学校日記

生徒インタビュー@校長室Vol.4「紫高の校舎に、ありのままの自分を受け容れてくれる雰囲気を感じました」(3年4組西浦果乃さん)

公開日
2026/01/29
更新日
2026/01/29

校長室より

「一歩踏み出すGlobal Citizen」を体現する生徒の活躍を紹介する校長室インタビュー、第4弾は3年4組西浦果乃さん(R中出身)です!


――国連80周年イベント(※1)登壇どうもありがとう!

西 こちらこそ! 人の前に立つのが苦手だったので、貴重な機会を与えてもらって感謝です。


――苦手? 以前から全然そんなふうに見えなかったよ。2年生のときに参観させてもらった英語の授業で、西浦さんの発表にしっかり人を惹きつける確かな力があって、すごく印象に残った。

西 そういう自覚はなかったので、嬉しいです。


――今回、やってみてどうだった?

西 楽しかったです! 初対面のメンバーだったけど、打合せでは最初からそれぞれが言いたいことを言える雰囲気があって。意見が異なっても、私はこうだと思うとお互い安心して言えるし、当日までの準備を通して仲が深まりました。


――それは嬉しいな。事前指導を担当してもらった小林先生(公民科)と、各学年から一人ずつ3名のグループにしようという話になって、今回のテーマに興味を持ってくれそうな生徒を相談したんだよね。お互い面識はないけど、このメンバーならいいチームになるんじゃない?って意見が一致して。

西 みんな、芯を持っていた。人の意見に左右されないけど、お互いを否定せずに受け容れ合うこともできる。


――あんなにいい化学反応が起こるとは、正直、予想以上だったよ。ところで、どうして紫高(むらこう)を選んでくれたの?

西 それはですねえ…。中3のときに学校説明会に来て初めて門をくぐったときにビビッと来たんです!


――ビビッと来た?

西 はい。この感覚は言葉に表せなくて。でも、門をくぐった瞬間、通っている自分の姿が見えました!


――それは初めて聞くパターンだね。説明会で登壇した本校生徒の姿や、紫高に入った中学校の先輩の話など、人を通して本校に魅力を感じたという話はよく聞くけど。「場」に何かを感じたの?

西 校舎のまとっている雰囲気? 緑が豊かなところもだけど、自分のありのままを受け入れてもらえる雰囲気を感じました。私、“文武両道”みたいな標語が余り好きじゃなくて。自分のことは自分で決めたい。紫高の校舎から、「あなたの好きにしていいよ。そのためにここはあるんだよ」という空気を感じたんです。


――実際に入学してみてどう?

西 期待どおりです! それに、頑張ったぶんだけ報われる学校です。


――それはどういうこと?

西 紫高は自分の努力が認められる場所と感じます。中学は割とマンモスだったんで、先生方も一人ひとり見てられなかった部分があったと思うんですよね。正直、悔しい思いをすることもありました。でも、紫高は自分の学校生活をちゃんと見てくれている。テストだけで決まってないなと思っています。和田先生(英語科)も提出物にすごい書き込みしてくれるし、中島先生(国語科)も一人ひとりに丁寧にコメント書いてくれる。私が2年間お世話になっている粟津先生(国語科)はとても真面目な先生で、頑張る生徒には全力で応えてくれる担任です。先生方が、やる人にはちゃんと言ってくれる。やる人が報われる、どこまでも伸びていける学校だと思います。


――なるほど、私自身も先生方に感謝だな。これまでの高校生活で一番の思い出は?

西 ちょっと言いにくいんですけど、私、学校行事に特別な思い入れがなくて。友達との日々の他愛ない会話とか、そういうことが自分にとって貴重です。学校にはいろんな人がいて、考えの合わない人もいるけど、意見の違う人との付き合い方とかも学べました。


――学校にはいろんな教育活動があるけど、みんなが全部に同じ温度感で臨んでたら逆に変だからね。熱量や距離感は生徒それぞれで自然だと思うよ。将来は何をしたいの?

西 幼稚園の先生になりたいです! 幼稚園時代には楽しかった思い出がたくさんあって。


――どんな経験をしたの?

西 幼稚園の先生がすごく自分を大切にしてくれたんです。叱るときは叱る、褒めるときは褒める。全部包んでくれる優しさがあって、幼稚園の先生に憧れを持ちました。


――西浦さんは向いていると思うよ。じゃあ、今年は3年次選択科目の「保育基礎」も取ったの?

西 それが取れなかったんです~! 志望大学の一般選抜の共通テストが、全教科必要で。「ハア!?」って思いながら、「理科基礎演習」を取るために「保育基礎」は断念しました…。


――それは残念だったね。じゃあ、幼稚園教諭体験は応募した?

西 もちろん。1・2年次にKとMという、対照的な二つの園を見ることができて、いい経験になりました!


