学校日記

後期始業式 校長メッセージ

公開日
2024/10/16
更新日
2024/10/16

校長室ウェブログ

皆さん、おはようございます。
まず、先ほど表彰式を行いました。表彰された生徒の皆さん、おめでとうございます。皆さんの努力がこのような形で表彰されるのは、学校全体にとっても誇りです。しかし、表彰されなかった生徒の皆さんも、前期を通して大きな成長を遂げたことを私たち教職員は日々感じています。学校生活は、一人ひとりが自分なりの目標を立て、それに向かって努力を重ねることが大切です。表彰という形はなくとも、皆さん全員が前期に自らの成長を実感できたことと思います。皆さんの努力を心から称えたいと思います。

さて、今日から後期が始まります。新たな学期にあたり、皆さんに二つのメッセージをお伝えしたいと思います。まず、一つ目は「多様性と包摂性の重要性」についてです。

現代の社会では、異なる価値観や背景を持つ人々と共に生きていく力がますます求められています。皆さんも学校生活の中で、多くの友人や教職員と日々接する中で、自分とは異なる考え方や意見に触れることがあるでしょう。そのような時、自分の考えを相手に伝えることが重要ですが、同時に相手の考えや気持ちを理解しようとする姿勢も忘れてはいけません。意見が対立することは決して悪いことではありません。むしろ、そこから学ぶことが多くあります。意見の対立は、決して人格否定ではないし、ましてや人格否定として攻撃してはならないのです。

例えば、友人との話し合いで、自分の意見をどうしても伝えたいときがありますが、相手の話にもしっかりと耳を傾け、どのような背景や思いがあるのかを理解することが大切です。私たちは皆、異なる経験や環境で育っていますから、意見が食い違うのは自然なことです。その違いを否定せず、互いに理解し合う努力をすることが、豊かな人間関係を築くための第一歩です。

また、自分の言動が相手にどのような影響を与えるかについても、常に考える必要があります。時には、冗談のつもりで言ったことが、相手にとっては傷つく言葉になることもあります。人を傷つけたり、いじめたりする意図が全くなくても、相手に誤解されることがあるのです。だからこそ、言葉や行動には常に責任を持ち、相手の立場に立って考える習慣を身につけてください。多様性を尊重し、お互いを支え合うことで、学校全体がより安心して過ごせる場となり、皆さん自身も成長することができるでしょう。

次に、二つ目のメッセージです。それは「礼儀や思いやりの大切さ」についてです。

皆さんはこの半年間、学問を深めただけでなく、人としても成長してきたことと思います。しかし、私は皆さんがさらに成長するためには、礼儀や思いやりが不可欠だと感じています。どれだけ学業で優れていても、他者との関わりにおいて礼儀や思いやりが欠けていれば、真の成長とは言えません。

例えば、毎朝の挨拶です。挨拶は他者とのコミュニケーションの最も基本的な形です。しっかりと相手の目を見て、気持ちを込めて挨拶をすることで、相手への敬意を示し、人間関係を良くしていく第一歩となります。毎朝、私は正門に立っていますが、まだまだ挨拶を積極的にしてくれる生徒が少ないのが少し残念です。友人同士ではしっかり挨拶ができているかもしれませんが、先輩や後輩、教職員、そして学校を訪れる方々に対しても同じように挨拶をすることを心がけてください。

もう一つの例として、トイレのスリッパを揃えることがあります。皆さんは、トイレを使用した後、スリッパを揃えていますか?校内を回っていると、乱れたスリッパを見かけることがあります。これは小さなことかもしれませんが、次に使う人が気持ちよく使えるように整えることは、他者への思いやりを示す行動の一つです。こうした些細な心配りが、周囲との関係を豊かにし、自分自身の気持ちも整えてくれます。

挨拶やスリッパの整理など、こうした小さな行動が積み重なることで、学校全体の雰囲気は大きく変わります。私たち一人ひとりが、自分の行動に責任を持ち、日々の生活の中で他者を思いやることで、この学校はもっと素晴らしい場所になるでしょう。

京セラ創業者の稲盛和夫氏は、「心を磨くためには、日々の行動を通じて自己を律して鍛えることが必要だ」と語っています。挨拶や礼儀を続けることは、心を成長させる修行とも言えます。皆さんも日々の行動を通して、自分の心を磨き、他者との関わりをより良いものにしていってください。

二つのメッセージを送りましたが、皆さんの心に少しでも残るものがあれば嬉しく思います。今日から後期が始まります。皆さん一人ひとりが、この半年間で何を成し遂げたいか、どのように成長したいかをしっかりと考え、目標を立てて、充実した学校生活を送ってください。半年後の終業式、そして卒業式に向けて、皆さん一人ひとりがどう成長していくかを楽しみにしています。

2024年10月16日 
校長  名和野 新吾