学校日記

本校ではじめてとなる卒業証書授与式を挙行いたしました!

公開日
2026/02/28
更新日
2026/02/28

校長室より

 さる2月27日(金)、本校・開建高校のはじめてとなる第1回目の卒業証書授与式を挙行いたしました。厳しい冬の時期を越え、確かな春の息吹が感じられる中で、心に残る思い出深い、涙溢れる卒業式となりました。

 本校の卒業生の皆さん、保護者の皆様、御卒業おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。


 〇学校長の式辞は、以下の内容のお話をさせていただきました。


 柔らかな春の息吹が満ち始め、躍動の気配を漂わせる今日のよき日に、京都市立開建高等学校 第1回卒業証書授与式を挙行できますことは、大きな慶びであり、深く感謝申し上げます。本日は、公私ともご多忙の中、京都市教育委員会 指導部学校指導課 高校教育担当課長 小枝 大祐 様、指導主事 竹下 玄太 様、本校学校運営協議会理事長・唐橋自治会連合会会長 天野 広一 様をはじめ、PTA役員の皆様、そして、保護者の皆様のご臨席を賜りまして、厚く御礼申し上げます。

 ただ今、卒業証書を授与されました本校ルミノベーション科227名の卒業生の皆さん、御卒業おめでとうございます。令和5年4月に開校した本校の栄えある1期生として入学し、本校で過ごした高校生活は、皆さんにとってかけがえのない3年間になったと思っております。3年前の入学式において、開建高校の1期生として、「Learning by doing:自らなすことによって学ぶ」という教育理念のもと、皆さん一人一人が主体的・能動的に考え、学んでいく教育活動を行っていくとともに、仲間をはじめ多様な方々との対話と協働を通して、人と人のつながりを大切することで、自らの可能性や良さを発見し、希望をもって未来を協創していく力を身に付けることを、皆さんに託して、高校生活をスタートしてもらいました。


 入学からの3年間を振り返りますと、本校・開建高校でしか味わえない様々な経験や特色ある取組を積み重ねながら、高校生活を過ごされてきました。そこで巡り会えた仲間と共に学び共に考え、自己実現をめざして取り組んだ濃密な日々は、いま懐かしい思い出として、かけ巡っていることでしょう。皆さん一人一人が、この3年間に輝きを放った活動や取組は数多くありましたが、特に3年生になった今年度は、最上級生として自覚と責任もって行動力を発揮し、まつり実行委員会や生徒会本部の皆さんと協創しながら、本校で最も重要な学校行事と位置付けている文化祭と体育祭の準備から企画・運営まで主体的に取り組み、新たな開建高校の伝統を築いてくれました。

 残暑厳しい9月に実施した文化祭では、全学年全クラスが取り組んだ舞台発表をはじめ、調理を伴う模擬店では長蛇の列で大繁盛し、一人一人の生徒が夢中になる新たな文化祭のあり方を示してくれました。10月に開催した体育祭では、昨年度の反省を活かし、課題をしっかりと改善しながら、学年を超え色別に分かれて実施した応援合戦をはじめ、仮り人競争や棒引き等、創意工夫を凝らしながら、全員が楽しめる競技を新たに考案し、大いに盛り上げるすばらしい体育祭を創り上げてくれました。さらに、京都市南区役所の依頼を受けて実施した「南区制70周年記念事業」のロゴマーク・キャッチフレーズの作成や「南区ふれ合いまつり」など地域活動において、生徒会本部や未来協創会議のメンバーをはじめ、様々な部活動や有志の生徒の皆さんが、それぞれの立場で参画し、地域社会の文化や伝統、魅力を実際に体感しながら、社会に貢献する活動を行い、地域と共に協創していく学校づくりに寄与してくれました。


 普段の授業をはじめ、放課後遅くまで残り学習や学校行事、課外活動に取り組んだ時間、グラウンドやアリーナで仲間と共に汗を流しながら部活動に打ち込んだ時間、その1つ1つがかけがえのない思い出になっていることでしょう。皆さんのかけがえのない時間を共に過ごす場として本校があり、多くの「とき」を過ごしてきました。

