学校日記

令和8年度 入学式 式辞

公開日
2026/04/09
更新日
2026/04/09

校長室ウェブログ

令和8年度 入学式 式辞

 

 木々の緑が日に日に鮮やかになるとともに、草花も一斉に咲き出し、春の息吹がみなぎる今日の佳き日に、92名の希望に満ちた新入生の皆さんを迎え、京都市立美術工芸高等学校 第4回入学式を挙行できますことは、この上ない喜びであります。
 本日は、京都市教育委員会、美工同窓会、美工校友会、京都パレスライオンズクラブ並びにPTA役員の皆さまをはじめ、ご来賓の皆さまにはご多用中にも関わりませず ご臨席を賜り、本校入学生を祝福していただきますことに心より御礼申し上げます。

先ほど入学を許可いたしました新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんは、中学までの義務教育を終え、自分の将来を考えるうえで、普通科高校ではなく、美術工芸を専門的に学ぶ本校を選択されました。皆さんの入学を教職員一同、心から祝福し、歓迎いたします。本校は、明治13(1880)京都御苑内に画学校として開校以来、美術学校、美術工芸学校、日吉ケ丘高校美術課程、銅駝美術工芸高校を経て3年前に現校名で移転開校いたしました。今年、創立146年目を迎える伝統ある学校です。

先月、本校がこの地に移転開校したときに入学した1期生が卒業いたしました。本校は、4年後には150年となる伝統を確かに引継ぎ、時代にあわせ新たな歴史を紡いで未来へと発展し続けています。移転後に1期生が切り拓いてきた新たな取組や地域をはじめとする様々な方とのつながりは、本校の新たな歴史や財産となっています。皆さんはそのバトンを受け継ぐスタートラインにいます。

  美術工芸の専門高校である本校には、他校にない強みがあります。多様なものごとに触れ美しさや本質を見出し、主体的に取り組み広い視野で柔軟に深く思考し、幅広い美術の知識や技能を学び自らの思いや考えを形にすることができます。本校では、皆さんに様々な学びの機会を提供します。これから始まる高校生活で積極的にチャレンジし、多くのことを学んでください。


  私の所感ですが、伸びる人というのは、総じて「何事にも前向きに取り組み、それを楽しんでいる人」だと思います。誰しも「こんなことが、できたらいいな」「あんなことが、できたらいいな」と想うことは沢山あると思います。しかし、それらが勝手に実現されることはありません。「できたらいいな」と想うことが「できる」となるためには、自ら「できる」に変えるという主体性が必要です。「誰かがやってくれる」と他人任せでは、現状は何も変わりません。変えるという自らの意思や努力、主体的な取り組みが必要です。何事にも主体的に楽しみながら全力で取り組んでこそ人は成長できるのだと思います。皆さんの高校生活が充実したものとなるよう、楽しみながら頑張りましょう。

 「そのワクワクが、ありたい未来をソウゾウする」本校がグランドデザインの中で掲げているスクールメッセージです。「ありたい未来をソウゾウ」学校ではソウゾウに2つの意味を込めています。イマジネーションの想像、そしてクリエーションの創造です。ありたい未来をイメージし、それをクリエイトする。本校の特長を生かし、「美」を通して様々な学びに教科横断的に取り組み、多様な学びへの意欲・関心を高め、想像から創造へ、自分の思いや考えを形にする、「無」から「有」を生み出す教育活動を展開していきます。

  これから始まる高校生活では、「どうすればよいですか」や「そんなの無理」ではなく「自分はこうしたい」、「こうすればできる」であって欲しいと思います。できない理由を探すのではなく、常に前向きに取り組みましょう。美術工芸高校、美工での学びは、皆さんの感性を磨く大きな機会となるはずです。皆さんの「わくわく」した気持ちを大切に育て、美工で“ありたい未来”を創り出しましょう。学校は、皆さんを全力でサポートします。


  次に、保護者の皆さまに一言申し上げます。お子様のご入学、誠におめでとうございます。本日はご列席いただき、感謝申し上げます。ありがとうございます。私ども教職員は、本校の教育理念に掲げる「自由快活な校風のもとで 多様性を尊重し ともに高め合い 美の精神をもって 広く社会に貢献できる 高い理想をもった 創造性豊かな自立した 青年を育成する」の実現に向け、全力を挙げて、教育に取り組んで参ります。そこで、保護者の皆さまにお願いがあります。

高校生活では、様々な場面においてお子様は悩み、考え、決断しなければなりません。人は取組や経験を通して成長します。お子様が、自らの未来を自分で切り拓けるよう、お子様の成長を支え、見守っていただきますようお願いいたします。これからの教育は、学校のみではなく、学校、家庭、地域社会が連携して進めていくことがますます重要になってきます。学校と家庭がそれぞれの役割を認識し、子どもの成長という同じ方向を向いて協力し合って参りたいと考えております。ご理解・ご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。


  結びに、新入生の皆さんが、高校生活を楽しみ、自らを磨いて大きく成長されることを祈念して式辞といたします。

 

令和8年4月8日

校長 大窪 英行