学校日記

能登半島ボランティア生徒派遣報告(3日目)

公開日
2025/09/09
更新日
2025/09/09

学校の様子

 最終日も、取材したスポットを巡りながら輪島市方面に進みました。
外浦の海は、白いサンゴが露出し、海で磨かれた丸い石が拾えたり、流木などのごみがたくさんそのままになっていたりと、隆起の状況が見て取れました。
 また、昨年に起きた集中豪雨による土砂災害の被害もあり、多くの崩れたままの家屋や道路を目にすることになりました。生徒たちにも緊張感が走ります。

 派遣の前日の8月6日、この日も能登は集中豪雨で、私たちが3日目に通る予定の道路が冠水。実は、2日目でもまだ交通規制があり、通れるかどうかわからない状況でしたが、ちょうどこの日に解除されたとのことで、予定通り石川県輪島漆芸美術館に向かうことができました。貴重な輪島塗の作品を解説を交えながら見せていただきました。
(この美術館が所蔵している夜の地球儀は、現在大阪万博に出品されています)

 美術館のロビーを少しお借りし、絵本をどのようにまとめるか、方向性をミーティングしました。少しだけ話すつもりが、意見が活発に交わされ、バスの時間ぎりぎりまで話し込みました。慌ただしく大学生と別れ、宮城野さんと一緒に帰路につきました。


「風景や建物が失われても、人の中に残る思い出や感情は生き続けるのだなと強く感じました。その"心の風景"を、アートの力で可視化することは単なる復元ではなく、"心に残る珠洲"を表現することだと考えます。また、復興という言葉の意味について考えさせられました。能登半島地震のような大規模災害において復興とは、"ただ戻すこと"ではなく、"未来を創ること"だと私は思います。その未来を描くために、アートは人の心を癒し、つなぎ、動かす力を持っています。能登で息づいてきた文化や芸術が、災害を乗り越えた先の"新しい風景"を創る鍵になるのかなと強く感じます。」


生徒はこのように語ってくれました。

これからも私たちにできることを考え、思いをつないでいきます。

(写真上)外浦の海
(写真中)隆起の様子
(写真下)石川県輪島漆芸美術館にて