 本日の卒業式は、皆さんで共に過ごした「とき」を胸に刻み、これから始まるそれぞれの新たなステージへと繋げていく旅立ちの場にしてもらいたいと思っております。これから始まる皆さんの輝かしい新たなステージを創っていくうえで、大切にしてほしい事柄を贈る言葉として、お話させていただきます。


 1つ目は「幸運は準備された心に宿る」ということです。

この言葉は、昨年12月にノーベル化学賞を受賞され、本校の前身の塔南高校卒業生で、本校の学術顧問である京都大学の理事・副学長の北川進先生が話された言葉です。その北川先生は、共に学び共に語り合ってきた仲間をはじめ、教職員や各分野の多様な方々と出会い、その中で様々な経験をしながら、日々の努力を積み重ね準備をしていくことが、将来の可能性につながり、大きな成果を生むと語られています。まさに、本校の教育理念そのものであり、皆さんには、これからも仲間や多様な方々との出会いを大切にし、常に努力を惜しまず、向上心を忘れず、日々研鑽を積み重ね、自らの力で可能性を広げて、自己実現を目指して果敢に挑戦してください。


 2つ目は、「変化に適応できる力を身に付ける」ということです。

進化論で有名なチャールズ・ダーウィン 氏の言葉に、「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることができるのは、変化に適応できる者である。」という名言を残されています。先行き不透明で変化の激しいこれからの社会を生きていくためには、その変化に適応できる力を身に付けなければなりません。皆さんは、本校での3年間の学びや探究活動をはじめ、すべての教育活動の中で、このスキルを着実に培ってきました。どうか自信を持って変化を恐れず、柔軟な思考をもって、行動を変えられる人間になってください。そして、これからの社会を主体的に形成し、貢献していく人材として、より良い未来社会を創出してください。


 3つ目は、「開建高校の卒業生であることに誇りを持ち続け、これからの人生を歩んでほしい」ということです。

自らの意志で本校に入学し、目標や夢に向かって歩んできた3年間の高校生活は、いつまでも忘れることはないでしょう。本校で過ごした日々、そして、数えきれないほどの思い出が、脳裏に深く刻まれ、その1つ1つの出来事がこれからの人生にとって、大きな財産となっていきます。皆さんには、本校で出会った仲間や多くの方々との関りをいつまでも大切にし、母校を誇らしく思う気持ちを持ち続け、皆さん一人一人の唯一無二の人生を力強く、生き生きと歩み続けてください。


 結びにあたり、ご臨席賜りました保護者の皆様に、御挨拶申し上げます。本日はお子様の御卒業、誠におめでとうございます。お子様は、本校で様々な経験を積みながら高校生活を過ごされてきました。その姿を見守り、嬉しい時には共に喜び、苦しんでいる時には励ましながらの3年間であったと思っております。立派に成長されたお子様が新たな旅立ちを迎える本日、まさに感慨無量のことと拝察いたします。これまでの本校の教育活動に対しまして、温かい御支援並びに御協力を賜りましたことを、心から感謝申し上げます。


 さて、卒業生の皆さん、いよいよ本校を巣立つときが来ました。この3年間、私たち教職員は、卒業生の皆さんの可能性や良さを信じて、寄り添い励ましながら伴走してまいりました。227通りの卒業生の皆さんの成長は、私たちの教職員の「宝物」です。卒業生の皆さんには、開建高校1期生として誇りを胸に、常に挑戦する気持ちを持ち続け、自らの「志」や「夢」の実現に向けて突き進んでください。卒業生の皆さん一人一人が、それぞれの世界に向けて力強く旅立ち、それに続く輝かしい未来が訪れることを心から願いまして式辞といたします。


                             令和8年 2月27日

                             京都市立開建高等学校長

                                   尾﨑 嘉彦