Global Citizenship2 人生の指針形成[第1回:脳科学における幸福]
- 公開日
- 2026/02/04
- 更新日
- 2026/02/04
学校の様子
こんにちは、GC教育部です♪
今回は、2年生の総合的な探究の時間(GC2)で行った最後の単元「人生の指針を形成する(全5回)」の第1回目の授業の様子をご紹介します。GC2では、「一歩踏み出す Global Citizen になる」ことを最上位目標に、自他ともに自由で幸福な生活を送ることができる、共生可能な社会の実現に向けて、生徒一人ひとりが考え、判断し、行動する力を育てていきます。その第一歩として、今回の授業では 「幸福とは何か?」 という、誰にとっても身近でありながら簡単には答えの出ない問いに向き合いました。
今回の授業には、埼玉県の教育委員会・教員の皆さま、そして株式会社IRODORIの皆さま、計15名の方々にご来校いただき、生徒と一緒に「幸福」について考えていただきました。教室には高校生と大人が混ざり合い、立場や年齢の異なる人たちが同じ問いに向き合う、特別な学びの空間が生まれました。
授業の冒頭では、「なぜ今、人生の指針形成が必要なのか?」を全体で共有しました。1年生では「自由の実現」をテーマに、社会や他者へと視野を広げてきましたが、2年生ではその視線をいったん自分自身へと戻し、「自分はどんな幸福を大切にしたいのか」「どんな人生を歩みたいのか」を考えていきました。「アプリ開発」や「関心探究」といった探究活動、それらをまとめた「論文作成」も、この「人生の指針」をみつけるヒントになります。
授業の中心となったのは、LEGO® SERIOUS PLAY®(LSP)を活用した探究活動です。ウォームアップでは「何かと何かをつなぐ橋」や「夢のような冬休み」をテーマにレゴ®ブロックで作品づくりを行い、手を動かしながら思考を外化していきました。生徒だけでなく、来校された先生方も同じ条件で作品をつくり、互いの考えを想像しながら対話を重ねました。
本題である「幸福とは何か?」の探究では、生徒たちはこれまでに幸福を感じた瞬間や状態を振り返り、1人3つずつ作品を制作しました。「家族と過ごす時間」「仲間と高め合う瞬間」「何かに没頭している時」「夜風にあたってリラックスしている時」など、幸福の形は実に多様です。そこに大人の作品が加わることで、「達成」「つながり」「安心」といった共通点が見える一方、価値観や重視するポイントの違いも浮かび上がってきました。
生徒からは、「自分たちと同じようなことで幸せを感じていると知って安心した」「結果よりも過程や人との関係を大事にしていると感じた」「年齢が違っても、幸福について本気で話せたのが新鮮だった」といった声も聞かれました。大人の考える幸福と自分たちの考える幸福を比べることで、生徒たちは自分自身の価値観を相対化し、より深く見つめ直すことができたようです。
授業の後半では、脳科学の視点から幸福を捉える考え方も紹介しました。ドーパミン的幸福(達成・成功)、オキシトシン的幸福(つながり・愛)、セロトニン的幸福(安心・健康)という3つの幸福の類型や、その獲得順序について学び、「これは本当に幸福と言えるのか?」と具体例をもとに考えました。生徒と大人が同じ問いに悩み、意見を交わす姿が印象的でした。
最後には、「幸福とは、すでに決められたものなのか、それとも自分でつくっていくものなのか」という問いを投げかけ、次回以降の探究へとつなげました。世代を越えて価値観を共有し、違いにも出会った今回の授業は、生徒にとって自分自身の人生の指針を考える大きなきっかけになったはずです。次回のGCⅡでも、引き続き「幸福」の本質に迫りながら、自分自身の人生の軸を少しずつ言葉と形にしていきます。今後の授業の展開も、ぜひ楽しみにしていてください。埼玉県の教育委員会・教員の皆さま、そして株式会社IRODORIの皆さま、ありがとうございました!