学校日記

佐渡裕先生特別授業~オーケストラを見ていただきました

公開日
2026/07/08
更新日
2026/07/08

学校の様子

 7月7日(火)の午前中、本校卒業生であり、世界を舞台に活躍されている指揮者・佐渡裕先生をお迎えし、オーケストラ定期演奏会に向けた特別指導をしていただきました。


 今回ご指導いただいたのは、定期演奏会で演奏するブラームス《交響曲第4番》と、ワーグナー《ニュルンベルクのマイスタージンガー》第1幕への前奏曲です。

 ブラームスでは、その音楽ならではの色彩や拍の感じ方、劇的な変化を見せるポイント、変奏曲として「何が新しくなっているのか」に着目するなど、演奏する上で大切にしなければならないことを分かりやすく伝えてくださいました。

 ワーグナーでは、「音符一つひとつが音楽の部品。その部品をしっかり締める」という印象的な言葉がありました。また、冒頭ではベースとティンパニの音を出すタイミングを丁寧に整えることで、これから始まる壮大なオーケストラの世界への期待感を一気に高めていきました。


 生徒たちは、佐渡先生の指揮からあふれるエネルギーを全身で受け止め、その一つ一つに応えようと懸命に演奏していました。音楽は次第に推進力を増し、これまでとはまた違った表情を見せていました。言葉による指導はもちろん、指揮そのものからも多くのことを学んだ、密度の濃い時間となりました。


 指導の後には、生徒からの質問に答える時間も設けられました。


 佐渡先生は、「君たちの年代は、奇跡を起こせる年代です」と生徒たちに語りかけられました。そして、ご自身にとっての奇跡は、クラスでミュージカルを成功させたことだったと振り返り、その経験が指揮者を志すきっかけになったことを紹介されました。さらに、「心が震えるような出来事との出会い」が人生を大きく変えることにつながると、生徒たちに熱いメッセージを送られました。


 また、「音楽は人のために演奏するもの。人と人が共振し、幸せになるために音楽がある」というお話や、小さい頃から夢中になってスコアを読み込み、今もその姿勢は変わっていないこと、そうした積み重ねが指揮者としての信頼につながっているというお話も印象的でした。


 佐渡先生は毎年、オーケストラ定期演奏会前の集中練習に合わせて本校を訪れてくださっています。「先輩として、後輩たちに堀音の素晴らしさ、音楽の素晴らしさを伝えたい。」その思いは、音楽を通してだけでなく、生徒たちへの一つひとつの言葉にも込められていました。技術だけではなく、音楽に向き合う姿勢や、心が震えるものに出会い、それに夢中になることの大切さを教えていただいた、かけがえのない時間となりました。


 最後は、オーケストラ部長がお礼の言葉を述べ、感謝を込めて全員で校歌第1番を歌い、特別指導を締めくくりました。


◆写真は後日追加します。