒業記念品として本校に寄贈されて以来,多くの子どもたちを見つめつづけてきた金屏風。まだまだ現役として,これからも子どもたちを見守っていきます。
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