入学式
- 公開日
- 2026/04/08
- 更新日
- 2026/04/08
学校行事
4月8日(水)、晴天の青空とすがすがしい春の空気に祝福され、京都堀川音楽高等学校第17回入学式を挙行いたしました。多くのご来賓の皆さま、新入生の保護者の皆さまのご臨席を賜り、また2・3年生全員が参列する中で、無事に執り行うことができました。心より御礼申し上げます。
新入生の少し緊張した面持ちと、期待を胸に抱いた姿、そしてそれを温かく迎える2・3年生の空気が、厳粛さの中にも柔らかな雰囲気を生み出していたように感じます。
今年の新入生は、昭和23年にスタートした堀川高校音楽課程から数えて第80期生となります。綿々と受け継がれてきた伝統と文化を土台にしながら、新たな歴史を刻んでくれることと思います。
堀音を存分に楽しみながら、絶え間ない努力を重ね、自らの人生を切り拓く、そんなでの3年間を送ってほしいと思います。
以下は校長の式辞(抜粋)です。
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新入生のみなさん、入学おめでとうございます。教職員一同、そして在校生一同、皆さんのご入学を心より歓迎いたします。
みなさんは音楽が好きで、自分の音楽をもっと高めたい、深く学びたい、そうした思いを抱いて、この堀音の門をくぐったのではないかと思います。
十五歳という節目に、自ら音楽の道を選び、この場所に進む決意をしたことに、私は心から敬意を表するとともに、そのことを何より嬉しく思います。
この堀音は、音楽を学ぶ場として、これ以上ない環境を備えた学校です。そして同時に、長い時間をかけて、多くの人の思いと支えによって成り立ってきた学校でもあります。
充実した施設や設備、専門の教員、こうした環境は、京都市民の皆様の思いと支えがあって、整えられているものです。その思いは、みなさんへの強い希望の表れでもあります。
音楽によって人の心を動かし、社会に価値を生み出し、人を幸せにしてほしい――そうした願いが、この学校の根底にはあるのです。
今日から皆さんは、そんな堀音での三年間を歩み始めます。音楽と向き合い、自分と向き合い、そして人と向き合い続ける時間になります。その中で、ぜひ心に留めておいてほしいことがあります。
それは、本校の教育目標である「人とつながる音楽家の育成」についてです。
本校が「人とつながる音楽家」をなぜ目指すのか。それは、音楽というものが、自分一人で深く向き合うことと、人との関わりの中で作り上げていくこと、その両方があってこそ成り立つものだからです。
音楽の目指すところは、人の心を震わせることにあります。しかしそれは、決して簡単なことではなく、本当に奇跡的なことです。
自分の内側に深く潜り続けることと、外へと開き、人や世界とつながろうとすること、その両方があって初めて、自分の音楽が誰かの心を震わせるという、かけがえのない
瞬間が生まれるのだと思います。
本校は、「人とつながる音楽家」とはどのような音楽家かを、あらかじめ示すことはしません。その意味を自分自身で見つけ出していく過程こそが大切だと考えていからです。
だからこそ、自分と向き合うことと、人とつながること、そのどちらも大切にしながら、これからの三年間の中で少しずつ考えていってほしいと思います。
今日から皆さんも、自分の音楽と向き合っていくことになります。迷うことも、大きな壁にぶつかることもあるかと思いますが、どうか目をそらさず、あきらめず、自分の音楽を見つめ続けてほしいと思います。
学校では、音楽だけでなく、さまざまな場面で、皆さんの中に多くの種をまいていきます。その一つひとつを受け止め、ぜひ芽を出させてほしいと思います。
これからの三年間は、決して平坦な道のりではないかもしれません。しかし、その中で自分と向き合い続けた時間は、必ず皆さん自身を支える力になります。
どうか、自分を信じ、仲間を信じ、音楽と向き合い続けてください。皆さんのこれからの三年間が、実り多いものとなることを心より願い、式辞といたします。
令和8年4月8日
校長 谷口衛