学校日記

年頭のご挨拶

公開日
2013/01/16
更新日
2013/01/16

校長室から

                「 転 石 」
                              校 長  山 脇  護

  昨年末、私は二つの新聞記事に出会いました。その一つは、「被爆ヴァイオリン」という見出し。当時、広島の女子高校の音楽教師だったロシア人の故セルゲイ・バルチコフ氏のヴァイオリンが、被爆したにもかかわらず、このほど関係者の尽力で修復され、すでに復元されていた貴重なピアノとともに、「被爆ピアノとヴァイオリンの語らい〜今、いのちと平和をみつめて〜」と題した記念チャリティーコンサートが開催されたというものでした。広島の悲劇から復活した二つの楽器が奏でる祈りと平和の調べ。収益は東日本大震災の援助に使われるそうですが、あらためて平和の尊さ、音楽の持つ力の大きさを感じました。そしてもう一つは「ローリングストーンズ」の記事。ロンドンのライブハウスで1962年にデビューして以来、活動50周年の記念ライブが催され、2万人の観客が熱狂したというものでした。ちなみにボーカルのミック・ジャガーをはじめ、メンバー4人の平均年齢は68才だそうです。実は私が教職に就いた時点から、自身の座右の銘は『転石苔を生ぜず』(A rolling stone gathers no moss)。生徒たちにも、今一度それぞれの原点に立ち帰り、他者に心を寄せ、地道な努力と模索を積み重ねながら、生涯にわたって音楽を軸に、前向きに積極的に歩んでいく決意と姿勢を求めたいと思います。
  生徒自治会長には、1月8日のアッセンブリーで、校長の代わりに全校生徒にメッセージを伝えるように、という宿題を出しておきました。3年生に対する激励の言葉に加えて、年頭にあたり、これからどんな学校にしていきたいのか、どんな生徒でありたいのか、皆にアピールするはずです。学校の伝統や校風は生徒自らが創りあげていくものだと認識しています。彼女のメッセージを楽しみにしながら、私自身も2013年の書初めとして、あえて座右の銘を、気持ち新たに揮毫しようと思います。
  今年、京都堀川音楽高等学校は、この城巽の地に新設移転をはたし4年目をむかえます。昨年同様、皆様方からのあたたかいご支援ご指導を賜りますよう、今年もよろしくお願い申し上げます。