学校日記

Global CitizenshipⅠ~「誰もが自由でいられる世界」第1回:感度としての自由~

公開日
2026/04/27
更新日
2026/04/24

学校の様子

 こんにちは、GC教育部です♪


 紫野高校1年生の総合的な探究の時間「Global CitizenshipⅠ」の様子をお伝えします!


 Global CitizenshipⅠでは、「自他ともに自由で幸福な生活を送ることができる、共生可能な社会の実現に向けて、一歩を踏み出す」ことを目指して学びを進めています。今年度も、最初の単元である「誰もが自由でいられる世界を形作ろう!」の第1回の授業が始まりました。1回目の授業では、Google Classroomへの登録や担当教員の自己紹介を行った後、紫野高校の総合的な探究の時間がどのような学びであるのかを共有しました。そのうえで、紫野高校の校是の一つである「自由」をテーマに、自分自身の経験をふり返る活動に取り組みました。


 今回、生徒たちが表現したテーマは、「これまでの人生を振り返って、一番ワクワクしたこと」です。この活動で大切にしたのは、「自由」の要素の一つである感度です。自由というと、「好きなことを選べること」や「制約がないこと」を思い浮かべやすいかもしれません。しかし本校では、それだけでなく、「自分がどのようなときに心が動くのか」「どのような瞬間に生き生きできるのか」に気づくことも、自由を考えるうえで大切だと考えています。自分の内側の反応に目を向けることは、自分にとっての自由のあり方を見つけていく第一歩になるからです。


 授業では、レゴ®シリアスプレイ®という対話の手法を用いて、本来は目に見えない「経験」「感情」「価値観」を作品として表現しました。本校がこの手法を取り入れているのは、言葉だけではうまく表しにくい思いや感覚も、作品にすることで見えやすくなり、互いに伝え合いやすくなるからです。作品を介して語ることで、生徒は自分の経験をより深く見つめ直すことができ、同時に、他者の感じ方や価値観にも自然と耳を傾けることができます。


 また、この授業には、自分の思いや考えを「形を通して表現する力」を育てる意味もあります。たとえば、楽しかった出来事をそのまま再現するのではなく、そのときの気持ちや、自分にとっての意味を作品で表そうとすることで、生徒たちは自分の内面を少しずつ言葉にできるようになっていきます。こうした経験は、今後の探究活動の中で、自分の考えを深めたり、他者にわかる形で伝えたりするための大切な土台になります。


 1年生にとっては最初の授業でもあり、はじめは緊張した様子も見られましたが、作品をつくり、それをもとに語り合う中で、教室には少しずつ安心して表現できる雰囲気が生まれていきました。自分の経験を語ること、そして他者の語りに耳を傾けることの両方を通して、これからの探究に必要となる心理的安全性や、互いを尊重しながら学ぶ姿勢も育まれていました。


 この第1回の授業は、単なる導入ではなく、Global CitizenshipⅠ全体の土台をつくる大切な時間です。自分の内側にある感覚に気づき、それを形にし、他者と共有する経験を通して、生徒たちは「自由とは何か」を自分自身の問題として考え始めました。これからの学びの中で、生徒たちが自分自身の自由だけでなく、他者の自由、そして誰もが自由でいられる社会のあり方へと視野を広げていくことを期待しています。