最新更新日:2024/09/26 | |
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「願 う」 ということ
新年あけましておめでとうございます。元日の朝,郵便ポストを開けると, 多くの教え子たちから「結婚しました」「仕事を頑張っています」「5人目の子どもが生まれました」等の近況を綴った年賀状が届いており,それを読みながら至福のひと時を過ごしました。そしてその後,初詣に行きました。産土神社は人人…で一杯でしたが,子どもたちの健やかな成長と健康安全を祈願いたしました。昨年は大河ドラマによって龍馬ブームが起こり,学校界隈も多くの観光客で賑わいましたが,龍馬の持っている大きな夢とダイナミズム…。閉塞感漂う中で,人々は龍馬のような人物の出現を待っているのかもしれません。
このようなことを考えていた時,ふと次の話を思い出しました。随分昔ですが,松下電器の創業者・松下幸之助氏が「ダム経営(資金をプールしておいて,その資金を基に事業を展開していく経営方法)」について店主たちに講演をした時のことです。ある店主が「私たちはその資金がないから困っているのです。どうしたらいいのですか。」という質問をしたというのです。その時松下氏は,少し考えてからひと言「願うことですな」と答えたという話です。「プラス思考」「当事者意識」「実践」等について考える上で,大いに示唆される話です。 「願う」というのは自分が生きる上での「柱」を,自分の心の内に立てることです。この願いを実現していくためには,目標設定をする必要があります。その視点として次のような点があります。「願いが自他共にプラスになったり,社会の幸福に繋がったりするものであること」「いつまでに実現させるのか期限と到達点が明らかであること」「達成のための具体的計画と,強い意志を持つこと」,この内の一つが欠けても願いは実現しないでしょう。 考えてみれば教育も,様々な場面においてこうしたプロセスを繰り返して,子どもたち自らが小さな成功体験を積み重ねるところに意義があるのではないかと思います。教育もまた願い…,そして教育は子どもたちの笑顔を見るためにあります。「子どもたちの笑顔を絶やさないために,人・もの・事との出会いを通して生きる力を見通した真の学力をつける必要がある。そのために今年も教職員一丸となって子どもたちに感動の種まきをしていこう」…そんなことを考えながら元日を過ごした次第です。 6年生は,残り3か月間,小学校生活最後の日々を送ることになります。卒業までの日々が充実したものになることを心より願っています。PTA・保護者・地域の皆様,本年もどうかよろしくお願い申し上げます。 |
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