――それぞれどんな感じだったの?

西 Kはいい意味でスパルタ、甘えを許さない。といっても画一的というわけではなくて、例えば体育の時間でも、得意不得意や発達度に合わせて、一人ひとり目標を持っている。園児をよく見て一人ひとりに合わせているから、皆が目標達成できる誰も取り残さない教室になっていました。

Mは本当に自由気まま、高校生の私でも居心地がよかったです。朝、自分の好きなことができる時間があって、それぞれ折り紙したり、剣を作って戦ったり…。施設もきれいで、天井から日光が降り注ぐように採光も工夫されていました。


――短い期間なのによく見ているね! 西浦さんとしてはどちらのほうがよいと思った?

西 どちらもそれぞれのよさがあったけど、Mのほうが理想の園に近いかな。自分はあたたかみを感じたところに行こうと思います。ただ、緩めになってきている「叱らない教育」はどうなのかな、とも思っていて。甘やかすことだとはき違えている人がいる。かといって、子供が泣きわめいたら叱らずに静かに子供を降ろして、黙って家に帰るという手法も見たことがあって、無視される恐怖を与えて理解させるのは違うな、とも思う。厳しくしちゃうとフタをしてしまう子もいるし。


――難しい問題だね。自分なりの理想的な接し方のイメージはある?

西 その子の目を見て、納得するまで話す。穏やかに叱ることを学びたいです。


――話を聞いていると、西浦さんになら、自分の子を安心して任せられると感じられるね。どんなふうに育てたら、西浦さんみたいに成長してくれるのか、西浦さんのご家庭にも興味あるな。

西 母は厳しく真面目です。父はのほほんとしていて全然怒らない。二人ともとても愛情深い人です。勉強のことで怒るってことはない。でも、時間を守らないとか挨拶をしないとか、人間として基本のことができていなかったら叱られました。それでも、過ちを理解して謝ることができたら、「いいよ」と受け容れてくれます。


――自分も親である身として、参考になります。先日のイベントで送迎にいらしたお父さんに、学校での西浦さんの様子をご報告したときは、「娘には叱られてばかりです」っておっしゃってたよ!

西 ハイ、厳しく叱ります(笑)。あと、妹と弟には自分ができる最大限のことをしてあげようと思ってます。私は、両親の教育方針で、「姉だから我慢しなければならない」みたいな場面を経験したことがないんです。だから三人きょうだいで友達みたいな感じ。日々の出来事を共有できる話し相手、困ったときの相談相手でありたいと思ってます。妹、弟が困ってたら、勉強面でも何でもサポート。直接手を貸して助けはせずに、支えることを意識しています。


――おお~、いいお姉さん! 妹さんにはきっと伝わってるんじゃない?

西 恥ずかしがりなんで、直接は絶対言ってくれないんですよ。でも、今、中3なんですけど、受験で大変で、「あのとき、お姉ちゃんこんなことやってたんやー。尊敬」って、母親に話したみたい。それ聞いて、ウハウハでした(笑)!


――(笑)。高校生活も最終コーナーを回ったけど、卒業までの残りの時間、どうしたい?

西 めっちゃいい思い出残したい! さっきも言ったけど、行事に特別な思い入れがあるわけじゃないので、自分の感覚としては、「まだ間に合う」。友達のいいところ見つけたり、共通の趣味の話をしたり、そんな思い出を積み上げたいです。


――ありがとう。第3回までは海外に飛び出したいって生徒のお話がメインだったけど、西浦さんからは人と人との接し方とか、関係の在り方っていう切り口で、あたたかみのある素敵な話を聞けてすごくよかった!

西 それなら、よかったです! お声がけいただいたとき、私ができる話はこの路線だな、って思ったんです。いろんな紫高生らしさがあっていいよね、って伝われば。


――もちろん! だからこそ、このシリーズを始めようと思ったときから、西浦さんには登場してもらおうと思ってたんです。

西 貴重な機会をありがとうございます。あ、それから、「GC(本校の総合的な探究の時間Global Citizenship)」はぜひ続けたほうがいいです。1年次のレゴ(※2)の授業も、今でも印象に残っています。


――ありがとう。今、担当部署が頑張って「GC」を改革してくれているところだから、よりいい授業になるように励みます。西浦さんが希望進路を実現するのを祈ってます!

西 ありがとうございました!


※1 11月8日(土)に国立京都国際会館で開催された国連公開講座「国連と日本の未来〜京都から世界平和を願って〜」。第2部「若者からのメッセージ」に、本校から普通科3年生西浦さんのほか、アカデミア科2年生齊藤みくさん、アカデミア科1年生太田瞳花さんが登壇した。

※2 本校「総合的な探究の時間(GC)」で導入しているレゴシリアスプレイのこと。